Quantcast
Channel: ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ(31DEC14まで/新ブログshiaoyama.comに移転済み)
Viewing all 463 articles
Browse latest View live

深夜の新幹線車中にて

$
0
0


▼いま京都のアバンティ・ブックセンターでのサイン会を終えて、帰京する途上です。時刻は、4月18日水曜の夜11時を回りました。
 窓の外には、眠りに就きはじめた日本の街や村が飛び去っていきます。
 隣の席には、独研(独立総合研究所)の総務部秘書室第二課の所属、つまり同行担当秘書で、独研社員でいちばん若いYO秘書がいて、さっきから、ぼくのクダラナイ冗談で笑い転げています。


▼サイン会では、ほんとうに幅広い世代のさまざまなかたが、祖国をぼくと一緒に甦らせたいという意欲を、ぼくに感じさせてくださいました。
 こころから、みなさん、ありがとう。
 家族連れが多かったのも嬉しかった。
 めっちゃ可愛い、ちいちゃなこどもたち、凛々(りり)しい女の子、すかっとした男の子、けっこう遅めの時間だったのに、たくさん触れあえました。一緒に来てくださったお父さん、お母さん、あらためて、ありがとうございました。


▼きょうは「救国 超経済外交のススメ」(PHP)のためのサイン会でした。
 けれども、「ぼくらの祖国」(扶桑社)にも、サインを希望される方も、かなり、いらっしゃいました。
 サイン会に立ち会っていたPHPの熱血編集者Sさんはもちろん、それで何かを言うひとじゃありません。
 気持ちよく、兄弟本にサインしました。

 その帰途の新幹線のなかで、地味ブログへの書き込みを読んでいたら、次のような嬉しい書き込みがありました。


〜ここから引用〜

5月4日参加します! 2012-04-18 19:12:59 もぎたかし

青山さん、こんにちは!
5月4日の講演会、参加します!
私の彼女があきらめきれず、先週ブックファーストさんへ再度電話し、宅急便コレクトにて、整理券が手に入りました。
彼女もすごく楽しみにしております。

宮城の復興はまだまだですが、当日はパワーをもらって、宮城に貢献していきたいと思います!
そして、お隣の福島へも!
私達の東北は甦る!!

〜ここまで引用〜


▼このひとつ前のエントリーに、ぼくは次のようにアップしています。


▽首都圏(東京)でのそれ(イベント)は、新しく決まったばかりの、ほやほやです。
 以下は、出版社から提供された情報をそのままアップします。

〜ここから出版社からの情報〜

『ぼくらの祖国』著者・青山繁晴さん講演会開催!

 ベストセラーとなっている『ぼくらの祖国』の著者、青山繁晴さんの講演会を開催いたします。
『ぼくらの祖国』の内容を中心に、日本の現在・未来についてお話いただきます。

日時:5月4日(金)
第一回 【講演時間】13:00〜14:00
第二回 【講演時間】14:30〜15:30

場所:ブックファースト新宿店・地下2階Fゾーンイベントスペース

参加ご希望のお客様は、ブックファースト新宿店・地下2階Eゾーンレジカウンターにて整理券(税込1,000円)を事前にお買い求めください。
各回先着40名様にイベント参加整理券をお渡しいたします。

※なお、当日はサイン本の販売も実施いたします
※お電話でのご予約、整理券のお取り置きは承れません。
※整理券はお一人様一枚限りとさせていただきます。
※当日は整理券を忘れずにお持ちください。
※当日のお席はご来場順の自由席です。
※整理券一枚につき一名様のみご参加いただけます。お子さまのご同伴はご遠慮願います。
※写真・動画の撮影および録音、Webでの配信はお断りさせていただきます。※質疑応答およびサイン会はございません。サイン本の販売のみとなります。
※サイン本には、為書き・添え書きはできません。
※サイン本のお求めも、お一人様一冊限りとさせていただきます。詳細はブックファーストHP、またはブックファースト新宿店まで
ブックファースト新宿店 TEL03-5339-7611(代)

