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Channel: ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ(31DEC14まで/新ブログshiaoyama.comに移転済み)
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行ったり来たり

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▼北朝鮮をめぐる緊張は、これまでとは質が違う。
 その理由、背景は幾つもある。これから、それについて東京コンフィデンシャル・レポート(TCR/独立総合研究所が配信している会員制レポート)に記していくのだけれど、もっとも端的な理由をひとつ、示しておくと、それは北朝鮮ではなくアメリカの変化だ。
 アメリカが韓国と共に反撃する準備をしている。

 北朝鮮が単なるミサイル発射実験ではなく、実際の被害が出る限定攻撃を行うと、米韓が今回は攻撃する構えだ。2010年に北朝鮮が韓国のパトロール艦を沈め、テヨンピョンド島を砲撃し、合わせて50人の韓国人を殺したのに、アメリカは韓国の反撃を認めなかった。

 今回、北朝鮮が仮に2010年の限定攻撃の再来をやり、ほんとうに米韓の反撃があれば、1953年7月の朝鮮戦争休戦以来、実に60年ぶりにアメリカと北朝鮮が戦火を交えることになる。
 そして、これが限定的な戦闘にとどまる保障は、ない。


▼金曜にメタンハイドレートをめぐって、和歌山県庁を訪ね、仁坂知事らと協議や議論をし、土曜に沖縄に入ってさまざまに議論し、日曜に「白梅の塔」に、インディペンデント・クラブ(独立総合研究所の会員制クラブ)の会員、それに白梅学徒看護隊の生き残りのかたがた(白梅同窓会)も加わっていただいて、計およそ50人と、お参りをした。

 白梅の塔が荒らされて、お地蔵さまや花瓶、掃除道具に至るまで盗まれているのを白梅同窓会のかたがたが発見するという、信じがたい事件にも遭遇した。
 そして月曜に、沖縄県庁を二度、訪ねて、仲井眞知事らと普天間をはじめ安全保障問題をめぐって突っ込んで協議し、きょう火曜に那覇空港から神戸空港に飛んで、そこから東大阪市の近畿大学の経済学部に行き、新年度の講義(国際関係論)をふたコマおこなった。90分授業を連続でふたコマ。正直、ちと疲れる。

 いまは近畿大学から関西テレビに移動している。
 これから、明日水曜日に報道番組「スーパーニュース・アンカー」の生放送に参加するための、議論をやる。

 そして、その明日水曜の朝に、ふだんと違って伊丹空港へ向かうタクシーに乗り込む。
 タクシーの中から携帯電話で、RKB毎日放送ラジオ(福岡)の「スタミナラジオ」の生放送に参加し、伊丹から羽田へ飛び、正午から12時40分頃まで、六本木のテレビ朝日で「ワイド・スクランブル」の北朝鮮情勢をめぐる特別番組の生放送に参加し、すぐに羽田にとって返し、伊丹へ飛び、そこからギリギリで「水曜アンカー」の生放送のスタジオに入る。

 無茶なスケジュールだけど、北朝鮮情勢を真正面から受け止めて感度良く特番をやる姿勢を、ぼくなりに僭越ながら評価して、参加を決めた。
 この「ワイド・スクランブル」の特番は、あさって木曜にも同時刻でやる予定で、それにも参加し、場合によっては金曜にも参加する。
 あさって木曜は、ニッポン放送の「ザ・ボイス」の生放送や、チャンネル桜の「青山繁晴が答えて、答えて、答える」の収録や、日本版NSC(国家安全保障会議)創立の有識者会議の第4回会合などなどもあって、烈しいスケジュールになるけど、疲れたとも言ってられない。


▼ちなみに、今週の土曜日には「たかじんnoマネー」がゴールデンタイムの放送になるそうだけど、「芸能人とタレントでやるので、文化人のかたの出演(参加)はありません」と連絡が来たという。
 文化人。
 ははは。こんな奇怪な日本語をいまも使うのは、テレビ界らしいナァ。
 …というわけで、ぼくの参加はありません。その次はどうなるか、まだ存じませぬ。

日本語への、ささやかな信念のひとつ

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▼この下のエントリーの末尾に関して、以下の書き込みがありました。

〜書き込みの引用〜

>文化人。ははは。こんな奇怪な日本語をいまも使うのは、テレビ界らしいナァ。

文化人は辞書に載っており、決して怪しい日本語ではありませんヨ
【文化人】
学問・芸術などの分野で活躍し、社会的にも名声を得ている人。すぐれた教養を身につけた知識人。

〜引用終わり〜

▼辞書に載っていようがいまいが、ぼくの日本語への愛情と信念からして「文化人」が奇怪な日本語であるという考えはまったく変わりません。
 日本の辞書、特に最近の辞書は、いわゆる新語を無批判に載せる傾向が強まっているとも、ふだんから考えています。
「文化人」というのは、一種の新語、造語です。
 新語、造語にも、もちろん認めるべき言葉はあります。言葉は生き物で、時代とともに変わっていくものですから。

 しかし、文化人というのは、わたしたちの大切な日本語としての品格に欠けた造語だと考えます。
 そして、テレビ界での使い方が、いちばん、いやらしい感もあります。

 「文化人」という言葉で、良く分からない話をするより、ほんとうのことだけ、ふつうに、さらりと言えば良いのに。

蛇の足

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「文化人」について、同じハンドル・ネームの方から、かつて大作家らも使っているから検索してみろという書き込みがまた、ありましたが、検索せずとも百も承知しています。
それらの文章を、小学校高学年から中学にかけて読んだときから、おかしな言葉だと考えているのです。
どんな書き手がお使いでも、辞書に載っていても、ぼくは使わない。それだけのことです。
新語、造語は、その時代背景で、さまざまにつくられ、使われます。新語といっても、たとえば明治期につくられた言葉もあります。現在の書き手のぼくが、ぼくなりに自律して判断し、使う言葉も使わない言葉もあります。
あなたは、どうぞ「文化人」をお使いください。ぼくは使いません。プロの書き手としても、使いません。あまりに蛇足です。

あっという間に17回目

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▼早いもので、もう次の独立講演会(第17回、東京)の申し込み受付が始まっています。
 いつもリアルタイムで、ここにもアップしたいのですが、今回も、受け付け開始よりも後になってしまいました。
 第16回(4月28日に開催予定、神戸)の抽選に当選された方から、下のような書き込みもありました。
 ハンドルネームではなく実名のお名前が入っていました。「公開しないでください」といった記述がありませんから、本来なら、そのまま公開するのですが、コメント欄に公開するのではなくエントリーに直接引用するので、あえてイニシャルに変えました。
(*なお、コメントの選択公開は再び、いったん停止しています。コメントが非常に多く、選択している時間が無いためです)

〜書き込みを引用〜

今年になって2番目にうれしかったこと
2013-04-06 18:15:56


青山さんっ!!!やりましたよ!
第16回独立講演会に当選しました!!

失礼しました。興奮してつい名乗るのを忘れてしまいました。

僕は、ST(※原文は実名)と申す25歳の男です。
税理士になり、複雑な税に関して困っている人を助けるため、会計事務所で働きながら勉強し、資格取得を目指しています。
しかし、誰にもいっていない僕の最終的な夢は日本で、教育機関をつくることなんです。
どんなに小規模でも、祖国についてフェアに教えたいです。できれば、青山さんの生きている間に、そしたら青山さん来てくれますか。

話は大きく変わりますが、
僕は、青山さんのことを存じ上げてから、青山さんの参加されているテレビ、ラジオ(特に、ラジオの青山さんはテレビより生き生きされているのが伝わり僕はラジオのほうが好きです。)をすべてチェックしています。
なので、青山さんがチェックできない月曜日と火曜日が憂鬱です。

赤本を拝読し、祖国について本当によく考えるようになりました。それまでは、一切祖国という言葉すら日本に24年生きてきて聞いたことも、議論したこともありませんでした。
だから、今回のような機会を与えてくださった神様はなにか僕におっしゃているのではないかと本当に思うのです。今の日本のおかれている状況を正しく認識し、そのために何が必要かを一緒に考えたいです。

もっと、いっぱい言いたいことはありますが、超多忙な青山さんの体を僕が労って(青山さんは労らないので、ふひ)今回はこの辺で失礼いたします。
また、メールいたします。

神戸で直接お会いできること楽しみにしています。

PS.今度赤本もって行けば、サインしていただけるのかな。ハグと握手もしたいな。ちょっと欲張りですかね。

〜引用終わり〜

……うーむ、こんなに喜んでいただけるとは、ほんとうに光栄です。
 ありがとうございます。
 さて、第17回の申し込み受付について、独研(独立総合研究所)公式HPから、その一部をアップしておきます。


第17回 独立講演会@東京 (申込受付開始しました)

【講演日】
2013年5月19日(日)

【講演時間】
開場:13時05分
開演:14時00分 〜 18時30分 予定

【講演内容】
「メタンハイドレートの現在と未来」

(および大切なテーマをさまざまに。
 そして、いつものように質問をたくさん受けます。…ここはHPにいま、加筆しました)


【場所】
タイム24ビル  会場:未定(決定次第更新します)

