Quantcast
Channel: ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ(31DEC14まで/新ブログshiaoyama.comに移転済み)
Viewing all 463 articles
Browse latest View live

あえて、ありのままに、短く、記します。

$
0
0

▼きょうは6月5日、あと3時間ほどで、今週も「水曜アンカー」の生放送のために関西テレビのスタジオに入りますが、言葉にできないほどの疲労に苛(さいな)まれています。
 短期の海外出張を繰り返さざるを得なくて、その海外出張の疲労よりも、間に挟まった国内日程がより厳しくなって、その影響があります。
 しかし、ほんとうは、日本海のメタンハイドレートをめぐる真実の書を、初めて世に問うからです。
 主役は、ぼくではなくて青山千春博士です。しかし、ぼくのアシストもあります。そのアシストの原稿で苦しみ抜き、詰まりに詰まった日程は変わらない、どころか、そこに新しい日程がまだ加わりつつ、この原稿に向かっていますから、昼夜が無くなり、食事もまともに取るのは不可能です。
 なぜ、この原稿にはそんなに難渋するのか。
 この書で、誰かを批判したりネガティヴなことをするのではなく、前に向かって進むことを致したく、それには文章に特別な工夫が必要だから、ふだんの原稿よりも何百倍という感じの手間が掛かっているからです。


▼そうしたなか、編集者から、こんなメールが届きました。

「朗報です。
『ぼくそこ』がまた重版となりました」

 ぼくそこ、とは、「ぼくらの祖国」(扶桑社)です。
 これで12刷となりました。

 この書は、ぼくと独研のささやかな発信にとって、すべての根っこです。
 じりじりと読むひとが増えていき、絶えることがないのは、祖国を甦らせるためにも、正直、心強いです。


▼上記の苦しい原稿づくりで、小説新作の執筆も、「ぼくそこ」続編の執筆も全部とまっています。
 小説新作は、もう最後に近い場面まで到達しているのに、主人公たちと一緒に、地団駄踏んでいます。

 もっと心苦しいのは、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポート「東京コンフィデンシャル・レポート」(TCR)も、6月の配信がまだ始まっていないということです。
 こちらは、かなり書き溜めているので、上記の苦しい原稿づくりが終われば、すぐに出せるでしょう。

 ああ、躰が、あと7つほど欲しい。
 だけど、これは、誰でも感じることですね。ぼくだけ忙しいのではありませぬ。まったく、まったく、ありませぬ。

もう予約開始してるっ!

$
0
0


▼本を出版するということでは過去もっとも難行苦行だった、メタンハイドレートをめぐる書籍の作業、すなわち原稿完成はもちろんゲラ直し、再校ゲラ直し、タイトル(書名)の考案と決定、表紙デザイン決め、帯(おび)の言葉とデザイン決め、使う写真の提供とキャプション(写真説明)の作成、写真の著作権の確認、そして編集者との度重なる議論…などなどが、ようやく完了しました。

 なんともう、6月27日には書店に並び始めます。
 そして、さっきちらりとネット書店を見たら、もう、予約の受付が始まっているぞっ。
 知らなかった。
 思わず、自分で予約しちゃいそうになった。


▼題して、「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニ・プラス)。
 メタンハイドレートの学術論文はたくさん発表してきた科学者である青山千春博士が、初めて国民向けにメタンハイドレートの真実が誰にも分かるように、一般書を書きました。
 ところが、あっさり、さっぱりした性格と、数式をそのまま文章に置き換えたように簡潔な原稿であるために、編集者から「原稿が足りません。青山(繁晴)さん、長すぎる後書きを書いてください」と提案があり、青山千春博士もOK。

 ぼくも快く引き受けて書き出したものの、これが…書いては消し、書いては消し。
 なぜか。
 この本を出すこと自体が、青山千春博士の学界での立場を、か〜な〜り大変にすることが明らかだからです。
 学者の世界、すなわち学界は、狭くて難しいところです。
 そこで困難が生じることは承知で「国民に、もうメタンハイドレートの研究開発の真実を知ってもらうべき時です」と決心して原稿を書いた青山千春博士の志に、ぼくも共鳴するから、アシストしています。
 しかし同時に、彼女はこれからも必ず学界で生きていかねばなりません。
 保身のためなんかじゃない。
 青山千春博士の研究や、特許使用料を取らない特許技術「AOYAMA METHOD」をこれからも活かしてメタンハイドレートを実用化し、日本の国家国民のものにせねばならないからです。

 ぼくは原稿を書きながら、正しいバランスをとるために、これまで一度も味わったことのない困難に突き当たりました。
 それに加えて、ぼくの現在の仕事の状況、日程がめちゃんこ、ほーんとにめちゃんこ厳しいなかだから、ついに過去最長、5日間をほぼ寝ないという、まぁいくらなんでも無理だろーということもやらかしました。
 その地獄の5日間のさなかに、講演会や、テレビ、ラジオでぼくに接したかたがたは、「大丈夫かな。今度こそヤバイ」と思ったひとも少なくないでしょうね。
 うん、大腸癌の手術の時とはまた違った、クライシスではありましたね。

 しかし、ついに完成!
 ぼくの原稿は当初、65枚の予定でしたが、結局100枚近く書いちゃいました。


▼そして今は、東京は有楽町のニッポン放送にいます。
 これからラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送です。

 ニッポン放送では、6月16日の日曜日に、18時から21時30分までの3時間半、水道橋博士と特番「青山繁晴・水道橋博士のニッポンを考えナイト」もやります。
 これも、生放送だよ〜。
 水道橋博士から、何度も盛りあがって?電話がかかってきてますよ〜。

驚き

$
0
0



▼「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニ・プラス)のことに、この地味ブログですこし触れ、ニッポン放送「ザ・ボイス」木曜版ではアンカーマンの飯田こうちゃん(飯田浩司アナ)が積極的に取りあげてくれました。
 だけどまぁ、それだけ。
 そして、本はまだ出ていない。予約の受け付けだけです。
 今月の27日になると、みなさんに書店で手にとってパラパラ見ていただけるけど、今はね、見ないで「読むに値する」と信頼していただくしかない。

 それなのに、たとえばアマゾンのランキングで75位!(14日の早朝の段階)
 わぁ。


▼これが物語るものは、ぼくがどうとかじゃありませぬ。
 さらに青山千春博士がどうよりも、日本国民が「日本が永い歴史でついに手にする自前資源」の意味をいかに知っているか、メタンハイドレートの希望と可能性をどれほど考えているか、それを指し示していると思います。
 アベノミクスの第三の矢、成長戦略にマーケットは疑問を持っている。そこに、この「資源産業の勃興」をぶつけてほしいと、考えます。「日本には、資源産業だけは無理だ」と世界と、日本みずからが思い込んできたことを、覆すのだから。
 マーケットは「織り込み済み」の話に反応しない。逆に言えば、いつもサプライズを待っている。「日本が資源大国への新産業を、過疎に苦しんできた日本海側から興す」という、ちゃぶ台返しは、マーケットにも効きますよっ。
 日本、にほん、ニッポン!