〜出版社からの情報ここまで〜

 電話での予約ができないことをはじめ、いろいろ制約があって、そこは残念に思います。
 ただこれは、出版社が書店と調整した結果なので、ぼくは関与できないのです。


▼電話での予約ができないので、遠方の人にとっては、大きな負担を掛けるか、あるいは来られなくなるか…。
 だから心配していました。
 すると、この宮城県のカップルは、宅配便コレクトという方法を使って、障害を乗り越えてくれました。
 みなさんも参考になさってください。問い合わせは、上記のブックファースト新宿店 TEL03-5339-7611(代)で良いようです。

 教えてくれた宮城のカップルのかた、感謝します!


*(補足)

 ミクシィの、青山繁晴「深淡生」というコミュニティに、以下のような書き込みもありました。
 この地味ブログに転載して良いというOKをもらいましたので、追記しておきます。


〜ここから引用〜

今日はこれから、アバンティブックセンター京都店でのサイン会がありますね。
東京では、5月4日にブックファースト新宿店で講演会がありますが、事前に整理券を買いに行けない方は「宅急便コレクト」でも買うことができるそうです。整理券代1000円のほかに、手数料配送料で650円かかります。
問い合わせは
ブックファースト新宿店  TEL 03-5339-7611(代表)まで。

〜ここまで引用〜


真夜中の書斎にて

$
0
0


*この地味ブログのエントリー(書き込み)は、途中まで書いてそのまま完成させず、したがってアップしていないという文章が、かなりあります。
 それは独研(独立総合研究所)が配信している会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)でも、実は同じです。

 そして、TCRは有料レポートですから、その会員は、個人会員であれば身銭を切られていて、法人会員であれば責任ある支出をなさっています。TCRの完成と配信が、あくまで優先されねばなりません。
 しかしTCRの完成を急ぎつつ、このブログについても、途中まで書いたものはそのまま眠らせず、時間はかかっても、仕上げてアップしていきたいと思います。

 先日の京都のサイン会でお会いした、あるご夫婦の奥さまが「ブログをやめないでください。わたしにとっては生きる支えなんです」とおっしゃいました。
 正直、こんな何でもない地味ブログに、そんな値打ちがあるとは思えません。謙遜ではありません。
 しかし、ひとりでも、そう思うひとがいて、そして、はっとするほど真摯な表情でした。
 だから、未完成のまま眠らせていた書き込みを、すこしづつ完成させてアップしていくことにしました。

 今日(4月24日火曜)未明2時半ごろのエントリーは、そのうちのひとつです。





▼ぼくは、「テレビやめたい病」患者です。

 まぁ、こう書くと、ほんとうに「病気だ」、「何の病気か」と思い込まれるひともいらっしゃるので、やむを得ず蛇足で申すと、おのれがテレビ番組に参加(出演)するのをやめたいと、日常的に感じている、ということです。

 もっと正確に言うと、「実際の放送時間より多く収録して、それを短く編集して放送するテレビ番組」には、出たくない、出たくないと、考えがちです。

 いまは4月14日土曜の夕刻、先ほどまでテレビ朝日にいて、「TVタックル」の収録に参加していました。
 テレビ界では長い歴史をもつこの番組は、長めに収録して、それをテレビ局が編集してから放送します。


▼この「TVタックル」の収録に参加して、それが放送されると毎回、やって来る反応があります。

【その1】「なぜ、もっと発言しないのか」、「発言が少なかったのは残念です」

【その2】「青山さんは大阪の番組ではあんなに元気に発言しているのに、東京では静かにしているのはなぜか」、「大阪では言えるけど、東京では言えないのか」

【その3】「あそこで、○○のように発言して欲しかったのに、無かったのは残念だ」、「なぜ、あのような意見に反論しないで黙っていたのか」

 …この3種類の反応は、必ず、来ます。
 放送のあと、これが来なかったことは一度もないと思います。
 こうしたEメールや書き込みに、これを機会に、すこしだけですが答えておきましょうね。