135-8073 東京都江東区青海2-4-32
TEL:03-5531-0024
ゆりかもめ「テレコムセンター」駅下車徒歩約2分
詳細は、こちらへ。

【受講料】
一般 5000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4000円

【定員】
250名
※定員を超えた場合、抽選となる場合もございますのでご了承下さい。

【申込期間】
2013年4月8日(月)正午〜 2013年4月17日(水)正午
※申込期間内のみ、申し込みを受付致します。

【申込方法】
「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申し込み下さい。

独研ホームページからのお申し込みに限り受付けます。
※入力いただいたメールアドレスに、申込確認メールを送信しますので、迷惑メール等の
受信拒否設定をしている方は、「dokken.co.jp」をドメイン指定受信に設定してください。
※全ての連絡は、メールにて行います。メールアドレスが間違っていると連絡が取れなくなりますので、ご注意下さい。
※申込完了後、ご入力いただいたメールアドレスに、申込受付の確認メールが届きますので、必ず確認して下さい。
※確認メールが届いていない場合は、正常に申込が完了していない可能性がございます。
※ご不明な点については、お早めに講演会運営事務局に、メールでお問合せ下さい。
※FAX、メール、郵便でのお申し込みは受け付けておりませんので、ご了承下さい。

【抽選結果通知】
当選・落選発表は、4月17日(水)申込締切り以降、メールにてご連絡致します。

【ご注意】
講演の録音と録画は固くお断り致します。

【問い合わせ先】

独立講演会 運営事務局
※電話でのお問い合わせは対応しておりませんので、ご了承下さい。
※独立講演会については、独立総合研究所総務部では対応しておりません。
※独立講演会以外の講演については、こちらまで。

苦しみと、かすかな安堵と  (追記しました)

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▼2013年4月9日火曜の朝に、那覇空港から神戸空港へ飛び、神戸空港から東大阪市の近畿大学経済学部へ向かう途中で、RKB毎日放送テレビ(福岡)の人気番組「今日感テレビ」の生放送の時間になったので、道行くひとたちの「何やってんのかな」という視線を浴びながら電話で、北朝鮮をめぐる危機について番組に参加。

 大学に着くと、内心のぐったり感を抑え込んで、国際関係論の講義室へ向かう。
 まず新入生中心の4時限の授業、「入学おめでとう」の言葉から講義を始める。
 講義を終えると、休憩時間の10分間もいつものように控え室に戻らず学生諸君の質問を受けたり、今年からこの講義の教科書となった「ぼくらの祖国」(扶桑社)にサインしたり、そして続いて上級生中心の5時限の授業に臨む。

 講義の通しテーマはいずれも、「祖国には、きみしか居ない」。
 客員教授としての、ぼくの本心そのものだ。

 この日の授業には、タイの大学で日本語を教えておられる先生が、わざわざ聴講におみえになった。
 この先生は初めての参加だけれど、さまざまな大学の先生が国内から、あるいは海外から、こうしてときどき聴講に来られる。
 なんと真摯な姿勢だろうかと感嘆している。
 ぼくの授業では、日本の大学での講義のあり方についても、学生時代から考えてきたとおりに、批判も問題提起もしている。ふつうなら、そんな話は聴きたくないだろうに、じっと熱心に聴き入ってくださる。

 さらに、かねてから忙しい神職のあいまを縫って聴講に来られていた神官、つまり神主さんが、近畿大学の正式な規定の通りに、健康診断を含めすべての手続きを終えられて、正式な聴講学生となられてお見えになっていて、これは嬉しかった。
 写真付きの学生証も見せていただいた。思わず、持って帰ろうかと思った。冗談です。


▼ぼくなりに、おのれの心身を励まして、ふたコマの授業を全身全霊で終えて、大阪市内の関西テレビへ。
 翌日の「スーパーニュース・アンカー」の生放送のために、いつものように担当ディレクター陣をはじめ番組スタッフたちと議論。

 この水曜アンカーは、ありのままに申して、とてもたくさんの視聴者が毎週、視てくださるが、「予算が無い」という理由で最近ずっとロケ企画は断られてきた。
 そのために、今回の沖縄・白梅の塔へのひとつの節目となるお参り(初めて、全国各地とシンガポールからの日本国民有志40数人と、白梅同窓会のみなさんと一緒に、総勢およそ50人でお参り)も、独研(独立総合研究所)が大型バスを用意し、お参りのあとの広い懇親会場や沖縄料理の昼食も用意し、プロの撮影カメラマンも独研が自前で契約して同道し、ぼくの交通費や宿泊費ももちろん、すべて自前で、そうやって撮られた映像も何もすべて、無償で、この番組、水曜アンカーにも提供する。


(※以下を念のために追記しておきます。
  どなたかから問い合わせがあったわけではありません。

 上記の日本国民有志は、正確に申せば、独研の会員制クラブ「インディペンデント・クラブ」通称IDCの会員です。会員は、年会費と、今回の参加費を支払われていますから、今回の費用を、一部、分担していただいているわけです。独研の収支としては、もちろん大幅赤字ですが。
 また仮にテレビ局のロケとなっていたとしても、この大型バスのチャーター代や40数人もの昼食代の負担はおそらく無いでしょう。白梅同窓会のみなさんとの懇親会場を確保する費用は、場合によっては可能性があったかもしれません。番組参加者であるぼくの交通費や宿泊費は、もし仮にロケであるのなら、番組負担となり、そしてギャラも出ます。ぼくの場合、それはごくわずかですが、多い少ないの問題より、当然の対価としてあるべき、という問題です。
 そして、ロケが行われていたのなら、番組参加者がまさか自前でプロのカメラマンと契約したりするのではなく、局のカメラマンやライト係らがどっと同行していたことになります。)


 ところが到着した那覇空港で、「青山さん」と声を掛けられ、そのかたから「普天間問題でアンカーのロケに来ました。スタッフも一緒です」と予想外の話を聴かされ、みると何人もの関テレのスタッフが同道している。
 びっくり。
 こちらは、何度も何度もさまざまにロケを拒絶されているから、もはやテレビ局に何も言わず、すべて自己負担で、同じ那覇空港に来ているのだから、まぁ。フェアに申して、驚くのが当たり前です。
 しかし、このかたも、そして同道している関テレスタッフも何もこうしたことはご存じないのだから、こころから「頑張ってください」と送り出した。頑張れ、アンカー。日本の報道界に、必要な番組です。

 このいきさつもあって沖縄から大阪にやって来て、4月9日火曜夜に番組スタッフとの議論に臨むときには、ぼくの胸のうちに疑問もあった。
 しかしそれは、視聴者・国民とは何も一切、関係ない。

 ここは大事なところだ。いちばん肝心なところだ。
 テレビ画面を視てくださる視聴者・国民に伝えるべきを伝えることだけに、いつも集中しなければいけない。
 番組参加の背後にどんな事情があろうとも、いざ、カメラの前に出たときには、そのカメラではなく、カメラのうしろにひろびろと広がる世界にいらっしゃる視聴者・国民だけを、いつも、必ず、見ていようと、ふだんから深く心に決めている。

 それに、前夜の議論からいつも参加してくれる、キャスターのヤマヒロさん(山本浩之アナ)と利恵ちゃん(村西利恵アナ)にも、関係ないと思う。あくまでプロデュースサイドの問題だろう。

 そこで、那覇空港での出来事にも何も触れず、ひたすら番組の内容、すなわち北朝鮮をめぐる危機と、硫黄島の英霊を取り戻すことと、白梅の少女たち、この3つについて懸命に議論した。
 ただ、あえて上に一部を記したような重い負担を、ぼくも独研もいつまでも続けられるとは思わない。自分自身の去りゆく足音を胸のうちに聞くような辛い気持ちで、内心では議論を終えて、定宿のホテルに向かった。


▼ホテルに着くと、ほんとうに休みたいと思った。正直、ほんとうに思いました。
 しかし、夜のうちに、北朝鮮の危機について、独研から会員へ配信しているレポート(東京コンフィデンシャル・レポート)の速報を出したかった。
 このレポートの正式な法人会員に、テレビ局もいらっしゃる。
 明日の番組のためにも、今夜の内に出しておきたい。そうすれば徹夜状態で番組の映像準備などをしているスタッフの準備にも役立つ。
 もちろん、ほかの法人会員、個人会員を問わず、一刻も早く危機の真相について知ることを望まれているだろう。

 日付が変わらないうちに、レポートの配信を完了して、ホッと息をつきたいところだったけど、北朝鮮をめぐって引き続き、電話とメールで情報を集める。
 日付が変わり、午前1時に、信頼しているマッサージのおばさん(ホテルの正式スタッフ)が来てくれて、「ひどいなぁ、このこり方」と、いつものように呆れながら午前2時40分まで、揉んでくれる。
 終わると、ぐっと寝たいところだったけど、引き続き情報を集める。時差からして、こうした時間帯にこそ話ができる知友も、海外にいるからだ。


▼夜が明けて、出発時間が近づく。
 いつもなら、このままこのホテルでRKB毎日放送ラジオの番組「スタミナ・ラジオ」にナマ参加するのだけど、きょうは東京へいったん戻ってテレビ朝日の生放送に参加せねばならない。
 1時間あったかどうか、わずかに仮眠して、朝風呂に入り、自分を目覚めさせて、午前8時20分、同行秘書のYと一緒にタクシーに乗る。Yは交通費節約のために大阪に残るのだけど、伊丹空港まで同行しますという彼女自身の判断だった。

 この判断は正しかった。
 なぜなら、動く車の中だから、ラジオスタジオと繋がっていた携帯電話がいったん切れてしまったからだ。
 なにせ生放送、取り返しの付かないことになりかねないところだったけど、この秘書さんと一緒に対応して、どうにか無事に生放送への参加を終えた。

 伊丹空港からはひとりで、羽田空港へ。
 機中はいつも通り、パソコン。国内の工場でつくられたパナソニックのモバイル・パソコンは、このひどい酷使によく耐えてくれる。

 羽田空港からテレビ朝日までの車中では、アンカーの担当ディレクターのひとりFさんと電話で、水曜アンカーの内容をめぐって協議を続けた。
 北朝鮮、硫黄島、白梅の少女たちと、テーマを3つもひとつのコーナーに盛り込もうとしているのだから、ふつうなら絶対に、定められた時間内に収まらない。時間枠は変わらない。さて、どうするか。