*写真は、兵庫県の漁業調査船「たじま」に乗り込み、尾崎船長らと連携しながら、日本の自治体の歴史で初めて、自治体独自の海洋資源調査に出航していくときに撮りました。
 こんな風に、波を蹴立てて、祖国を前へ進めたいという気持ちが、この「希望の現場 メタンハイドレート」の出足を見て、あらためて湧いてきます。

これも現場です

$
0
0

みなさ〜ん、「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニ・プラス)をめぐって、以下のポスターにあるイベントが決まりました。

以下は、八重洲ブックセンターに貼り出されたポスターの画像を、そのまま貼り付けています。

よろしければお会いしましょう!

もう既に…

$
0
0
…「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)が本屋さんの店頭でもネット書店でも手に入らない、という声がたくさん届いています。
 ごめんなさいね、みなさん。
 ただ、すでに3刷の検討には入っているようです。「これから新聞広告を打つので、その反応を見てから」という連絡が編集者から入り、正直、「そんなに、おっかなびっくりでは、読者に迷惑を掛けてしまう」と思いましたが、それでもジリジリと前へ進んでいると、ポジティヴに考えましょう。

 たとえばアマゾン(*アマゾンをはじめ多国籍企業は税をきちんと払ってください)は、「入荷予定は7月14日」となっていたのが、「7月1日の入荷」に、すなわち明日の入荷に変わっています。

 さて、ぼくと青山千春博士は、無事に羽田空港に着いて、たった今、八重洲ブックセンターに向かっています。
 会えますね、みなさん!

胸熱く、思い出深く、決意新しく

$
0
0



▼ぼくと、独研(独立総合研究所)と共にある「インディペンデント・クラブ」(IDC)の会員のみなさん、たいへんに、たいへんにお待たせしました。
「青山繁晴.TV」(あおやましげはる・どっと・TV)の新しい動画がアップされています。


▼まずは、以下の2本です。
▽「IDC徳島集会」

 ぼくが新人記者として赴任した初任地、四国は徳島でインディペンデント・クラブの集会を開きました。
 東京や大阪、神戸などだけではなく、すこしづつ様々な地でもIDC集会を開いていきたいという願いの、第一弾です。
 地元・徳島のかたがたやIDC会員と一緒に、ぼくが阿波踊りを踊っていたり、まぁ早い話がほかの映像ではあり得ない画面がいっぱい出てきます。
 社会人スタートという、いわば責任ある、もうひとつの青春を、みんなでほんの少しでも共有できた気がします。

▽「メタンハイドレート独自調査の初航海」

 独研が初めて単独で海洋調査船を日本海に出し、青山千春博士の特許技術をフルに駆使してメタンハイドレート調査をおこなったときのドキュメントです。
 船に一緒に乗り込んだIDC会員のみんな、硫黄島指揮官の栗林中将の孫として共に乗り組んでくれた新藤義孝さん(現・総務大臣)、最先端の調査能力を持った第七開洋丸のプロフェッショナルのクルーたち、そして青山千春博士…まさしく真摯に、初めての自前資源を広大な海から祖国にもたらそうと努めている、その姿を画面に見ていて、ぼくは胸が熱くなりました。



▼次に、以下の2本も、まもなくアップされます。
▽「IDC沖縄集会 白梅同窓会とともに」

 沖縄の少女たちが、まだ見ぬ後世のぼくたちのために命まで捧げてくださった学徒看護隊。その白梅の塔、自決壕に、IDC会員のみんなとぼくが集合し、白梅学徒看護隊の生き残りのかたがたと出逢いました。
 この画面は、正直に言います、涙して視ました。

▽「サンノゼ講演」
 アメリカ在住の日本国民の主婦のみなさんらが、さらりと、そして愉しく立ち上がり、太平洋を越えて、海外の邦人のための講演が実現しました。
 その胸を打つ記録です。
 ぼくは、またきっと太平洋を越えようと、この画面を見て決意を新たにしました。


▼前のエントリーでお話ししたように、インディペンデント・クラブ(IDC)は、追加募集を行う方針を決めました。
 募集が始まったら、お知らせします。
 それまではIDC事務局も「今はまだ募集していません」としかお話しできないので、そこは事務局の苦労を分かってやってくださいね。


▼この「青山繁晴.TV」をIDC会員以外でもご覧になりたいという声も、しっかり届いています。
 実はひとつ壁があって、まだ実現していません。
 引き続き、独立総合研究所の総務部などが努力しています。


▼アップする動画のうち、「メタンハイドレート独自調査の初航海」は、青山千春博士が書き、ぼくがアシストした新刊「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)の世界そのものです。
「IDC沖縄集会 白梅同窓会とともに」は、根本の書「ぼくらの祖国」(扶桑社)に書き込んだ世界です。

「IDC徳島集会」や「サンノゼ講演」は、準備中の「ぼくらの祖国 続編」に繋がっていくでしょう。


*写真はいずれも、昼夜兼行24時間体制で調査航海中の第七開洋丸から撮った日本海です。
 データ、写真が大きすぎますね。ごめんなさい。
 ただ、日本海に出ている雰囲気を、どなたにも感じてほしくて、あえてアップしてみました。

実は今日、11年3か月余り、書き続けてきた小説の新作の初稿を脱稿しました。その日に…

$
0
0


…こんな書き込みをいただきました。

 うれしい、というか励まされ、勇気を共にできる書き込みは、決して少なくありません。
 なかには、ありのままに申して、ひとり涙が出そうになるものもあります。
 その、たいせつな、ひとつです。

〜以下、書き込みをそのまま引用〜

やっと本が手に入りました 2013-07-04 09:56:20 hiroko

始めまして青山さん ラジオ、テレビ等で青山さんからいつも多くの事を学び無関心だった政治に対しても意識が大変変わりました 心から感謝もうしあげます

さて、タイトルに書いたようにAmazonで予約していました「希望の現場」と「ぼくらの祖国」昨日ようやく手に入り嬉しくて家事が終ったらゆっくり読もうと食卓に置いておりました所、学校から帰宅した息子が「ぼくらの祖国」を手に取り静かに読んでいました

普段息子は漫画位しか読まないのに、本を読む姿に最初は驚いて声をかける事ができませんでした
 驚いて…と、言うより声をかけて邪魔をしたくなかったと言うのが本当の所なのかもしれません

息子は現在高専に通っていますが、来年卒業し電気設備関係の企業に就職します
就職先を考える時親子で様々な葛藤(本当にしたいことが何か答えを見つける事が大変でした)が有りましたが、本人が道を決めた背景に何が有ったのかは私にはわかりませんでした

話を戻しますが、そんな息子が読みかけの本を自分に譲って欲しいと言い出し理由を尋ねると、息子はYouTube等で青山さんの事を以前から知っていたらしく自分がもがいていた時、とても影響を受けた人でずっとこの本が欲しかったと話してくれました