【その1について】…いつも嫌がられるほど発言はしています。編集でカットされるだけです。
 きょうも、スタジオで同じテーブルに一緒に並んでいる方々のうち、何人かには、はっきりと嫌がられながら発言はしました。
 嫌がられていることに充分に気づきながら、内心でおのれの尻を無理にでも叩いて発言をしました。
 参加(出演)を引き受けた以上は、それが、視聴者への責任だからです。テレビ局への責任ではなく視聴者への責任です。
 そして、編集には一切、関与できませんし、仮にできたとしても、関与しません。編集権は、フェアに申してテレビ局にあります。

【その2について】…ぼくは、大阪であれ東京であれ、海外であれ、とにかく場所によって発言を変えることは、決してしません。
 視聴者が誤解していると言うより、実際にテレビ出演者のなかに「大阪だから言える」とか「大阪は言いやすい」とか「これは東京では言えない」と発言なさる方がいるから、こういう話になると思いますが、それはその人のことであり、言わばその人の生き方です。
 ぼくは一切、何も、変えません。
 これも編集ぶりで、そのように見えるひとには見えてしまうのでしょう。

【その3】…こういう風に指摘された○○は、ほとんどの場合、これは驚くほどほとんどの場合、実際にはスタジオで発言しているのです。
 それを、ぼくの与(あずか)り知らないところでカットされているだけです。


▼TVタックルでは、ぼくはかつて、発言の95%をカットされたことがあります。
 思い込みではなく、当時の秘書さんが、その真面目な人柄のままにストップウオッチで計った結果です。ぼくはその放送を視ていないのですが、さすがに、いくらか驚きました。
 その後の放送を視てみると、確かに、その回もほとんど発言しなかったような編集になっていました。そのわりに、笑っている顔は何度も大写しになるんですね。
 まぁ、テレビのせいで「いつも怒っている怖い人」と思われているから、そのほうがいいのかも知れません。(冗談です)

 そして、それとは直接、関係はありませんが、2年ほどまったく参加しなかった時期があります。
(テレビ局の側からもオファーが無かった気もしますが、独立総合研究所の秘書室によると、「無かったわけじゃありません。日程が合いませんでした」ということです)


▼それがこの頃、また少し参加するようになっているのは、なぜか。
 実は、理由は、現在ではたった一つです。

 沖縄の知友のかたがたが「TVタックルに出てくれないと、青山さんの顔を見る機会も、話を聴く機会もない」とおっしゃるからです。

 関西テレビ(大阪)の報道番組「スーパーニュース・アンカー」はもちろん沖縄では放送していません。というか近畿圏しか放送していません。
 テレビ大阪の「たかじんnoマネー」は、北海道から鹿児島まで、放送日はバラバラですが、かなりの数の地域で放送しています。だけども東京と沖縄では、まったく放送していません。
 沖縄の知友は「タックルは、沖縄でもみんなが視ている。そして、青山さんの出る番組は、沖縄ではタックルしかないんだから、嫌でも何でも出てください」と言います。


▼TVタックルは実は、画面に出ることのないスタッフたちが、ずいぶんと努力している番組です。
 客観的に考えて、つくづくそう思います。だから長続きしているのでしょう。

 まず、ひとつのニュースをめぐって、その背景の歴史や、マイナーな意見まで、実によく勉強しているスタッフが何人もいます。
 ほかのテレビ番組では、ディレクター陣などに、あまりに不勉強な人がいて、あらためて驚くということがそう珍しくないけど、タックルではまったく一度もありません。
 そして前述の編集の問題についても、かつては収録時間がとても長くて、ぼくの発言が95%カットされたのも、その頃です。
 しかし最近はずいぶん、収録時間が短縮され、その意味では変わりました。
 もちろん、生放送と違って、発言が恣意的に編集され発言の意図が、ぼくに限らずどなたもなかなか伝わらないという根本は同じです。
 しかし、努力はなされているのです。