 テレビ朝日に着くと、「ワイド・スクランブル」の生放送へ。
 ご一緒したコメンテーターの意見とは視点の違う意見を申そうとした瞬間、生放送の時間の厳しさで、キャスターが引き取り、発言できなかった。フェアにみて、ぼくの発言封じではありませぬ。たくさんメールと書き込みを頂きましたが、事実として、発言封じでは全くありません。
 生放送にとって、時間の制約はほんとうに厳しいのです。


▼テレビ朝日から、飛び出すような心境で、羽田空港へ。
 その車中でも、アンカーの担当ディレクターのひとりFさんとと協議。

 意外にも羽田に早く着いたので、カウンターに全力で走る。はぁはぁ。寝てないから、ちと、きつい。
 1本前のフライトに乗れれば、アンカーへの備えにスタッフも、ぼくも、余裕が出る。

 奇跡的に1本前のフライトに乗れることになり、搭乗口で関テレに電話してFディレクターと話そうとすると、電話に出た人が「そんな人は居ません」。
 実は、関テレに限らず、テレビ局では、こうしたことが起きる。
 ふつうの会社なら、自分の知らない名前でもちゃんと探す。あったりまえだ。ところが、「居ません」という返事がテレビ局に限っては、あるのであります。

 どうにか飛行機の出発ギリギリで、Fディレクターと電話がつながり、彼は「やはり放送時間が足りないので、どれかを部分的に削りたい」という。まさしく機内に入る直前、ぼくは「削るなら、やらない」と決意とともに告げて、機中へ。
 機内では、新聞各紙にあらためて目を通して、報道の背後に隠れているものについて、おのれの記者経験を元に、考えをめぐらす。

 伊丹に着くと、すぐ、タクシー車内でFディレクターと電話協議の再開。
 この中堅どころのディレクターFさんは謙虚な人柄で、まっとうな判断をする人材でもあり、話しやすい。
「何も削らず、話し方の工夫で、3つのテーマを盛り込む」ことを最終確認する。

 関テレに着くと、白梅の塔で独研が契約した優秀なカメラマンYさんが撮ってくれた映像を、どう番組で使うかについて、映像の中身を確認したり、硫黄島の戦いや沖縄戦をめぐる根本資料をあらためて総点検したり、あっという間に、生放送の時間になる。
 生放送は、ヤマヒロさんと利恵ちゃんと、そして新しくこの5時台の放送に加わっている堀田アナと、それから画面には映らないフロアディレクターらとの気持ちのよいチームワークのおかげで、どうにか時間内に、終えることができた。
 自分自身の語り口には、いつもの通り、大不満があるけど、アンカースタッフのみんなには内心で深く感謝する。

 そしてすぐ再び、伊丹空港へ。
 今度は同行秘書Yと一緒に、羽田へ戻る。
 機中で開いたパソコンには、もう完成間近の小説がある。どんなにか、その原稿に戻りたかったか。
 しかし、朝鮮半島情勢をめぐる新しい情報の精査に集中し、さまざまなメールに返信を書き、「送信待ち」にセットする。
 飛行機を降りるとすぐに、送信しないといけない。


▼帰宅して、今夜ぐらいはすこし寝ようと思ったが、結局は、ほぼ徹夜。
 夜が明けて、大阪の主婦「ぼやきくっくりさん」がいつも通りに徹夜の努力で文字起こしをしてくださった、水曜アンカーの記録をみて、「こういう志ある視聴者に支えられて、水曜アンカーも続けてきたんだよな」と、あらためて考える。

 そういえば、きのう夕方、アンカーを終えて関テレを出ようとしたときに、沖縄の盟友から電話があった。
 盟友と表現するのは申し訳ない、先輩のかたで、ほんものの男の中の男。生粋(きっすい)のウチナンチュー(沖縄県民)。
 奥さまが大阪出身で、奥さまの親族の病のために、いま大阪の病院に詰めていらっしゃって、「今日は水曜だ」と思いだして、アンカーを生で視てくださったとのこと。ふだんは沖縄では視られませんからね。
 そして、おっきな声で「凄い。これは沖縄県民が絶対に見るべき放送だ」とおっしゃってくださり、内心で、めちゃめちゃ嬉しい、と言うより、あんな下手な語り口の放送でも、伝えるべきはいくらかは伝わったかのかなと、すこしだけホッとした。かすかに、安堵した。

 関テレの協力で、番組のDVDをコピーして、この盟友にお送りすることになった。盟友は、沖縄のメディア幹部に渡してくれるとのこと。
 さぁ、きょうもテレビ朝日の「ワイド・スクランブル」の生放送に参加し、そのままニッポン放送のぼくも大好きなラジオ生番組、「ザ・ボイス」に参加し、そこから首相官邸へ向かい、日本版NSC(国家安全保障会議)創立の有識者会議の第4回会合に参加する。


▼ところで、新刊「青山繁晴、反逆の名医と日本の歯を問う」(ワニプラス)が書店で1冊も見つからないというメール、書き込みを山のように頂いています。
 ぼくの盟友のひとり、もともとはひとりの視聴者、読者でいらっしゃったKさんが出版社、書店と、ボランティアで精力的に交渉してくださっています。そして、みなさんが書店にリクエストを出し続けていただくと、情況が好転するかもしれません。

 サイン会もなかなか、ままなりませんが、東京でひとつ決まっています。下に、三省堂神保町本店のHPにある情報から、イベント内容などをアップしますから、よろしければ参加してください。
 魂から、みなさんと会える機会を待っています。


【青山繁晴トークイベント】

三省堂書店神保町本店のHPには、「閉店後 神保町の夜を熱くするミッドナイトセッションが決定しました」という面白いキャッチフレーズが書き込んであります。

『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』発刊記念
青山繁晴ミニトークショー&サイン会@三省堂神保町本店1F
トークセッションタイトルは、「祖国と、歯と、友情と」……真ん中の「歯」がユニークですね。ふひ。

▽日時 2013年4月25日(木) 開場 20:15 開演 20:30

▽会場 三省堂書店神保町本店1階特設会場

▽参加条件 三省堂のHPには、こう書いてあります。
〜扶桑社刊『ぼくらの祖国』、ワニ・プラス刊『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』どちらかをお買上のお客様に参加整理券を差し上げます〜
 つまり、「ぼくらの祖国」もOKです。

▽問い合わせ三省堂書店神保町本店1階 03-3233-3312(代)
 電話予約もOKとのこと。便利ですね。

 三省堂のHPの案内文はここです。


 待ってるよ、みんな!
 下掲の「第17回独立講演会」とともに、待ってます。

時間との苦しい戦い

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▼こんな書き込みを頂きました。

〜書き込みを原文のまま引用〜

青山さん大好き!
2013-04-11 14:11:54
ももち

青山さんいつもお疲れ様です。
ワイドスクランブル見ました。
京都に自衛隊ありますよ〜。
舞鶴に海上自衛隊
桂に陸上自衛隊
「私たちの事忘れないで下さい」
てズッコケた隊員いるかも(笑)
やはり徹夜明けは駄目ですよ
ボイス、NSC会議、チャンネル桜の
収録終わったらゆっくりとしてほしいです。
だって長生きしてほしいから…。

〜引用ここまで〜


▼えー、ぼくが徹夜明けでボケて、「京都の自衛隊」を忘れてしまった…というご主旨だと思います。
 忘れてしまったわけではないのです。

 まず、ぼくが「ワイドスクランブル」(テレビ朝日)の4月11日木曜の生放送で申したのは、「京都の街」、すなわち京都市です。
 したがって、舞鶴の海上自衛隊は、京都市ではなく京都府舞鶴市の部隊ですから触れませんでした。

 また、京都市西京区の陸上自衛隊桂駐屯地は、あくまでロジスティクス専任の駐屯地です。
 桂駐屯地の公式HPにも下掲のように記されています。
「桂駐屯地は(中略)中部方面隊の兵站(へいたん)中枢基地として、主要装備品(火器、車両、施設器材等)の補給整備、回収、方面隊各部隊の輸送支援、そのほか、民生の安定のため不発弾処理を行っています。また、歴史と文化の古都京都の大規模災害発生時には、状況により初動対処の役割があります」
 ぼくが指摘していたのは、戦闘部隊としての自衛隊、米軍基地の存在の有無でしたから、この桂駐屯地にも触れませんでした。

(*なお、その意味では、京都府としてはこのほかに、福知山駐屯地、長田野演習場、経ヶ岬分屯基地、宇治駐屯地、大久保駐屯地、長池演習場、祝園分屯地、上杉送信所などがあります。いずれも京都市外であり、また戦闘部隊ではなかったりします)

 番組をご覧になっていない人も多いと思いますから、簡単にぼくの発言の主旨を述べますと、番組では「北朝鮮の労働新聞が、東京、大阪、名古屋、横浜、京都の各都市を挙げて攻撃する意志を強調した」という指摘がPJ(プロジェクター)を用いてレギュラー・キャスター陣からありました。
 ぼくはこれを受けて、「核攻撃をちらつかせてもいるが、都市へのテロも意図している可能性を考えて備えよう。たとえば京都には、米軍も自衛隊も(戦闘部隊が)いないのに、それをターゲットに含めていることに、テロへの意志が感じられる」という主旨を申しました。


▼あの場面、ありのままに申せば、他のかたの発言が予定を超えて長く、生放送の時間がどんどん無くなり、カメラの横や後ろをフロアディレクターが必死の形相で走り回って、「終わり! 次のコーナーへ!」という紙をキャスター陣やぼくらに示していました。