私は大変驚き夕飯支度そっちのけで(笑)息子と青山さんの話を始めこの時初めて親子で心の奥深い部分で話が出来ました

息子が将来海外で展開する日本企業の為に、又諸外国の為に技術を提供していける役に立つ技術者になりたい だからこの企業を選んだのだと本当の志望理由を教えてくれた事を昨日初めて知り、どうしても一言青山さんに感謝の言葉を伝えたくてブログのコメントに書かせていただきました

普段ゲームばかりしている息子が急に就職に舵をきって会社を決めてきた理由にそんな深い思いがあったとは知りませんでした ですから私はとても嬉しかったんです

青山さん どうかお身体にお気をつけて日本の為にそして私達の為に沢山のお話をこれからもお聞かせください 

嬉しい気持ちのままダラダラ書いていまして、文章が変かもしれませんが、どうかお許しください

〜引用終わり〜

▼この親子の光景、ぼくの胸に生涯、消えることはないでしょう。
 ありがとうございました。

さぁ、続々!

$
0
0


▼「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)は、しっかりと着実に読者が増えつつあります。
 予想しなかったのは、それに合わせて「ぼくらの祖国」(扶桑社)も再び、大幅に読者が増えていることです。

「希望の現場 メタンハイドレート」は、日本が建国以来初めて抱擁している自前資源であるメタンハイドレートについて、独研(独立総合研究所)の自然科学部長の青山千春博士が意を決して、学術論文以外に初めて、ひろく国民に向けて書いた一冊です。
 後半は、ぼくが書きおろしました。

「ぼくらの祖国」は、ぼくにとっても独研にとっても根本の書です。


▼この「希望の現場 メタンハイドレート」の出版を記念して、これも初めて、ぼくと青山千春博士のジョイント・トークショー&サイン会を開いています。
 まずは、東京の八重洲ブックセンターで6月30日に開きました。募集して4日間で満員になり、椅子を詰めて定員を増やして、それもあっという間に満員になりました。
 日本が自立することへの渇望と、関心の強さが感じられます。

 写真は、その会場です。
 左にいるのは、かつて独研でぼくの同行秘書を務めていたMさんです。
 もともとは、青山千春博士の東京海洋大学の後輩で、女性技術者ですから、今は技術の現場に戻っています。
 その彼女が、駆けつけてくれましたから、会場のみなさんにも紹介したのです。和気藹々(わきあいあい)、とてもなごんでいて、それでいて「みんなで一緒に考えている」ことを実感する最高の場になりました。


▼さて、このあとも、続々とこのジョイント・トークショー&サイン会を開いていきます。
 サインの対象になる本は「希望の現場 メタンハイドレート」に、「ぼくらの祖国」も加えて、2冊ともです!
 両方でも、いずれか1冊でも、要は、何冊でもどのようにでもOKです。

▽7月14日・日曜14時スタート。
 三省堂神保町本店(東京)7階ホール
 トーク1時間、サイン会2時間の予定。
 定員100人。

 詳しい情報はここ

▽7月15日月曜11時スタート
 ブックファースト梅田店(大阪)3階リビングカフェ
 定員100人。

 詳しい情報はここ

▽このあと7月20日にも関西(阪神地区)で開きます。これは10日以降に、情報をアップします。

▽さらに京都でも7月下旬あたりに、開く見通しです。


▼さて、みなさん、宣伝ではなく実態として、あっという間に満員になりますから、行こうと思われるかたは、お早めに予約してください。

出張途上の空港にて

$
0
0


▼「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)は、3刷が正式に決まりました。
 「ぼくらの祖国」(扶桑社)より、ハイペースかな?
 この通称「ぼくそこ」または「赤本」の出だしは、正直、覚えていませんが、こちらはロングセラーとなり13刷が発行されました。

 いずれも、刷る数がそもそも少なく、版を重ねても、それで生活ができるようなことにはなりませんが、言うまでもなく出版の目的は、いわば希望の源流をつくることであり、また祖国が甦るための源流を、いずれもささやかにつくることですから、この読者のみなさんの確実な支えは、むちゃくちゃに嬉しいです。


▼そのさなかに、東京神田や大阪梅田のサイン会で、青山千春博士と一緒に、みなさんに会えることを、こころから愉しみにしています。
 いずれも定数が決まっているので、とても暑いさなかですが、ご関心のあるかたは、できればお早めに申し込んでいただくほうが安心です。
 実はサイン会の度に、「もう満員になってしまって悲しい」というEメールや書き込みを沢山いただくのが、ぼくも哀しいのです。

 あす10日には、次のサイン会の告知もします。

魂は共にある

$
0
0


▼きのう2013年7月9日火曜、この地味な個人ブログに、ふだんの何十倍もの凄まじい数のコメントを頂きました。
 そのすべてが、きのう午前に逝去された、ひとりの国士、男のなかの男、吉田昌郎さんを深く悼むコメントでした。

 ぼくはこの日、大阪にいて、午後6時過ぎ、近畿大学経済学部で国際関係論の講義をふたコマ終えました。
 すると、いつものように同行している独研(独立総合研究所)総務部秘書室第2課のYO秘書が教室で、「社長、別件の急ぎの連絡があります」と言い、見ると彼女の顔がいつもと違います。
 そして、福島第一原発の闘う所長だった吉田さんの死を知らされました。
 思わず、解散していく学生諸君に、その訃報を、声を張って知らせてしまいました。
 たまたま、この日の講義で、福島第一原発の構内で見た、日本人の心意気の話をしていたからです。


▼この地味ブログをわざわざ訪ねてくださるかたには、周知のことだと思いますが、ぼくは2011年の4月22日金曜に、作業員以外では初めて、福島第一原発の構内に入りました。
 そして、そこで古い家庭用ビデオカメラで撮った映像を、すべて無償で、日本国内と海外のテレビ局に提供し、日本国民と世界のひとびとに現場を見てもらいました。
 それは福島第一原発への出入りを許可する権限、構内を管理する権限と責任を持つ吉田昌郎所長が、ぼくに正式な入構許可と撮影および映像公開の許可をを出してくれたからでした。

 吉田さんは、そののち食道癌で闘病生活に入られましたが、そのさなか2012年2月5日にくださったEメールのなかで、こう、おっしゃいました。
「癌のステージは3ですが、食道を切除するとなるとなかなか大手術になりますので、万が一のことも考えこれまでの青山様のご支援や温かいお言葉に感謝の意を示すためメールさせて頂きました。あの戦場のような最前線に青山様自らきていただきテレビで状況を報告して頂いたことが現場の環境の改善や国民の皆さんの意識の変化につながったことはいうまでもありません。そしてテレビで発信して頂いたお言葉が、今の平和ボケした学者や評論家にカツを入れて頂いたものと思っております。(当の平和ボケ者たちは自覚してないでしょうが…)」(原文のまま、ただし長文メールの一部)