 それでも、進んで出たいという気持ちはありません。
 それはTVタックルだけではなく、「アンカー」でも「たかじんnoマネー」でも変わらないのです。
 ぼくは、目立つのがかなり嫌いなので、それが理由の第一です。
 そして、日本のテレビ番組では専門家同士、実務家同士が議論する機会はとても少ないことが理由の第二です。

 ラジオは好きなのです。
 目立つ感じが少ないし、テレビよりはしっかり話せる機会があります。
 しかし、あまりオファーがありませんでした。ぼくと独研(独立総合研究所)は芸能プロダクションとは一切、関係を持たないので、たまたまオファーが一方的にテレビ局やラジオ局から来ない限りは、テレビともラジオとも無縁です。

 最近やっと、ニッポン放送から「ザ・ボイス」という生の報道番組から突然、オファーがあり、今、木曜日の午後4時から5時半まで、レギュラーで参加しています。
 しばらくは、先に決まっていた講演が多くて、参加できないことも多かったのですが、この頃はまともにレギュラーとして参加しています。
 ホントは、もっと、まったり話せる深夜のオールナイト・ニッポンにも参加したいのですが、さぁ、プロダクションのプッシュがあったりしませんからね。
 その機会があるかどうか。


▼…ここまで書いたところで、仕事に戻り、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポートの「東京コンフィデンシャル・レポート」(TCR)のための情報収集と執筆に入りました。
 そして日付が4月15日の日曜に変わりました。
 この日曜は、和歌山に飛び、「ぼくらの祖国」(扶桑社)のためのサイン会&講演会があるので、朝8時には自宅を出ねばなりません。

 そのまま夜を徹して仕事を続け、夜が明けると、青山繁子(ポメラニアン)を散歩に連れて行き、散歩から戻ると、喜んだ繁子に、感謝のシルシなのか顔をハゲシクなめられてから、パソコンに戻ると、この地味ブログに書き込まれたコメントのなかに、次のような一節がある印象深いものがありました。

〜以下、引用〜

2012-04-15 06:16:49

青山さんこんにちは。
(以下、書き込んだ方のプライバシーに直接、つながりすぎるところが沢山あったので、大幅に中略…)

 辛い記憶というのは時間と共に薄れていくものですね。
 私もそうでしたが、結婚して子供2人に恵まれ、さて子育てという時に、(子供の頃に両親から理由なき虐待を受け続けたという)昔の記憶が次々に蘇り、つまりフラッシュバックを起こし、酷い鬱とパニック障害でぶっ倒れ、15年以上薬漬けになりました。
 虐待によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)との事でした。
 良い心療内科医に出会えなかったのも不幸だったかも知れません。
 配偶者にも子供にも多大な迷惑をかけてしまいました。今、家族4人仲良く過ごせているのが不思議です。これは、自分が辛いだけでなく、見守る方も更に辛いでしょう。家事も育児も手抜きするしかなかったので。

 このままでは廃人同様になってしまう、何とか薬の副作用や依存症、離脱症状から抜け出して、断薬に成功し、自分なりに精神的にも何とか開き直り、どん底より立ち直ったのがほんの3〜4年前です。
 私は(拉致被害者の)横田(めぐみ)さんと同じ64年生まれなので、もう40代半ばに差し掛かっていた頃です。
 人生を最初からやり直せる訳がありません。半世紀近くいわゆる空白期間を生きてきて、これから一体何を目標に、生きがいに、何を頼りに生きていけば良いのか模索していた時、たまたま目に入ったのが関テレのぶったま!あるいは水曜アンカーの青山さんだった、という訳です。
 それまで何も世のため人のために生きて来なかった、正直に言えば一日を生きるだけで精一杯であったのが、わずかでも人の役に立つことができればと、そういう経緯です。