 そこで発言を極力、コンパクトにして、「京都府全体では無く、京都の市街の話」という補足説明も、「ロジ(兵站)などの拠点の話では無く、戦闘部隊の話」という補足説明もしませんでした。

 そのために「徹夜明けで忘れちゃったか」というお気持ちを、視聴者に生んだのでしょう。ご心配をかけて、申し訳なく思います。たいへんに、申し訳なく思います。


▼ぼくは共同通信の記者時代に、京都市伏見区に6年間、住みました。
 舞鶴の海上自衛隊基地の近くから出港して、中国へ出張したこともあります。
 このとき、京都府庁が仕立てた船で当時の林田知事らと共に出港しましたが、われらの海上自衛隊の戦闘艦がしばらく併走して、自衛官が右舷にずらりと並んで敬礼し、見送ってくれました。

 それから桂離宮の「昭和の大修理」は、当時のぼくの重要な取材テーマでもありましたから、桂駐屯地の凜々しい正門前を何度も通っています。実は、沖縄の那覇空港(自衛隊の那覇基地を併設)で飛行機に乗るときと同じく、タクシーの車中から、ちいさく(見えないように)敬礼をしていました。

 いずれも、この胸に鮮やかです。

 そして兵站の大切さは言うまでもありません。
 兵站の拠点が、戦闘部隊の基地より格下だという話をしているのでは、まさか全くありません。あくまでも北朝鮮の邪悪な意図を考えての発言でした。
 書き込みに深く感謝しています。
 誤解を生んだことに気づかせてくれましたから。
 こうした書き込みは、このかた、おひとりでしたが、誤解なさったのは、きっとこのかたひとりではないでしょうね。ごめんなさい。


▼いま4月12日金曜の午前3時56分です。
 きょうは早朝に東京駅から長野県のある市に向かいます。この市は、信州の清い水を抱擁するところのひとつです。
 まもなく改選の是非を問う投票日を迎える現市長の応援です。
 この若い市長は、中国が水資源を奪いに来るのを阻止したいと、ぼくにも相談され、ぼくは一時期、市の委員にもなり、そしてこの市は日本の水を護る画期的な条例を定めました。

 政治的な応援はなるべく限定していますが、こんな志のあるひとは、北朝鮮危機のさなかにあっても応援しないわけにいきません。

 そして、そのあと東京にとって返して、きょうはテレビ朝日の夕刻の報道番組「スーパーJチャンネル」の生放送に参加します。

本、ほん、本

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▼「ぼくらの祖国」(扶桑社)が11刷となりました。
 依然、すこしづつですが、確実に手に取るかたが増えています。わぉ。
 これは正直、もの凄く嬉しいです。

 硫黄島の英霊を取り返すことをめぐって、すべてを明らかにしたのは、この書だけということもあって、嬉しいのです。

 ただ、これをテキストにした子供たち向けの講演などは、なかなか実現しません。
 もしも、より広く読まれる日が来れば、きっと実現するだろうと、焦らずにゆったり、かまえています。


▼発売したばかりの「青山繁晴 反逆の名医と日本の歯を問う」(ワニプラス)は、書店がなかなかまともに並べてくれず、問い合わせばかりが沢山きます。
 しかしこれも、読者のなかの有志のかたがたが、それぞれの全くの自由意志で、書店に働きかけてくださったりもしていますから、おなじく焦らずにじっくり、かまえています。


▼そして実は、もう次の本が出ます。
 今度は、三橋貴明さん、須田慎一郎さんとの鼎談のムックです。ムックですから、価格もすこし安いです(1260円)。
 コンパクトなムック本ですから、書店だけではなくコンビニにも並びます。もうネット上では予約の受付が始まりました。

「アベノミクスが激論で解けた!」(ポスト・サピオ ムック)
 このタイトルは、編集部で付けました。鼎談ですからね、ひとりの意見というわけにいきません。
 ほんとに解けたかどうかは、ムックをめくってみてください。

 都内大手書店では、4月17日水曜にも店頭に並び、全国の書店には4月18日ごろ並びます。




▼完成間近の小説新作を書き終えたら、「ぼくらの祖国」の続編を完成させます。
 白梅の塔の現在などを、しっかりと、たっぷりと盛り込みます。

 白梅の塔で、土台から剥ぎ取られたお地蔵さまや、盗まれた観音さま、さらには掃除道具のいずれも、白梅の塔の周りの林に捨てられているのが、見つかりました。
 沖縄の地元紙などに、記事も出ています。ただし、その記事は、残念ながら正確ではないところがあります。
 わたしたち独研(独立総合研究所)の「インディペンデント・クラブ」(IDC)の会員と、中山きくさんをはじめ白梅の少女たちの生き残りのかたがたと白梅同窓会のみなさんが一緒になって、たがいに手を取り肩を組むようにして、ともにお参りしたときに、この盗難事件、もっとありのままに言えば嫌がらせ事件が見つかりました。
 そのほんとうの経緯、さらには、この新しい連帯が始まっていることを、わざと伝えないようにしている気配も感じます。

 しかしこれも、何も焦りませぬ。怒りませぬ。じんわりと取り組みます。

 いずれにせよ、「ぼくらの祖国」の続編に、これらのことも正確に、ありのままに記します。

日本の朝

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▼あー、また夜が明けてしまいました。
 すこしだけでも休みたいのが本心だけど、きょうは独研(独立総合研究所)の「インディペンデント・クラブ」(IDC)の会員ととともに、国会と首相官邸を歩く日です。
 朝の太陽に感謝しつつ、背骨を伸ばして、おのれに気力を入れ直さなきゃ。

 官邸の主(あるじ)、安倍総理はきのう、予定通りに硫黄島訪問を遂行されました。
 次第に島の土に溶けるように形すら喪いつつある、英霊のかたがたの尊いご遺骨にひざまづいて、栗林忠道陸軍中将のお孫さんである新藤義孝総務相と並んで、深い祈りを捧げられた報道写真をみて、ぼくなりの万感がありました。
 しかし同時に、万感があるなどと感慨にふけってはいられません。すべての拉致被害者をその命とともに取り返すのと同じく、すでに戦死なさった英霊もまた、どんどん時間が経てば経つほど、失われるものが大きいのです。

 きょうの官邸は、朝鮮半島情勢に備えつつ、中国の強毒性・鳥インフルエンザから日本国民を護る体制を強め、緊張のさなかにあります。
 国会も、憲法をめぐる審議がようやく再開されています。
 
 IDCの会員は、単なる見学ではなく、そうした日本国の主人公として課題も希望も、ご自分のものとして感じ取ってくださると思います。
 

▼さて、明日火曜の夜には、今までになかった形のテレビ参加があります。
 生放送のぶっつけ本番で(これはいままでにも沢山ありましたが)、現役の主要な政治家たちにインタビューしていくのです。

 青山千春博士は、これまで外部に対して「青山繁晴はこれができる」といった類いの話をしたことがありません。
 ぼくに対しては昔から、たとえば記者時代には「(これこれが)できるのに、なぜ共同通信の枠内に居るの? 早く辞めれば?」などと大胆なことを言っていましたが、そうしたことを外部には言いません。
 この船乗りは、自慢とか、売り込みとか、そうしたこととは一切、縁遠い性格ですからね。

 ところが最近、「青山繁晴と同じインタビュアーは居ない。相手から引き出すものが、まったく違う」と、あるテレビ関係者に突如、発言して、ぼくは椅子から転がり落ちるほど驚きました。
 ぼくは記者生活を20年近く生きましたから、インタビューは無数におこなっています。そういえば、たまたま青山千春博士が同席していたことも、ありましたね。
 今回の番組は、その青山千春博士の、世にも珍しい推薦とは、なんの関係もありませんが、ぼく自身が、これも珍しく愉しみにしていることは事実です。
 なお、誰にインタビューするかは、基本的に、番組が決めますから、視聴者・国民のみなさんからは「意外なインタビュー」というのもあると思います。

 ぼくのスタンスは、世界のどこからでも、どんなひととでも、根っこで同じ姿勢を貫いて、かつあくまで柔軟にインタビューします。それに尽きます。

 第1回の生放送は以下の通りです。
▽BSジャパンの「BSニュース日経プラス10」
▽4月 16日 (火), 22:00 〜 23:00 生放送
▽今回は、公明党代表の山口那津男さんに、自公政権や改憲などなどについて、お尋ねしていきます。
 山口さんとは、このスタジオが初対面です。



いちおう、お伝えしておくべきかな?