▼吉田さんにも、東電本店の原子力施設管理部長の時代に津波のリスクを軽視した責任があり、それを含めて、人生のすべてを捧げて、事故の収束と福島、東北の復興、人々の生活の回復に取り組まれていました。
 上記のメールでも、「万が一のこと」をすでに覚悟なさりつつ、メールの後半では現場への復帰の強い意志を、何度も示されていました。

 福島第一原発の構内の実状を、ぼくが非力なりに国民に伝えているとき、当時の菅政権がぼくを逮捕させようとしました。すると、許可を出した吉田さんだけではなく、日本の官僚機構のなかにもいる良心派が、驚くほど強く抵抗し、菅政権の狙いは不発に終わりました。
 吉田さんは、相手によって姿勢、態度を変えることなく、いつでもどこでも、国士でありました。


▼みなさん、沢山の、深い思いのコメントをありがとう。
 きのうはやはり、このエントリーをアップする心境になれませんでした。
 深夜に、独研(独立総合研究所)から配信しているレポートの会員へ、責任上、吉田さんの訃報をめぐる速報を配信するのが、精一杯でした。

 しかし、夜が明けて今、あらためて感じるのです。
 吉田さんは、死してなお、魂魄、世にとどまりて、福島県民と共にあります。
 そして、ぼくや、みなさんと共にあります。

みなさん、今日はあえて事前にお知らせします

$
0
0


▼いま大阪です。
 今日2013年7月10日水曜はまず、関テレではなく読売テレビ(日テレ)の「ミヤネヤ」という番組に生で参加し、日本の国士、吉田昌郎さんについて語ります。
 放送時刻は、14時20分ぐらいからになるのじゃないかと想像しています。

▼そのあとに、いつもの関テレに向かい、「水曜アンカー」の生放送で、いわば吉田さんと一緒に真実を明かします。

あんまり細かく更新すると…

$
0
0
…ツィッターみたくなっちゃいますが、「ミヤネヤ」を終わって、いま関テレに移動しました。
 これから「水曜アンカー」です。

「ミヤネヤ」については、「短すぎる!」というEメールや、このブログへの書き込みを頂いて、反応の早さにちょっとだけびっくり。
 そうです、事前に聞いていたより、10分ぐらい短かったかな?
 前のコーナーなどが少し長くなったのでしょう。テレビ界では日常茶飯事なので、番組に参加する以上はそれなりに受け止めて、視聴者・国民にすこしでもほんとうのことが伝わるよう自分自身で、限られたなかでも努力するしかないです。

 ちなみに、「ミヤネヤ」でレギュラーコメンテーター陣に並んでいらした住田弁護士は、住田さんが検事として梶山静六法務大臣(当時)の輝く女性秘書官だったとき、ぼくが共同通信政治部の法務省担当記者でしたから、懐かしいかたです。
 そして、その隣にいらした読売新聞のひとは、やはり記者時代に、中曽根政権の最後の1年間を一緒に総理官邸で過ごした総理番記者のおひとりです。
 あの頃のぼくは、記者を辞めるなんて想像もしなかったし、テレビ番組に一緒に参加するときが来るなんて、夢にも思いませんでした。

 しかし一方で、政治部に上がる前の地方支局時代に、この大阪で「2年生記者」研修があって、同期のみんなで訪ねた研修先のひとつが、この関西テレビ。
 当時の報道部長が、ぼくらに「このなかで、ひとりだけ、うちの番組に出る人が出るだろう」と予言されました。
 ぼくは、それを聞きながら、ほかの同期の記者の何人かを「あいつかなぁ」と想像しました。
 人生は不思議です。

…きょう、宮根さんの横に立ったとき、CM中に思わず、「(吉田さんが逝かれた)昨日の今日ですから…」とぽつり、余計なことを言ってしまいました。まだ吉田さんのご逝去を充分に胸に納めていない、諦めきれないところがあるのです。
 それでも、吉田さんが食道癌の手術の前後にくださったEメールのなかで「青山さんとの縁を大切にしたい」と繰り返し、書かれていたことを思い出します。
 人生は、あくまで、天のくださるご縁です。
 いかなる仕事も、いかなる人も。
 ぼくはこの先、吉田さんとずっと一緒に居ます。先ほどの短かった?「ミヤネヤ」でも、このあとの「アンカー」でも同じです。
 吉田さんが国士であること、それをみんなにささやかに語る機会が、短かろうが長かろうが一度でも増えたことを、むしろ良かったと思います。

お会いします

$
0
0


▼福島原子力災害に私心を捨てて立ち向かった吉田昌郎さんに、悲しみ事があり、下掲のお知らせが、遅くなりました。
 いま7月11日木曜の午前1時15分です。

▼独研(独立総合研究所)の会員制クラブ、「インディペンデント・クラブ」(IDC)について、非常にご希望の多かった会員第3期追加募集を開始しました。
 インディペンデント・クラブとは、先のエントリーにも書きましたが、ぼくと一緒に総理官邸や国会、あるいは原子力発電所を視察したり、テレビ番組の収録に立ち会ったり、「雪上集会」で一緒にスキーをしたり、沖縄の白梅の塔にお参りをしたり、「IDC祭」では朝から深夜まで、講演会やプレゼント会やバーベキューや二次会やらで、とにかく一日ずっと一緒に居ます。
 プレセント会では、たとえば、ぼくと一緒に世界を廻ったトランクを、希望される会員に差しあげました。
 ぼくの運転するレーシングカーに同乗するイベントを実施したこともあります。
 さらには、独研の初めての単独調査航海として出航した海洋調査船にIDC会員が同乗し、日本海でのメタンハイドレート調査の現場を一緒に経験していただきました。

 お申し込みは、独研(独立総合研究所)の公式HPにあるIDCトップページの「会員特典・会員募集について」から進んでください。ここです。
 募集期間は、きのう7月10日水曜から、18日木曜正午までです。

▽なお、たまに誤解されるときがありますが、この「インディペンデント・クラブ」(IDC)は、会員制レポートである東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)とはまったく別です。
 この東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)は毎月4回〜5回ほど(不定期)の特別レポートをEメールなどで会員に配信します。
 第1号配信は、ぼくがまだ三菱総研の研究員時代に遡(さかのぼ)る2000年3月30日ですから、もう13年3か月半の歴史があり、すでに630本の長短レポートを配信してきました。
 この東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)が、ぼくのすべての発信のなかで、まさしくコンフィデンシャル(機密)の事実にもっとも踏み込んで、明らかにしています。

 このTCRにも、みなさんとお目にかかれる機会があります。それは「TCR懇話会」といって、TCR会員から直接、質問をお受けする会です。
 TCRの申し込みも、独研の公式HPからできます。ここです。