(このあとも、このかたのプライバシーをまもるために大幅に省略します。引用した部分には、ぼくが注釈を入れた部分があります)

〜引用、ここまで〜


…このような書き込みをいただいたのですから、ぼくは「テレビ出たくない病」を治さねばならないのかも知れませんね。

 ゆっくり考えます。

 写真は、ぼくを見る繁子です。
(大きな写真ですが、携帯電話で撮った写真ですから、そう重くないと思います。写真をアップするときはいつも、この地味ブログを読まれるひとが重くて困ったりしないようにと考えますが、繁子は体重も重くないですし…ん? 違うか)


怒ってはいませんが…

$
0
0


…これまで、何度も何度も繰り返し、「ほかのサイトに誘導する書き込みは原則、公開しません」とお話ししています。
 ところが、相変わらず、そうした書き込みがおこなわれます。

 きょう、「青山さんのブログが生きる糧だと言う人がいるのを知りコメントを打ちます。」として、いくつものサイトに誘導する書き込みをされた方がいます。

 あなたにどのような志があっても、それはあなたの自助努力によって実現を図ってください。
 これも、つねづね申しているように、ここはぼくの庭です。社会に開かれていると同時に、あくまでも個人の庭です。

 あなたはほんとうはこのブログをろくに読んでいないことが分かりますし、ぼくがこのひとつ前のエントリーであえて紹介した、いつもブログを読んでくれているお人の気持ちにも、そぐわないと考えます。

奇跡の17年

$
0
0


▼みなさん、いま4月28日土曜日の午前3時20分です。
 ヨノナカとしては、ゴールデン・ウィークという素晴らしいものに入ったのですね。
 ぼくは、独研(独立総合研究所)から会員制で配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の取材と執筆を、夜を徹して続けています。
 そして、神戸にいます。
 ぼくの生まれた街です。
 海がみえるホテルの一室です。きょうは第5回の独立講演会を神戸の三宮で開くので、前日入りしています。

 きのうの金曜は、神戸市内のJR灘駅近くにある阪神・淡路大震災のメモリアル、「人と防災未来センター」を訪ねました。
 ここは清冽な外観の建物ですが、頭を叩かれるように凄絶なメモリアルです。

 たとえば、1995年1月17日の早朝5時46分の地震発生と、その直後を再現した映像は、ぼくが旧ユーゴ戦争で戦地に入り、サラエボの美しい街並みが爆撃で徹底破壊されているなかを戦(おのの)きながら歩いた記憶と重なりました。
 とても地震で起きたこととは思えません。
 巨大な破壊の意志を持って何者かが、神戸の街を絨毯(じゅうたん)爆撃しているかのような光景です。

 そのあと、神戸市役所を訪ね、高層階の応接室から神戸の市街と港を眺めると、17年間の復興の歩みがどれほど偉大な奇跡かを実感しました。
 応接室で、神戸市長の矢田さんと、これからの神戸の希望についてフランクで自由な議論を交わしました。


▼独立講演会は、独研が自主開催する講演会です。
 ふだんの講演会が、どうしても時間の制約に縛られることを考え、いわば時間無制限の講演会として、スタートしました。
 この神戸は、記念すべき第1回の独立講演会を開いた場所です。
 そのときは、東日本大震災のチャリティとして行い、ぼくはひとりで6時間を立ってお話ししました。
 聴くかたがたは、倒れる人が出てはたいへんですから、3時間づつ半分に分けました。
 それでも3時間は、ふつうの映画をみるより長いですね。

 今日の第5回講演会でも、5時間ほど話す予定で、ぼくはいつもの通り休みはありませんが、お聴きになるかたは途中で自由に休めるように、隣に休息のための部屋も確保しました。ふひ。


▼きのう神戸に入ったとき、独研の総務から「第6回の独立講演会も、もう参加募集の〆切が近づいているのですが、社長のブログにアップされていないから、まだ空きがあります」という話がありました。
 え? 何で早く言ってくれないの?
 きっと、ぼくのウルトラ多忙を間近に見ていて、総務は遠慮したのでしょう。