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 けさ、ボストン・マラソンのテロで徹夜のまま、まずテレビ朝日の「あさなび」という生放送に参加し、そこから新宿御苑へ。
「桜をみる会」でした。これは、総理と桜の下で懇談するという主旨の、昔からの定例の会なのですが、桜は散り尽くし、総理は人混みの遠くで、とてもご機嫌よく挨拶なさっていましたが、中身はほぼ聞こえず、そして、そのあと近寄ったりもせず、羽田へ向かい、今は、大阪のタクシー車中です。

 今週は、「たかじんnoマネー」から参加依頼があり、たまたま時間をつくれましたから、参加します。
 放送は、今夜だそうです。

 それにしても、安倍総理は、凄い人気でした。
 どなたも、桜がもはや散っていることなど、気になさってもいなかった。
 安倍さんは、前政権の苦悩を活かして、簡単には気を緩ませたりはない、そう考えます。
 しかし自由民主党は、心配ですね〜。
 とくに参院選でも勝ったら、そのあとをシンパイします。

そう言えばシースルー初体験

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▼先週のきょう、火曜日に、BSジャパン(テレビ東京系)の「BSニュース 日経プラス10」(夜10時から)という番組の生放送で、公明党の山口代表にインタビューしました。
 思っていたより、ずっとたくさんの方がご覧になったようで、予想外にメールや書き込みを多く、いただきました。
 この番組は、3週間に1度のペースで参加、という話だったから、今週は当然ないと思っていたら、なぜか「連続でお願いします」と要請があり、きょうは経産大臣の茂木さんにインタビューすることになりました。
 TPPや原発を含むエネルギー政策がテーマになると思います。

▼この番組は生放送が原則ですが、今夜は、茂木さんの公務との関連で、21:05〜21:40に収録です。ただし、編集が一切ない収録です。収録したままを生放送の時間帯に流すのですね。

▼ところで、この番組のスタジオは、道路に面していて、ガラス越しに外からそのまま見えます。
 かつては喫茶店だったところを改装したそうです。
 FM放送などで、シースルーのスタジオはよく見かけますが、テレビで、というのはぼくは見たことがない。
 もちろん、自分が参加する番組を外からふつうに見られる状態で、というのは、そう言えば初体験ですね。

 テレビ東京の建物の一角のスタジオで、内装(つまりセット)も、ちょっと新感覚で清涼感があります。

▼この急遽(きゅうきょ)の番組参加で、きょうも、ちと無茶な日程になります。
 これから大阪へ飛び、金融・経済関係者への講演や、関西財界人らとの議論、そして明日水曜日の関西テレビ「スーパーニュース・アンカー」の生放送に備えて、関テレのスタッフ陣といつもの決して楽じゃない議論、これらをこなしてから、東京へとんぼ返りし、BSジャパンの上記の番組に参加して、翌日、再び大阪へ向かって、アンカーに参加し、また東京へとんぼ返りします。ふひ。

 

お別れ

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▼独研(独立総合研究所)の総務部によると、「たかじんnoマネー」というテレビ番組のスタッフから「番組がバラエティ色を強めるので、青山さんには今後、オファーしない」と連絡があったそうです。
 ぼくはもちろん、そのまま諒解しました。

 これによって、ふたつお別れを申します。
 たとえば新潟に、メタンハイドレートをめぐって泉田知事と協議するために出張したとき、機内で、空港で、そば屋さんで、旧税関のある明るい公園で、県庁で、ずいぶんと声をかけられ驚いたのですが、すべて「たかじんnoマネー」をご覧になっているかたがたでした。
 この番組は、東京では放送していませんが、案外に(東京などを除き)全国各地で放送されています。
 そのために、この放送で「青山繁晴という野郎を初めて知った」というひとが多かったのですが、これでお別れです。

 もうひとつ。
 この番組は、一般から抽選を経てスタジオにおみえになる番組観覧者がいらっしゃいます。
 収録や生放送が終わるたび、ぼくは、このかたがた全員と、おひとりおひとり眼をみて握手を交わしていましたが、これもお別れです。


▼今後、ぼくのテレビ番組への参加はどんどん減っていくのかもしれません。ひょっとしたら、ね。
 当然ながら、売り込みとか営業とか、あるいは芸能プロダクションへの所属などは今後も、一切いたしませぬ。
 したがって、場合によっては、もっと多くのかたがたともお別れになっていくのかもしれません。

 ぼくとしては、いままで通りの生き方を、独研とともに続けるだけです。また、ひとりのもの書きとして精進していきます。


 関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」の生放送から帰京する機中にて。
 みなさん、ありがとう、こころから。

風薫る五月に何度もお会いできます

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みなさ〜ん、素晴らしい日本の五月になりました。
隣国から汚染大気が偏西風に乗って流れ込む影響もあってか、四季を失い二季になりつつある日本ではありますが、やはり鯉のぼりが高々と舞うこの薫風の季節はうれしいですね。
ちょうどその五月、一気にサイン会が三度にわたって開催されるという連絡が、出版社からありました。
これは、熱心な読者の強いご要望があったからこその実現です。
特に「きりやまさん」のご尽力に感謝します。
いまは関西テレビの「水曜アンカー」の生放送直前ですが、以下に取り急ぎ、お伝えしておきます。

ちなみに、仕上げ中の小説新作の舞台もまた、この五月です。

?MARUZEN&ジュンク堂 梅田店
 『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』刊行記念
  青山繁晴・河田克之 トークショー&サイン会

 「祖国」と「歯」と「友情」と

  日時 5月18日(土)17時30分〜19時30分
  場所 MARUZEN&ジュンク堂 梅田店7階 salon de 7
  定員 50名(椅子30名 立ち見20名)


?ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店
 『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』発刊記念
  青山繁晴さんサイン会

  日時 5月24日(金)18時30分〜20時
  場所 ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店 店内
  定員 100名

 詳細は、ここ


?アバンティブックセンター京都
  『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』発刊記念
  青山繁晴さんサイン会

  日時 5月29日(水)19時〜20時45分
  場所 アバンティブックセンター京都 店内
  定員 80名

出版社によれば、参加条件はすべて、
『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』(ワニプラス刊)または、『ぼくらの祖国』(扶桑社刊)をお買い上げいただいたかたに、参加整理券を差し上げます…ということです。

 会いましょう、みなさん、握手しましょう、みなさん、いつものように男女を問わず、ご希望のかたとはハグもしましょう。

(* ?と?も、詳細が分かるページをいずれ、追加で書き込みます)

いつも悔いなき旅路を

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▼「たかじんnoマネー」というテレビ番組に今後は参加しないことを、ちらりと述べただけで、凄まじい数のコメントが集まって、ある程度は予想していたけど、それをはるかに上回っています。
 しかも、嫌がらせなどはほとんど無く、真剣に考えていることが真っ直ぐに伝わってくるコメントが大半です。

 みんな、テレビにまだ関心を持っているんだなぁと、正直それがいちばん印象的です。
 こんな地味な個人ブログを読んでいるテレビマン&テレビウーマンもいらしゃるらしいけど、『やり甲斐、そして責任を感じてくださいね』と、これらコメントに目を通しながら、そして明らかな中傷コメントはパスしながら、思わず胸のうちで呟きました。

 みなさんが、さまざまに背景、理由を考えられた意見と感想は、これは当たっているだろうなぁ、というものから、それはさすがに違いますよ、というものまであります。(したがって公表しません。一括で非公表にします)

 ただ、番組参加者を決めるのは、まったくもってテレビ局の自由裁量なので、ぼくは、先のエントリーに書いたとおり、そのまま、ありのままに諒承しています。
 いつも現場でテレビ局のひとびとに申しているとおり、ぼくはタレントでも職業的コメンテーター(すなわちテレビなどでのコメントを食い扶持になさっているかたがた)でもありませぬ。
 あるのは、「伝えるべきを伝えて、死す」という基本だけです。


▼4月末に、その「たかじんnoマネー」からスタッフふたりが「わけを話したい」とお見えになりました。
 ぼく自身は、上記の通り、テレビ局がその本来の裁量権で決めたことなので、わけを聞かねばならないことじゃないと、いったん面会をお断りしたのです。
 しかし、独研(独立総合研究所)の総務部長代理をいま、兼務している(自然科学部長という本来のポストとの兼務)青山千春博士が「社長、会った方がいいと思います」という意見を述べたこともあり、短時間ながらお会いしました。

 青山千春博士の代わりに、総務部・秘書室第2課(同行担当)のYO秘書が同席しました。
 そして24歳の彼女がいちばん「社長、びっくりしました」とあとで語ったのは、訪ねてこられたスタッフのうち、女性が涙を浮かべていたことです。
 もちろん、ぼくも内心で驚きました。しかし理由は聞きません。男女に限らず、涙のわけを聞いたりしませんよ。
 今も理由は分かりません。なぜでしょぅね。日本女性で史上初めて、大型船の船長の資格をとった船乗りである青山千春博士は、ただひとことだけ、「悔しかったんでしょ」と言いました。
 うーむ。
 確かに、このワンコ好きの女性ディレクターは、いつも全力で番組に取り組んでいましたが、番組そのものが終わるのではなくて逆にゴールデン・アワーに進出するのですから、この青山千春博士の、いつも通りの簡潔な解釈が当たっているのかどうかは、正直、ぼくには分かりませぬ。
 ただ、真剣に生きて仕事しているんだなぁということは、伝わりました。


▼さて、このスタッフふたりと4月末にお会いしたとき、円い人柄の男性スタッフから、これも驚いてしまうほど率直に、理由の説明、事実の開陳がありました。
 その中身は、申しません。
 いつも、記者時代から、情報源を永遠に秘匿して、たとえ拷問されても言わないと同じく、この件も申しません。

「内密に」とか、「ここだけの話に」とか、「公表しないでください」とか、「ブログに書かないでください」とか、このふたりは一切、言わなかった。
 したがって、言わない、明かさないというのは、あくまでも、ぼくひとりの自由意志による判断です。

 中韓など外部の圧力によるものではないという説明があったことだけは、フェアネス(公平さ)のために、記しておきます。


▼ところで、寄せられた超多数のコメントのなかに、4月24日放送の「水曜アンカー」(関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」の水曜版)を視て、「青山さんはアンカーも降りてしまうのではないかと心配になった」という主旨のものが沢山ありました。
 それは、ありません。

 みなさんが心配なさったのは、ストレートニュースのなかで(すなわち、「青山のニュースDEズバリ」のコーナーではなく)、「靖国参拝をめぐって中韓が反発し日本が孤立する懸念も」という主旨のVTRが流れたあと、ぼくが「それは事実と違う」と指摘し、ヤマヒロさん(山本浩之アナ)が「VTRの編集権は関西テレビにあります」という主旨を指摘された場面です。