▼もうひとつ、きのう7月10日にアップすると約束していた、次のサイン会です。
 アップが遅くなって、申し訳ない。
 青山千春博士が意を決して初めて国民に向けて書き、ぼくが後半を書き下ろした「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)、そして、ぼくや独研にとって根本の書「ぼくらの祖国」(扶桑社)のいずれもが、サイン会の対象です。

▽7月20日 ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店
 17時開始、定員100人。
 詳細とお申し込みは、ここです。

▽このあと京都でも、7月31日水曜に行う予定です。「水曜アンカー」を終えて、駆けつけます。
 19時スタートで21時終了(定員80人)で、京都駅近くの大書店に集まって頂く予定ですが、これはまだその書店のサイトにアップされていない(すなわち受け付けが始まっていない)ようですから、それが始まってから書店名をアップします。

▽さらに、8月上旬には、和歌山で行う計画も準備中です。

…これらサイン会は当然いずれも、青山千春博士と一緒です。こうした試みは、初めてです。
 いずれも定員がごく限られていますから、もしもご関心のかたは、どうぞお早めにね。


▼みなみなさま、どしどしお会いしましょう。
 握手しましょう。
 ご希望のかたは、男女を問わず、ハグしましょう。

今なお少数派

$
0
0


▼いま7月12日の午前4時すぎ、まもなく夏の夜明けです。
 吉田昌郎さんが去られてから、あっという間に、もう4日目です。

 依然として、吉田さんを偲ぶ書き込みをたくさん頂きます。
 すこしだけ紹介しておきます。

▽吉田所長 2013-07-11 20:18:45
 Aさん(実際は実名、イニシャルは実名と無関係です)

青山さんこんばんは。
私はチャンネル桜で二度も質問を読んでいただいた大阪在住の高校生です。

昨日のミヤネ屋は見れませんでしたがアンカーは見ました(毎週録画しております)。
青山さんが吉田昌郎所長のことをお話している間、何度も目頭が熱くなりました。
吉田所長は正真正銘の国士であり、私心を捨てて最前線で戦った吉田所長の姿を、私たち日本人は絶対に忘れません。

私は高校を卒業した後就職します。就職先は無線・通信関係に進もうと考えています。
ただ、就職して、将来部下を持つ立場になった時、吉田所長のように部下から慕われる上司になれるのか・・・。
実は中学時代は野球部のキャプテンでしたが、皆をまとめられず、つらい思いをしました。
再び人を引っ張る立場になった時、自分はきちんとやれるのか、非常に不安です。
でも、やらなければならないのでしょうね。
吉田所長もやらなければならないから最前線で戦ったんだと思います。

チャンネル桜での青山さんからの回答を胸に、これからの人生を歩んでいきます。
最後に青山さんのこれからのご活躍と、東北・日本の再興をお祈りします。

▽トラン 2013-07-11 15:44:45
 無記名

青山先生 こんにちは。吉田所長は残念でした。まだまだやりたい仕事がたくさんあっただろいにと無念さを感じとれます。私の母も現在肺ガンのステージ4ですが治癒に向けて頑張っております。必ず治します。
さて青山先生の本はお金を落としてくれないAmazonでは買わず実店舗で購入しようと思っておりまして、(※サイン会が)もう一杯だろうなぁとブックファースト梅田店さんに電話したらまだいけると言うことなので青山先生に久しぶりに会いにいきます♪
青山先生から一文字頂いた今日10ヶ月になった「晴菜」も連れて行きますので泣いても抱いてやって下さい(笑)晴菜用に ぼくそこにもサイン頂けたらうれしぃなぁ
では15日お家に国旗を上げ青山先生にお会いするのを楽しみにしております。では

▽アンカーを拝見しました。 2013-07-11 14:54:22
 Bさん(実際は実名、イニシャルは実名と無関係です)

私は大阪府茨木市に住む30歳の男です。
青山さんのわたくし心を排除した謙虚なお姿に非常に感銘を受け、それがきっかけで青山さんに何らかのメッセージをお伝えしたくて、御ブログにコメントを寄せました。
私は今吉田昌郎さんの訃に接し、悲しみに包まれています。
宿直勤務でありますことから、昨日放送のアンカーの録画を今目にしました。
吉田さんが青山さんに宛てたメールを番組内で公開されていたのを見まして、吉田さんは自身の最期を感じながらも、それでもなお青山さんへの感謝の言葉や、旧態依然とある圧力には直接言及されないまでも、吉田さん御身をかけて闘ってこられたのだなということを、僕なりに感じるところがありました。涙が止まりません。

僕も小さいながらも、いちサラリーマンですので、吉田さんのようにわたくし心を脱するのがどんなに大変な現状であるかを理解しているつもりです。僕は吉田さんのようになれるかは分かりませんが、信念を持った生き方をしたいと固く心に誓いました。
心から吉田さんのご冥福をお祈りいたします。

▽魂は生き続ける 2013-07-11 13:47:31
 みゆ

こんにちは
毎週水曜日「アンカー」みさせていただいています。
吉田所長がお亡くなりになったことをしり とてもショックをうけてします。
吉田さんが青山さんに送られたメールをみて
涙が止まりませんでした。魂のかよったつながり、時をお二人がおもちなのですね。
そしてずっと吉田さんは 見守りつづけていらっしやるでしょうね。
テレビを とおしてしらせてくださり 青山さんありがとうございます。
今も政治家、教育委員会 柔道 野球など なぜ 上に立つ人たちは 必死に隠ぺいをくりかえすのかなと心をいためる 毎日です。

青山さんが 水曜アンカーで 事故後 はじめて原子力発電所にはいって取材された放送を 歌手の山下達郎さんがご覧になって 「関西しか放送されていないけど みずから現場にはいって 取材された青山さんは真のジャナリストだ こういう番組をどんどん全国にながしてほしい」と 自らのラジオ番組でおっしゃっておられました。

日本をよくしていきたいと必死で頑張っておられる方がたくさん たくさんいらっしゃるのだから、 私も少しでも一生懸命できることをやっていきたいなぁと思っています。

青山さんもお体くれぐれも大切にしてください。
乱筆お許しください。

▽(タイトル無し) 2013-07-11 12:56:08
 平凡な主婦

青山さん、こんにちは。
9日、福島第一原発の元所長であられた吉田昌郎さんがご逝去されたことは、ただただ・・・残念でなりません。
私は思うんですが・・・吉田さんに国民栄誉賞を差し上げるべきではないのか、と。

もちろん津波の想定を甘く考えた結果、「考え直すべき」との案を先送りにした責任の一端は吉田さんにもあるのでしょうが、
当時、吉田さんがある意味奇跡的だったとも言える『所長』に就いておられたことが、
崖っぷちの日本を救ってくださったのは事実です。

他の方が所長であったなら・・・と考えただけでも背筋が凍る思いです。
でもきっと・・・吉田さんは国民栄誉賞なんて絶対に受けないでしょうね。。。
でも私は是非、差し上げたいんです。
国民がこの先、吉田さんをずっと忘れないためにも。

▽サイン会 2013-07-11 11:10:55
 Cさん(実際は実名、イニシャルは実名と無関係です)

僕そこ(※「ぼくそこ」。「ぼくらの祖国」の通称。扶桑社刊)と希望の現場(「希望の現場 メタンハイドレート」。ワニプラス刊)購入し感動しました!
是非名古屋でも開催して下さい。

▽吉田さん 2013-07-11 11:03:00
 オヤジ武師

吉田さんと青山さんのご指摘を政治家・官僚はどう見ているのでしょう。アンカーを見て、つくづく、日本のマスコミ(関東圏)の日和見姿勢にウンザリします。命を賭して行動された吉田さん、その意思を汲み、声を上げ続ける青山さんに一人の国民として感謝しています。
福島原発の津波対策の現状の酷さを改めて知りました。守るべきモノがあるのに、仮設の塀だけで再稼動に向け動く政府。同じ事が、原発のある地域にあれば・・・と考えると怖くなります。

景気回復だけの心を奪われていてはいけない・・・次の選挙でどこに入れるかしっかり考えます。


▼以上のコメント引用は、7月11日深夜の段階で最新だったものを無作為に、そのまま順に並べました。
 本文はすべて原文のままで、削除、編集など一切していません。
 ただ、(※)とあるところは、ぼくの付けた註です。またハンドルネームではなく実名で投稿されているかたは、すべてA,B,Cと変えました。

 これは、ほんの数例です。ほんとうに沢山のコメントをありがとうございます。


▼上掲の書き込みにもあるように、今週の「水曜アンカー」(関西テレビ)の「青山のニュースDEズバリ」のコーナーでは、吉田さんがわたしたち日本国民に遺されたメッセージを取りあげました。
 しかし…お相撲をご覧になった国民(視聴者)のほうが、ずっと多かったのです。
 ぼくも夜のスポーツニュースでは相撲も野球も楽しみだし、相撲は特に、日本人の横綱が久しぶりに誕生するのかとぼくも期待しています。
 だから、どんどん相撲も視ていただきたいのですが、今週のアンカーについては正直、吉田さんに申し訳ない気持ちが湧きあがってきて、きのう7月11日木曜は、外から見れば何も変わりなかったでしょうが、内心では、しょんぼりしつつ仕事をしていました。

 どうしてなのか。
 ぼくに全責任があると考えています。テレビ局からはもちろん何の話もありませんが、こうしたことが続くようなら、ぼくがみずから身を処することも考えねばならないとも常々、思っています。視てくださる人が断然、多いからこそテレビ局もさまざまな苦渋に耐えられるのであって、視てくださる人がもしも少なくなってくれば、ぼくのように自由自在に生放送で語る人間は、去るべきでしょう…と勝手に、自分だけで考えています。


▼ただ一方で、これも上掲のコメントにあるように、あの時間帯は録画で熱心に視てくださっているかたが普段からとても多いのですね。
 夕方5時前から始まり、6時になる前に終わってしまう番組(正確には前半部分が終了する番組)を、働く人や学生、生徒がナマで視る機会がそうあるわけもありません。

 どれぐらいのかたが視ておられるかを調べる、そのなかに、なぜ録画をテレビ界はいつまでも入れないのでしょうか。
「CMが飛ばされて視られるかもしれない」という懸念は分かりますが、視聴の実態を掴めないままにするのは、おかしいですね。
 アンカーの放送内容のネット配信を、ぼくがテレビ局にいくら訴えても、なかなか実現しないのと同様に、テレビを含むマスメディア界の旧態依然たる体質はそろそろ、いくら何でも変えないと、国民が見捨てると懸念します。
 ぼくはタレントでも評論家でもありませぬから、テレビ界の利害を懸念しているのではありません。国民自身にとって、情報を知る機会をひとつ失うことになるのが問題です。


▼それはさておき、今週のアンカーをめぐって、もう一つ思うのは、ぼくらは依然、まったくの少数派だということです。
 これは独立講演会をはじめ、さまざまな場でときどき申していることですが、「日本国、ぼくらの祖国に対する敗戦後の見方、考え方を根っこから変えましょう」という志を持つひとは、亡き吉田さんも、ぼく自身も、上掲のコメントを頂いたかたがたみんなを含め、敗戦後の日本社会では、少数派のままです。
 それを、あらためて今、謙虚に深く受け止めています。

 独研(独立総合研究所)が自主開催する独立講演会に、びっくりするぐらいの多数の人が集まり、書き込みにもある「ぼくらの祖国」はきのう、14刷が決まりました。想像をはるかに超えるロングセラーです。「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)は発売まだ間もないのに、すでに3刷です。
 それでも、ぼくたちは少数派なのです。
 そこから、吉田さんの魂魄とともに、さぁ再出発です。

みたま祭、追悼VTR、3刷、サイン会、そして清らかな花(*すこし修正、加筆しました)

$
0
0



▼このひとつ前のエントリーで「祖国に対する敗戦後の見方を、根っこから問い直す志を持つひとは、たとえばぼく自身を含めて、依然として少数派であることを謙虚に深くあらためて自覚する」という趣旨を述べましたね。
 すると、100人に4人ぐらいの割合で「弱気を吐かないで欲しい」という趣旨の書き込みがありました。
 え? 弱気? それは、どなたのことかなぁ?

 少数派と自覚するというのは、弱気の逆です。
 強気でなければ、おのれを少数派と自覚することはできませぬ。
 凜として、謙虚であることに徹し、少数ならありのままに少数であることを見つめる。
 それだけです。


▼あと、ふだん余り言わないことを、すみません、申します。
 ぼくは子供の頃から、弱気という感覚を持ったことはありません。
 意志は弱いです。怠け者ですし、すぐ飽きるし、夜に歯を磨いて寝ることすら実行に苦労します。
 しかし、気は強いです。物心ついたときから。

 ほんとうは、強気か弱気かということを考えることすら、まず、ありません。
 おのれのあるがままに、そして私心(わたくしごころ)だけは脱するように、胸に刻んでいます。


▼書き込みのなかには、「青山さんの気持ちが折れたら、ダメでしょ…(中略)青山繁晴さん、あなたは私の灯台なんです!そんなあなたの弱音なんか聞きたくないです!ファンだから、頑張って欲しいのです!」という言葉もありました。
 ありがとうございます。

 それから「青山さんだって、ごく普通の人だから弱音だって吐きたくなるでしょうけれどどうか、こんなこと言わないで」という別の書き込みもありました。
 お気持ちは分かります。ぼくは確かに「ごく普通の人」でしょうが、独研(独立総合研究所)の社員はみんな、自然科学部長の青山千春博士も含めて「社長の神経の直径は普通サイズではありません」といつも言っています。
 どうか、ご心配なさらないように。
 幸か不幸か、やわにはできていません。