 ぼくはむしろ、さすがにヤマヒロさんだと思いました。
 実際に、番組が終わった直後に、ヤマヒロさんにそう申しました。
 なぜなら、あの発言があってこそ、バランスが取れるからです。
 ぼくの発言は一字一句も修正しませんし、ヤマヒロさんの指摘も、あれでいいと考えます。
 ヤマヒロさんは最近に関西テレビを辞されて。いまフリーになられていますが、そうしたことにも左右されずフェアに発言されたと考えています。


▼いま実は、機中で、これを書いています。日本時間で5月3日金曜の夜です。
 足の下は、マニラ北方の海上です。
 あと2時間ほどで、ホーチミン市(旧サイゴン)に着きます。ベトナムへの出張の途上です。

 数日で東京に戻ると、そのまま大阪に出張し、近畿大学経済学部で国際関係論の授業を2コマ、連続で3時間ほどおこなって、そのあと、いつものように関西テレビに行きます。 関テレの伊報道部と、「水曜アンカー」のための議論をして、8日の水曜には、これもいつものように、その水曜アンカーの生放送に参加します。
 ついでに言えば、8日水曜は、放送のあと大阪市内で日本青年会議所主催によって開かれる「憲法タウンミーティング」に参加し、翌9日木曜には、朝、日本版NSC(国家安全保障会議)をめぐって政府側と議論したあと、独研が会員に配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の「懇話会」を4時間、開きます。
 これはTCR会員から直接、質問を受ける会です。
 そして、東京・有楽町でニッポン放送のラジオ報道番組「ザ・ボイス」の生放送に参加したあと、首相官邸に向かい、日本版NSC創立の有識者会議に参加し、翌10日金曜に、インド出張に出発します。
 インドから戻ってくると、「水曜アンカー」や「ザ・ボイス」に再び、いつも通りに参加します。そのあと、国内であちこち出張しますが、18日の土曜には、サイン会ですね。
 サイン会の日程は、先に書いたエントリーを見てください。

 いずれにしても、つまりは、アンカーへの心配は要りません。

 すべてのひとの旅路に、幸いがありますように。
 いま飛んでいる眼下の暗い海は、たった60数年前の先輩の日本国民が、ただ一度きりの命を、後世のわたしたちのために捧げられた海です。

 そして、やがて着陸する大地は、1975年に、アメリカが建国以来、初めての敗戦を喫するまでベトナムとアメリカの夥(おびただ)しい命が奪われた地です。
 ぼくのよく知るベトナムは、北の首都、ハノイです。政治と外交の地です。
 今回は、商業の地の旧サイゴン、現ホーチミン市で、フランス(旧宗主国)にもアメリカにも中国に屈せず、すべて戦争で勝って、たくましく生きてきたベトナム人の民の力を知る旅になると思います。

ベトナムにて、夜明け前

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▼この地味ブログに、おのれの意に沿わないコメントが寄せられても、大概のことでは、ひとつひとつに反論したりは致しませぬ。
 意が通じないのが、この世でありますから。

 悪意のコメントは、ずっと以前から、もはやまったく読んでいません。
 善意による誤解は、いくらか哀しみを感じつつ、そのままです。
 生きとし生ける者、みな天に与えられた時間は厳しく限りがあり、もっぱらおのれの弁明のために、その時を使うべきとは考えないからです。


▼それでも、善意のコメントのなかで、いわば「重要な誤解」のあることについては、いくつかまとめてお話ししようと、いくらか書いてみたりはしているのです。そのうちアップします。
 今夜は、「これは、あんまりですね」と考えることを、ひとつだけお話しします。

 以下のようなコメントがありました。
「たかじんnoマネー降板に関して」というタイトルで、ハンドルネームは「青山さんのファン」とあります。
 文中に、こう書かれています。

「今回、テレビを見て唖然としました。
 青山さんが降板理由を言わないのは何故でしょうか?
 中韓の圧力でなければ何の圧力なのでしょうか?
 言論統制、青山さんが一番嫌いな言葉ではないのですか?
 理由を書くことによって青山さんやご家族にかなりの影響がでるから言えないのでしょうか?」

 そんなわけ、ないでしょう。
 どうして自分や身内ののためでしょうか。

 また、なぜ「圧力」と決まっているのですか。
 この世には、思いやりという言葉もあります。
 ぼくなりの、そうした気持ちで、他人さまの苦しみを勝手に世に出さないために、伏せているだけです。
 圧力だったら、それがいかなるところからの圧力でも、すべて世に出します。
 そんなことは、ぼくのふだんのささやかな行動からして、あまりに自明の理ではないでしょうか。

 さらに、別の方のテレビとの関わりについて触れておられますが、その方とぼくは何の関係もありません。
 その方の事情も、もちろん、存じあげません。

「言論を武器にされているにもかかわらず、沈黙を貫く。何か可笑しくはありませんか?」とも書かれています。
 こうやって、誤解を元に、ご自分の感情を高ぶらせることは、決して望ましいこととは思いません。

 そのうえで、このコメントを書き込まれた方の善意はあくまで信じます。


✴写真は、ホーチミン市(旧サイゴン)の夜景です。
 これまで訪ねてきた首都ハノイではなく、今回は、ベトナム最大の商業都市ホーチミンを訪れて、民間経済の実状に接し、日本とベトナムが中国の膨張主義を見据えつつ連携を進めていくための重い課題も痛感しました。
 写真の右上の建物は、「人民委員会」の建物です。
 政治家の言葉や、マスメディアの報道には出てこない、「ベトナムが社会主義独裁体制であるための限界」を現場で、体験しています。
 それを、まずは、独研(独立総合研究所)から会員に配信しているレポートに書き込んで、徹夜になってしまっています。

 日本国のアジアの友邦ベトナムの、勤勉に働くひとびとに、どうぞ幸あれ、ほんものの希望あれ。

 

つかの間の海外、つかの間の祖国

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▼今朝早く、ベトナムから成田空港に着き、都内の自宅に一瞬だけ寄って洗濯機を回してから、そのまま着替えもせずに羽田空港へ。
 ベトナムはすごく暑かった。
 東京の風が冷たくて、寒いのには、かなりびっくり。

 日本に帰国したと言うよりは、東南アジアから北欧諸国に回ったような感じだなぁ。
「水曜アンカー」(関西テレビ)といった番組がまだなかった頃は、1か月のあいだ、毎日1か国を次から次へと、巨大なトランク数個を抱えて、ひとりで回っていくこともありました。
 その国の政府当局者や、軍の将軍、佐官らと議論している最中に、「ところで、ここはどこの国だっけ」という宙に浮くような感覚に、ほんとうに襲われて困ったりしていました。
 もちろん一瞬だけの感覚ですが、議論のあと、街を歩いていても、そうなりました。
 国情や雰囲気、気候が似ている国もありますからね…。

 今は基本的に、ひとりで海外に出ることがなくて、ほとんどの場合、独研(独立総合研究所)から同行者が居ます。
 それに、1か月なんてトンでもない、海外出張の行程が数日あれば、まだいい方。
 ひどいと、日帰り状態です。
 ずいぶん変われば変わるものです。ふひ。

 それはともかく、五月とは思えない寒さの日本に帰り、祖国が四季を失って、二季になりつつあると深く懸念しています。


▼ぼく自身は、とにかく、とにかく、眠い。すこし吐き気もするかな。
 金曜日にはインドへ向かいます。
 ベトナムで「暑いなぁ」と思いつつCNNの天気予報を見ていると、インドは、それどころか43度を超えるのがふつうで、ちょっとげんなり。

 しかし、体調はむしろ日本にいるときより、外にいればいるだけ、快調になります。
 これだけは、変わらないなぁ。


▼ベトナムでの深夜や夜明け前に、小説の新作はかなり進みました。
 独研から配信している会員制レポート(東京コンフィデンシャル・レポート/TCR)も、長めのレポートを書いて、ベトナムから日本へ送っておいたので、きょう、連休が明けた独研・総務部から配信されました。
(独研は、社員たちはふつうに休みます)
 TCRレポートはそれ以外にも、あと2本、仕上げを待つだけになっています。よっしゃ。
 このTCRは、ぼくの発信の根幹なので、配信が順調だと、なんとも言えない安心感があります。

 海外での執筆はふだん、おのれへの期待ばかりが大きくて、実際はやはり昼間の安全保障や危機管理の実務の疲れでつい、仮眠してしまい、あまり進まないのです。
 しかし、今回はなんとか耐えましたね〜。
 意志が弱いのは、ほとんど良くなっていないのだけど。
 気はそりゃ、いくらかは強いのかもしれないけど、意志は、ホントに弱いのです。会食から帰って歯磨きしないで寝ちゃったり、するから。
 だから親友と歯の本を出した…わけじゃないですが。



曇り空の港

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▼いま、ふたたび成田空港です。
 曇り空へ、次々に飛行機が飛び出していきます。


▼あんまりにも、うれしいコメントの書き込みがあったので、紹介します。

〜以下、引用〜

ぼくらの祖国
2013-05-10 12:05:22
MHさん(※実際は、実名が書いてありました。事前に了解を得ていないので、イニシャルにします。あとはすべて、原文のままです)

ぼくらの祖国を拝読し、昨年の2月15日に大阪のジュンク堂で、青山さんのパワーを握手にてちょうだいした者です。

あれから私なりに自分にできることは何かと考えて、「良識のある優秀な日本人」を増やそう!と思い…一大決心し、出産しました!

36歳初産で、つわりもひどく入院したりしましたが、かわいくて元気な女の子を授かりました。誕生日は…2月22日です!

毎年我が子の誕生日に気分の悪いニュースを聞くのは嫌なので、さっさと竹島をかえしてもらうために私にできることをどんなに微力でも、何でもやっていきます。

青山さんの講演になかなか行けなくなったのは非常に残念ですが、また書籍のサイン会などあれば娘をつれて参加したいです。

ぼくらの祖国をよんで、こんな(両親・親族もビックリ仰天な)影響を受けた人間もいますとお伝えしたくてコメントしてしまいました…。

相変わらずお忙しそうですが、どうかどうかご自愛ください。

〜引用、ここまで〜


▼いつも「一緒に考えましょう」と、ささやかながら呼びかけていますが、それが、ひとりの新しい日本国民を生んだとは、凄いです。
 日本のために、MHさんに、魂から感謝します。
(文中に、2月22日とあるのは、もちろん竹島の日ですね。島根県が志をもって条例で制定しています。)

 MHさん、いつでも、赤ちゃんと一緒にサイン会などなどにお出でください。
 実際、ちぃちゃなお子さんと一緒におみえになるかたは、とても多いのですよ。
 ぼくも、しっかりと抱っこしたり、柔らかい頬に触れたり、へへ、していますよぉ。


▼さて、今回はインド出張です。
 火曜にベトナム出張から帰国して、きょう金曜に再び、出発となるまでのあいだは、ほんとーに、忙しかったですねぇ。

 ベトナムは、行ったのが南部だったこともあり、たいへん暑かったのですが、インドは、CNNの天気予報によれば、それどころじゃない。
 ベトナム滞在中に、このCNN予報を見ていると、バングラデシュやスリランカには雲がかかっている日にも、真ん中のインドだけは、雲も一切なし。
 もう、焦がされている感じですね。
 しかし、このインドは、中国にフェアに対峙するために、ベトナムとも並んで、日本には極めて大事な戦略的友人ですから、こころして行ってきます。
 機中では、小説の新作「灰猫」の仕上げと、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポート、東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の執筆です。きょうもたぶん、寝る時間は無いと思います…。


▼きのう、ニッポン放送の報道ラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送の直前に、水道橋博士と電話で話しました。
 6月に、このニッポン放送で水道橋博士と3時間ぶち抜きの特番をやって、日本を語り尽くそうという企画が進行中です。
 水道橋博士は、あるテレビ番組についても、一緒にやりたいという話を、電話で真剣にされていましたが、さぁ、それはどうなるか分かりません。ぼくの方からテレビ番組について「やりたい」と考えたり、言ったりすることは、原則、ありませんから。ラジオは夜を徹してやりたいですけどね。

 ただ、水道橋博士の熱意は、よく伝わりました。正直、ちょっと驚きました。

夜明け前にて デリー時間5月13日月曜未明4時8分

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▼みなさん、いまインドの首都デリーです。
 きょうの月曜日には、インドの元官房長官らと会う予定です。
 このひとたちは現在、野党なのです。
 日本の政治家や外交官が、他国の首都に出向くと、おおくは時の政権の首脳・幹部陣に会いますね。その国の与党の側と会うのが、常です。それは当然です。

 ぼくはひとりの民間人ですから、そうではない人たちとも、議論と情報交換をし、その議論と情報交換によって信頼関係を深めていくことを、ごくささやかなりに、さまざまな国で続けています。いま野党の人たちも、やがては与党に戻る日が来るかもしれません。

 このところベトナム、インドと、いずれも中国と真正面から向き合っているアジアのキー・プレイヤーの国を連続して回っていますが、もちろん偶然ではありません。
 民間人には民間人なりの、民間人にしかできない戦略外交もあります。
 もちろん、ちいさな努力、歴史のなかに埋もれてしまう努力に過ぎません。
 民間人でも、相手国のひとびとが、きちんと会って議論して、たいせつな情報も交換してくれることに、いつも胸の深くで感謝しています。


▼ちょっと、この地味個人ブログにしては硬いことを書きました。
 まずは、独研(独立総合研究所)から会員へ配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)で、インド・レポートも、送ることになります。
 実は、このTCRがいちばん早い、いちばん詳しい、ぼくの発信です。
 TCRの会員は、みずからの身を削って、独研の灯火(ともしび)を掲げ続ける手助けをしてくださっていますから。

 ただ、このレポートの会費を以前にワシントンDCで聞かれて、ありのままに話すと「その情報料は、アメリカの相場の10分の1どころじゃない。100分の1に近いよ。いったいなぜ…」と絶句されました。この人物は、レポートの中身をかなり知っています。
 ロンドンでも、似たようなことを言われました。このときは英国人らしく、情報料についてアメリカ人ほどには具体的に言われなかったけれど…。

 その通り、日本は情報の価値が低い、高く評価されない社会なのです。
 これこそが、日本の弱点に、深刻な弱点に繋がっています。
 TCRの会費そのものは、アメリカ人やイギリス人に何と言われようが、このままでいいのです。
 2000年の3月に第1号レポートを配信して、会員の支えで、もう13年を超えて配信を続けていますが、一度も会費を上げたことはありません。今後も上げません。
 独研のTCRはそれでいいけど、日本社会での情報の価値そのものは、もっともっともっと、上がっていかないと、日本国は、国際社会の強者(つわもの)どもに、なかなか太刀打ちできませぬ。
 その意味からも、情報に対価を払ってくださるTCR会員は、貴重な存在だと思います。


▼インドは、親日国です。
 かつて指導者チャンドラ・ボースが日本と連携して、イギリスからの独立を模索した国です。
 現在の世界の優れた戦略家のひとり、マンモハン・シン首相が日本をまもなく訪れる国でもあります。
 シン首相は、第一次安倍政権下の来日のとき、印象深い国会演説もされました。

 そして訪ねてみると、凄絶な貧困に直面する国でもあります。
 日本とインドの新しい、ほんものの連携が、アジアのためにこそ育ちますように。

 写真は、デリー市内の世界遺産のひとつ「赤い砦」にて。
 ぼくの手が触れているのが、インド産の大理石、その下の赤いのが、これもインド産の砂岩。この赤い色が、「レッド・フォート」の名の由来ですね。
 そして向こうに見えているのは、大英帝国がインドを植民地にしていたとき、インドの城の中に造ってしまった英国そのままの建造物群です。壊したりしないで、そのまま保存されています。

別にお知らせでもないですが…

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▼青山千春博士が、5月26日・日曜の昼1時半から放送の「たかじんのそこまで言って委員会」に参加しています。
 きのう収録があったそうです。

 ぼくはこの番組に参加しませんが、青山千春博士はこれが2度目ですね。
 青山千春博士のテレビ・ラジオ参加こそ、もっともっと増えればいいと思います。
 ぼくは増えなくていいですが。


▼青山千春博士が語るべきことは、メタンハイドレートだけではなく、女性の生き方です。
 がんばれ、働く女性。がんばれ、専業主婦。がんばれ、そのいずれでもない女性。

 ぼくは古い武家教育の家庭で育ちましたが、男と女を区別して考えたことがありませぬ。

命あるあいだに会いましょう

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▼みなさんに急ぎ、お知らせしたい、お知らせしなければならないことが沢山あるのに、なかなかブログにアップできないでいました。やっと、この下にアップします。
 ベトナムやインドから帰国したあとの国内日程は、正直、凄絶です。
 内閣参与の飯島さんが訪朝されたりした影響もあります。
 そして、まもなくアメリカに向かいます。

 きょう水曜は、関西テレビの「水曜アンカー」の生放送に参加する大切な日ですが、そのまえに今はまず、大阪府寝屋川市に向かっています。
 北川石松・元環境庁長官の葬儀に参列するためです。

 ぼくが共同通信政治部の若手記者だったとき、北川さんを環境庁(現・環境省)の大臣室に訪ねると、北川さんは孤立無援の気配でした。
 当時のボス政治家、金丸信さんらが築いた利権絡みの環境行政に抵抗する大臣だったからです。
 大臣室にざるそばを取って食べながら「圧力には負けへん」と、そばの一本一本を噛みしめるようにしていた男・石松さんの姿が昨日のようです。
 政界のドンを自認していた金丸さんが恫喝すると、「なに言うてけつかる。誰に向かって言うてんねん。わしは河内の石松やぞ」と面と向かって答えたのは、有名な逸話です。
 94歳での大往生を先日、遂げられました。
 ご長男の北川法夫・大阪府議から「もう最後まで生き抜いて眠るような、幸せな表情でした」ときのう、お聞きしましたが、ぼくはやはり胸のうちで悲しかったです。

(*追記
 葬儀に参列すると、葬儀委員長の高村正彦・自民党副総裁が、この石松さんの言葉をそのまま、挨拶で紹介されて、沈痛な葬儀場がそのときだけ、どっと沸きました)


▼さて、取り急ぎ、お伝えしたいことが3つあります。

▽大阪の伊丹空港の南ターミナル2階搭乗ロビー内にあるミニ書店「スカイブック」(電話06−6856−6698)に、ぼくのサイン本を置いておきました。
 ここの若い定員さんが意欲的で、それに応えたいからです。
 嬉しいことにロングセラーになっている「ぼくらの祖国」(扶桑社)、中学高校の同級生との対談本「青山繁晴、反逆の名医と日本の歯を問う」(ワニプラス)、そして三橋貴明さん、須田慎一郎さんとの鼎談本「アベノミクスが激論で解けた!」(小学館)の3種類です。

▽ぼくのサイン会を先に東京・神田の三省堂で行って、みなさんと握手し、希望のかたとは男女を問わず、かたくハグしました。
 このサイン会が、あとふたつ予定されています。
 うちひとつに、空きがあります。

*今週5月24日金曜に「ブックファーストファースト阪急西宮ガーデンズ店」で18時半から行われるサイン会は、お申し込みが定員の100人に達しています。
 ただ、キャンセルがあれば、入れるかもしれません。
 詳しくは、ここです。