 たとえば、いま仕事部屋でなにかの原稿を書いているとき、ほとんど常にアメリカの 「National Geographic Channel」 から録画した航空事故の分析映像を流しっぱなしにして、それを横目で視ながら、書いているのです。そしてそのまま空港に向かい、ほぼ毎日のように飛行機に乗り、毎日のように飛行機から降り、また悲惨な航空機事故の現実の映像を視つつ、原稿を書きます。
 その映像と分析が実に良くできていて、質が高いから、たまたま視ているのであって、書いている原稿とは何も関係ありません。
 ただ先日、ふと青山千春博士に聞きました。「これって普通は、飛行機に乗りたくなくなるのかな」。青山千春博士は即答しました。「普通なら、もう乗れません」

 来る日も来る日も、飛行機に乗っている、多い日は1日に4度、乗ったりするということは、航空機事故に遭う確率が現実に格段に高くなっているということです。
 しかも、 National Geographic Channel で「乗員乗客全員が亡くなりました」というような実際の結果を見続けてのぼくなりの結論は、「ほとんどの航空機事故は、信じがたいような初歩的なヒューマンエラー(人的ミス)で起きている」ということです。
 そして、この National Geographic Channel でまさしく視たとおりの、「着陸の緊急やり直し」にすでに二度、遭遇しました。うち一度は、搭乗機がドンと着地した瞬間に異常にエンジンを噴射してかなり無理な角度で急上昇し、たくさんの実録をみてきただけに失速の可能性が分かり、「これは、墜落するかな。助かる乗客も出るかも知れないが、俺は死ぬのではないかな」とふつうに思いました。

 しかし、それ以降も毎日、飛行機に乗るとき、まったく気になりません。自分だけは死なないと思っているということではないのです。そのように自分を特別扱いはしません。
 命を天に預けているだけのことです。


▼そして、気持ちが折れるとか、弱音とか、そのようなことは前のエントリーで一言も申してはいませんね。
「しょげていました」と書いたのは、吉田さんに申し訳ない気持ちを述べたのです。自分の強気とか弱気とかを述べてはいません。

 少々ひとが集まったからといって、集まったみなさんも、ぼく自身も、敗戦後の日本ではまだまだ圧倒的に少数派であるのに、多数になりつつあるような錯覚を持たないようにしましょうと、それを申しました。
 そこは、できれば理解していただきたいのです。


▼もうひとつ、おのれの意思のままに全き自由を生きている、誰の指図も受けず意のままに仕事を遂行しているということは、結果責任を、誰に一言も言われずとも、おのれ自身で取るということです。
 関西テレビとも、何の契約もしておらず、何の指示も一切、受けません。
 したがって、「水曜アンカー」も、関テレの側の負担、苦労に報いるだけの結果を出せていないと自身で判断する日がもしも万一、来れば、身を処します。
 それは、士道からして、当然至極のことです。


▼そのうえで、みなさん、すべての書き込みをありがとう!
 こころから。


▼さて、すこし急ぎのお知らせがあります。

▽きょうから始まっている靖国神社の「みたま祭」に、ぼくのつたない揮毫(きごう)が掲げられています。
 屋台も出て、大騒ぎになる外苑ではなく、ひっそりしている内苑にあります。
 ちなみに、ある宮司さんから、こんなメールも頂いています。
「みたま祭に行かれると内苑と外苑の違いに驚かれると思います。外苑で飲んで騒いでいるだけの方々に、少しでも英霊に思いをはせてもらうにはどうしたら良いか?今更ながら我々神職の力のなさを反省せずにはいられらません」(原文のまま)
…みたま祭は、きょう7月13日から16日までです。

▽今度の日曜の「報道ステーションSUNDAY」で吉田昌郎さんを偲ぶVTRのなかに、たぶんぼくも出てくると思います。
 収録がありました。
 ただし、どのように編集されているのかまったく分かりません。

▽「希望の現場 メタンハイドレート」は、前に述べましたように3刷となりましたが、その部数は7千部に決まりました。合計2万1千部です。
 発売まだ間がないことを考えると、意義のあるペースです。

 その3刷から、ぼくの書き下ろした後半部分の「希望の現場とは何だろう」の字の大きさが、ぼくの希望を容れて修正され、読みやすくなります。
 総ページがこれで、4ページ増えました。価格は変わりません。
 あと不鮮明だった一部の写真を鮮明にしてもらいました。

▽7月31日に、アバンティブックセンター京都店で、この「希望の現場 メタンハイドレート」のサイン会があります。青山千春博士とぼくが、みなさんにお会いします。
 19時スタートで21時終了の予定です。定員は80人と少なめです。
 編集者からは「今日13日からブログで告知してOKです」というメールをもらっています。ただ、ぼくが見た限りでは、書店のHPにまだアップされていないようです(7月13日午後4時半現在)。(※読者の情報によると、アバンティブックセンターのFacebookでは告知されているそうです)


*写真は、きょう7月13日に大阪の大和ハウスでおこなった講演会の最後に突然、最前列の母娘のかたから頂いた花束です。
 16歳のお嬢さんが手渡してくれました。
 白梅の少女たちのことを話した直後でした。

 ぼくは、その花束を抱えて、きょうも飛行機で帰京し、そして今、仕事部屋の窓際にこうして飾っています。上の一枚ですね。
 下の一枚は、その花束から花がひとつ落ちたので、グラスに入れて、机の上で一緒に居てもらっています。
 こころが、やすらぎます。


まもなく…

$
0
0
…きょうのサイン会場、東京神田の三省堂へ向かいます。
「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)のために、青山千春博士と一緒に、みなさんにお会いします。
 青山千春博士にとっては、これがまだ、人生二度目の経験ですね。

 このサイン会は、「ぼくらの祖国」(扶桑社)も対象です。
 出版社が違うのに実現するのは、「ぼくらの祖国」が根本の書であることを、複数の編集者が理解してくれていることもあります。
 ただ、それよりずっと大きいのは、「ぼくらの祖国」がいま、14刷を数えているからです。
 読者がもう増えることがなくなって過去の本になっていれば、決して実現していません。

 みなさん、ありがとう、胸の底から。

 そしてサイン会のあとは、靖国神社にお参りして、「みたま祭」に初めて掲げていただいている、ぼくのつたない揮毫もちらりと見つつ、硫黄島の将兵や白梅の少女たちをはじめ英霊のかたがたに静かな感謝と誓いを捧げてきます。

きょうは大阪・梅田へ…

$
0
0
…向かいます。いま羽田空港への車中です。青山千春博士と、朝早いフライトに乗ります。
 梅田のブックファーストで、決心の書、「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)、そして根本の書、「ぼくらの祖国」(扶桑社)のためのサイン会を開きます。

 きのうの東京・三省堂でのサイン会も、まさしくみんなと一緒に盛りあがる連帯の会になりました。
「青山さんのサイン会は当日に、なぜ入れないんですか、と求める読者がいつも少なからず居るから」(関係者)という理由で、後ろの席がすこし空けてあり、結果的に最後まで空いたままになってしまったのが、残念でした。
 過去のサイン会で、いかなる本の時も、空席があったことは実は一度もないのです。
 機会を失った読者のかたもいらっしゃるだろうと思うと、胸の内で、たいへんに申し訳なく思いました。