*来週5月29日水曜には「水曜アンカー」の生放送が終わってスタジオを飛び出して、京都に大急ぎで向かいます。
「アバンティブックセンター京都」で19時から開かれるサイン会です。
 これがまだ空きがあります。詳しくは、ここです。
 このサイン会なら、みなさんと確実に直にお会いできて、握手し、ハグもできます。
 待っています。

▽もうひとつは、第18回独立講演会です。
 独立講演会は、わたしたち独研(独立総合研究所)の自主開催の講演会です。
 ふだんの講演会がどうしても、まったく時間が足りなくなることから、「時間無制限」を原則に開始しました。

 時間無制限といっても、お聴きになるかたがたの体調も心配です。参加者は小学校4年生から、90歳代のかたまでいらっしゃいますから。
 だから一応、4時間半をメドにしています。それでも普通の講演会(だいたい1時間半)の3倍です。
 つい最近に、連続6時間半を記録しました。
 ぼくはもちろん、立ちっぱなしです。
 たまぁに、スキー・ジャンプの墜落で左腰の骨(腰椎横突起…い、痛かったぁ)5本をすべて折ったあたりが苦しくなることもありますが、会場のみなさんの熱気に励まされています。

 もう、おとといから申込受付を開始しています。
 すみません、あと5日足らずでもう、締め切りです。
 独研公式HPにある案内から抜粋して、以下に掲げます。

【講演日】
2013年6月23日(日)

【講演時間】
開場:12時05分
開演:13時00分 〜 17時30分 予定

【講演内容】
「アジアはどうなる」(あくまでメイン・テーマのひとつです。当日は、質問をたくさんお受けします)

【場所】
クオリティホテル神戸 会場名:バルセロナ(16階)
神戸商工会議所会館隣接
〒650-0046 神戸市中央区港島中町6丁目1番地
Tel.078-303-5500
「JR三ノ宮駅」、「阪急三宮駅」、「阪神三宮駅」からのりかえ。
ポートライナーで10分。「市民広場」駅下車。北へ徒歩約5分

詳細は、こちらへ。

【受講料】
一般 5000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4000円

【定員】
300名
※定員を超えた場合、抽選となる場合もあります。

【申込期間】
2013年5月20日(月)正午〜 2013年5月27日(月)正午
※申込期間内のみ、申し込みを受け付けます。

【申込方法】
独研(独立総合研究所)公式HPの申し込みページ(ここ)で、「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申し込みください。

※「申込フォーム」からのお申し込みに限り受け付けます。


▼さぁさ、お会いしましょう!
 眼をみて、言葉を交わしましょう。

日帰り風(ひがえりふう)のアメリカ、いざ。

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▼いまは5月25日土曜の夜。羽田空港にいます。
 このあと深夜に、アメリカ合州国へ出発します。(合衆国は、上手すぎる誤訳です)
 太平洋を越えてサンフランシスコの空港に着くと、陸路、南下しサンノゼへ向かいます。

 ところがサンノゼに24時間も居られません。
 サンノゼで、海外に住む日本国民のかたがたのために講演をおこなうと、すぐ取って返して、月曜夜にはもう、東京にいます。
 現地で1泊はする形にはなるけど、実質的には、日帰りのアメリカですね。


▼この講演会は「日本を思う在米日本人の会」の主宰で、アメリカ合州国カリフォルニア州サンノゼで、5月26日の日曜に開かれます。
 講演のタイトルは「ぼくらの祖国 〜海外にあってこそ誇りが分かる」です。
 独研(独立総合研究所)が自主開催している「独立講演会」と同じく4時間半たっぷりと講演します。

 いったん満員になって「受付を締め切った」ということでしたが、今は「キャンセルが出て、若干ならまだ参加の余地がある」ということのようです。
 詳しくは、講演会の公式HP(ここです)を見てください。


▼この講演をなぜ、行うことになったか。
 発端は、独研(独立総合研究所)自然科学部長の青山千春博士の提案です。
「海外の邦人は、社長(※ ぼくです)の発信に関心が強いですね。社長はいつも、直接、眼をみて話すのを大切にしている。海外で講演しませんか」
 この言葉が、最初のきっかけです。

 ぼくの指示で、独研の総務部は日程の調整、つまり、すでにして隙間のない日程に海外へ行って帰ってくる「ちょーじん(超人)日程」(独研社員)を手品のように挟み込む調整をば、開始し、コストの検討、つまりどこまでの赤字ならどうにか耐えられるかの検討も始めました。
 こうしたとき、ぼくと独研は、いわゆる仲介業者に一切、頼みません。
 ぼくのつたない話を聴きたいかたがた、講演を希望されるかたがたと、独研が直接、話します。利益を出す目的で講演するのではないからです。
 仲介業者の仕事の邪魔は、もちろん決してしません。しかし、ぼくと独研は常に、みずから決し、みずから処します。
(したがって、仲介業者が「講師一覧」などと称して、ぼくの名をサイトなどで挙げているのは、ぼくと独研に無断で行われています。ぼくと独研に無関係です)

 話を戻すと、ぼくと独研は、アメリカのサンフランシスコ在住の日本人の主婦のかたがたと話し合うことに決めました。
 毎年12月にサンフランシスコで開かれる国際学会「AGU」(アメリカ地球科学連合)にぼくも青山千春博士も参加していますが、それを機に交流を重ねてきたみなさんです。
 そして、この主婦のみなさんを中心に手弁当で主宰者を務めてくださることが決まりました。
 このかたがたが自ら、「日本を思う在米日本人の会」という主宰者名も決められました。


▼この「日本を思う在米日本人の会」は、75ドルという受講料を設定されましたが、受講者は日本での開催とは違って多くは集めることはできません。
 日本ですと、最大で3000人の受講者になった講演会もありますが、今回は定員が90人です。
 だから、受講料が集まっても、ぼくと、独研からの同行者の往復の飛行機代が賄えるわけはないし、宿泊費すらもなかなか大変でしょう。
(※ぼくの出張は、国内外を問わず同行者が不可欠です。ぼくは多分野の仕事が常にささやかに同時進行していますから、連絡役としても同行者がいなければなりません)

 そこで、ぼくと独研から「交通費と宿泊費は、独研が持ちましょう」と主宰者のみなさんに連絡しました。
 すると「せめて、宿泊費だけでも負担させてください」というお話があり、お気持ちを汲んで、そのようにしました。

 3日前の5月22日水曜に放送された関西テレビの報道番組「水曜アンカー」は、番組終わりの「締めトーク」の時間が20秒ちょっと残ることになりました。
 生放送ですから、この尺(番組内の時間のこと)も、最後のCMのあいだに決まるわけです。
 そのCM時間に、「締めトークは、この講演のアメリカ出張の話をしましょう」となったとき、MCのヤマヒロさんは、おそらく「仲介業者がコーディネートする講演会」をイメージなさったのでしょう。「交通費(その他の実経費)も出さないなんて、コーディネーターがひどすぎる」と大きな声でびっくりなさり、そのままCMが明けて「締めトーク」になりました。
 たったの20秒あまりの時間ですからね、もちろん講演のいきさつなど話す時間は無いし、ぼくもちょっと慌てて「交通費と宿泊費は自腹」と申しましたが、正しくは、上に記したとおり、往復の飛行機代が自腹です。


▼主宰者のみなさんのひとりの主婦のかたからは、こんなメールも届きました。
「最近の青山さんのご活躍をラジオやテレビで拝見しておりますと、いつ休まれているのだろう、と思う程で、こんな状況で、よくアメリカくんだりまでいらっしゃって頂けるなぁ、と、まさに奇跡のように感じております。
 他のスタッフも同様に思っていますし、受講者の皆様もきっと同じだと思います。本当にありがとうございます!」

 ぼくと独研も、講演が実現して、こころから嬉しいです。


▼コストの問題だけじゃなく、いちばん貴重、大切な時間も、移動の時間(飛行機だけではなく国内外の陸路も合わせた時間)の方が、現地にいる時間より長いのですが、「なるべく水曜アンカーも、ニッポン放送ラジオの報道番組ザ・ボイスも休まないで」という声がこのごろ多いので、講演が終わると、即、帰るわけです。
(ただし、そのうち、どうしても水曜アンカーもザ・ボイスも休まねばならない出張もあると思います…)

 ほんらいは「せめて、もう1泊だけはする」ことになっていたのですが、27日火曜に、日本版NSC(国家安全保障会議)創立の有識者会議が入り、またその火曜の早朝に、日本の良心派の当局者と議論する機会もセットされたので、26日月曜の夜のうちに帰京せねばならなくなったのです。


▼さぁ、そろそろ搭乗です。
 さすがに、ここまでの大赤字の講演は、これ一度きりになるかもしれません。
 ヨーロッパでもやってくれ、というメールやブログコメントも頂いていますが、うーむ、たとえばロンドンでもパリでも、アメリカ西海岸よりさらに遠く、交通費もかかりますからね。
 独研が潰れてしまっては何にもなりませんから、正直、簡単ではないです…。

 この講演会は、講演タイトルにあるように、まさしく「ぼくらの祖国」という扶桑社から出している本の、いわば実写バージョンというか、そんな感じですね。
「ぼくらの祖国」は、長いあいだ、すこしづつ読者が増えていて、いまだに衰えません。
 この本は、日本を甦らせるための基礎のなかの基礎、土台のなかの土台になる本でありたいと考えて、その国際学会AGUに参加するために滞在していたサンフランシスコで完成させました。

 すべては繋がっています。
 これからも、ぼくと独研のある限り、さまざまなイベントを考えていきます。
 ヨーロッパにお住まいの日本国民のかたがたも含めて、みなさん、できればチャレンジしていきましょう。
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