 さて、羽田空港に着きました。
 これから伊丹空港に飛ぶのですが、その伊丹空港内にある「スカイブック」という書店のJAL出発ロビー側、つまり「スカイブック北店」に、「希望の現場 メタンハイドレート」が8冊置いてあったので、すべてサインしました。
 いつもは、この「スカイブック」のANA出発側の店に、サイン本を置くことが多いのですが、このごろたまたまJALを使うことが多いので、とりあえずは、こうなりました。
 そのうちANA側でもサインしたいと思っています。

 きのうはサイン会のあと、激しい夕立のなかを靖国神社の「みたま祭」に行き、ぼくのつたない揮毫(きごう)が掲げてあるのも、神官とご一緒に、拝見しました。
 たくさんの参拝者のかたがたからも、声をかけて頂きました。
 靖国神社のみなみなさま、そして参拝者や読者のみなさん、ありがとうございます。

 写真は、その神官のかたが撮ってくださいました。
 田母神閣下のお隣です。ぼくは秘かに「たもちゃん」と、心のなかでは呼んでいます。

3冊目の電子化、そしてちょっと大切な修正

$
0
0


▼今週も、「水曜アンカー」(関西テレビ)の生放送が、刻々、近づいてきました。
 最後の情報確認を急いでいます。


▼さて、ぼくの関わった書籍で3冊目の電子版がリリースされました。(すでに2冊電子化されているのに、忘れていました。しかも、この先行の2冊は、今回のように共著ではなく、単独の書です。ごめんなさい。上掲のエントリーをご覧ください)

 三橋貴明さん、須田慎一郎さんと鼎談した「アベノミクスが激論で解けた!」(小学館)です。
(小学館の編集者からの連絡によると、アマゾンについてはサイトに不具合が生じていて、改善を請求中だとのことです)


▼小学館から「電子化したい」とオファーがあったとき、ぼくは即座にOKしました。
 ただし、以前から「増刷の際には2点の修正をお願いします」と求め、編集者から了解を得ていたので、「電子版でも、その修正を反映してください」とお願いし、これも諒解されています。
 電子版を読まれるかたは、修正されているかどうか、どうぞ確認してください。
 書籍版の増刷はまだです。すでに書籍を購入されているかたは、恐縮至極ながら、下掲の修正をご覧ください。

▽(書籍版のページ)p91
 ページの末尾近くの須田さんの発言「青山さんと私は…」の後に次を挿入してください。

青山 いえ、現在の私の本務は安全保障や危機管理の実務ですから、違います。

▽(書籍版のページ)p98
 須田さんの発言の後に、次を挿入してください。

青山 日本に必要なひととして安倍さんが甦るために、じっくりと再登板することが大切と考えた私と、潰すためにすべてを見誤ったメディアとは違います。


▼ぼくの他の本についても、電子化の作業が進んでいるものがあります。つまり4冊目ですね。これは先行の2冊と同じく単独の書です。
 リリースされれば、お知らせします。

あ、しまった。むちゃくちゃ、しまった。

$
0
0


▼こんな書き込みを頂きました。

既に電子化ありますが 2013-07-17 12:12:16 suzuki

iBooksで「日中の興亡」と「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」が既に電子化されてますがこれは何かの間違いでしょうか?


▼そ、その通り。
 忘れていました。
 読者のみなさん、ごめんなさい。
 この2冊の版元にも、ごめんなさい。

 したがって、下掲のエントリーも修正します。

八月の靖国

$
0
0


▼独研(独立総合研究所)の会員制クラブ「インディペンデント・クラブ」(IDC)では、会員とぼくが一緒にさまざまなイベントを実行しています。
 8月の上旬には、ぼくと一緒に靖国神社にお参りをし、正式参拝を致します。
 そして境内の「遊就館」(ゆうしゅうかん/資料館ないし宝物館)をぼくと信頼する神官Mさんの2人による解説とともに、じっくり見学し、さらにぼくの講演をおこないます。
 お昼には、みんなで海軍カレーも食べます。

 靖国神社には、硫黄島の栗林忠道帝国陸軍中将をはじめ、まだご遺骨が故郷に帰ってはいらっしゃらない英霊のかたがたや、あるいは沖縄の白梅の少女たち(白梅学徒看護隊)も、みんなみんな合祀されています。


▼総勢500名を大きく超えるIDC会員のうち、当初は、30名限りのイベントとして準備してきました。
 それは、前出の靖国神社の神官Mさんから「それが対応の限度です」とお聞きしていたからです。
 ところが、応募がどんどんと集まり、想像を絶する多数のかたの希望が集まりました。しかもIDC事務局によると、なぜぼくと一緒に参拝したいか、遊就館を見学したいかを切々と募集メールで訴えてこられるかたが、びっくりするぐらい多いのです。

 そこで先日、東京神田の三省堂で、決心の書「希望の現場 メタンハイドレート」(ワニプラス)と根本の書「ぼくらの祖国」(扶桑社)のトークショー&サイン会を青山千春博士とともに開いたあと、靖国神社へ向かい、神官Mさんとじっくり協議しました。
 その結果、いったんは「希望者、全員を受け容れよう」となりました。
 神官Mさんから「2班に分ければ、多数でも対応可能」という新しい提案を頂いたからです。

 しかし、そのあとさらに、靖国神社、独研のIDC事務局、そして総務部との詰めの協議で「班に分けても、あまり多すぎると、社長(…ぼくですね)の声が聞こえない。社長の解説が聞こえる人と、聞こえない人が出るのは、たいへんに良くない。ほかの参拝者や、遊就館のほかの見学者もいらっしゃるので、トラメガ(トランジスタ・メガホン、拡声器)は迷惑になるから使えない」という問題が提起され、「やはりおよそ100人規模に絞るしかない」という結論になりました。

 そこで、泣く泣く、抽選を実施しました。
 当選者は、当初予定の30人よりは3倍以上の、およそ100人規模です。


▼靖国神社が特別のはからいをしてくださいますから、この大人数でも、正式参拝と、ぼくの講演はいちどきに、全員で行えると思います。
 遊就館の見学は、2班に分ける予定です。ぼくは出ずっぱりで解説します。


▼それから、当日の服装についてEメールで問い合わせも来ているのですが、神官Mさんによると、以下のようです。

「参拝にあたり服装は暑い時期ですので上着までは必要ありませんが、襟のあるシャツでスラックス、靴下着用、女性はそれに準じた服装、参拝するに相応しい服装でご参加くださいますよう。Tシャツ、ジーパン、裸足では参拝していただけません」
…ということです。


▼みなさん、八月の靖国でお会いしましょう。
Viewing all 463 articles
Browse latest View live