 …というわけで、次回の独立講演会のお知らせを下に掲げておきます。
 これは、独研の公式ホームページ(←クリックすれば飛べます)にアップしてある情報から一部を抜粋しました。
 なお、テーマはあくまで仮決めです。実際には、独立講演会のたびに「聴きたいテーマ」のアンケートをとって最終決定しています。
 そして、この長時間講演ですから、テーマはもちろん、ひとつじゃありません。


【第6回 独立講演会】

講演日 2012年5月26日(土)
開場:13時30分
開演:14時00分 〜 18時30分
講演内容 「消費増税をどう考えるか」ほか
(仮テーマです。実際には参加者全員にアンケートをとって決めます)

場所 タイム24ビル 研修室 3F 西1〜4
  135-8073 東京都江東区青海2-4-32
  TEL:03-5531-0024
  ゆりかもめ「テレコムセンター」駅下車徒歩約2分

受講料一般 5000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4000円

参加者特典*書籍特別販売
希望者のみ、下記の書籍を販売します。
書籍代は、受講料と併せてお振込みください。

▽ぼくらの祖国(扶桑社)1,600円
▽救国 超経済外交のススメ(PHP研究所)1,500円

特典1:上記方法で購入いただいた書籍には、青山繁晴が事前に
直筆でサインし、講演会当日に会場でお渡し致します。

特典2:各書籍は、消費税サービスで販売致します。

定員 210名
※定員を超えた場合、抽選とさせていただきますのでご了承ください。
申込期間 2012年4月24日(火)〜2012年5月2日(水)正午(予定)

※申込は、独研の公式ホームページ(←クリックすれば飛べます)にある「注意事項」をお読みのうえ、「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申込みください。
※これ以外の申込みは、受け付けておりませんのでご了承ください。





 写真は、夜明けを待つ神戸港です。
 画面の左下は、震災で破壊された岸壁を保存したメモリアルなのです。
 阪神・淡路大震災で突然、二度と還らない命を落とされたかたがた6434人のみたまに、あらためて、深い祈りを捧げます。

(2012年4月28日土曜日の午前4時08分、携帯電話で撮影)

父とぼく

$
0
0


▼いまは4月29日日曜の午前4時28分。
 きのうの書き込みから、丸一日ほどが経ちました。
 そして今日は、昭和天皇のお生まれになった日です。

 きのうの第5回独立講演会(神戸)は、たくさんのかたが詰めかけてくださり、なかにはフランスのリヨンから、あるいは東京から、横浜から、広島からと、神戸・大阪以外にも遠くからわざわざ来てくださいました。

 ぼくは、思いがけず4月28日土曜の午前から、急激に体調が悪くなりました。
 去年2月のガン手術の直後とか、ガンの後の腸閉塞で死に直面したときとか、講演会のまえに極端に体調が悪かったことはありましたが、このように、何気ない日常のなかで体調不良を起こして、そのまま講演に臨むのは初めてでした。

 なんとか立て直そうとシャワーを浴びて、髪もまだ乾かないうちに独立講演会の会場に入りましたが、多くのかたが、ぼくの顔色の悪さをありのままに感じておられたようで、みなさん、なんというか、さすがですね。

 講演を始めてから、突然、女性のかたから「腰は大丈夫ですか」と聞かれました。
 そのときは、腰はまったく問題がなく、はてな?という感じだったのです。
 ぼくはスキーのジャンプで墜落して、左腰の骨(腰椎横突起)を5本全部、引きちぎるように骨折してから、まだそう何年も経っていません。しかし後遺症はないのです。ぼくの身体をケアしてくれる鍼灸(しんきゅう)師は「分厚い筋肉がトレーニングで腰に付いてるから、後遺症が起きていない」という診断です。
 だから、この女性のかたから腰の心配を聞かれたときも、不思議に思いつつ「大丈夫ですよ」と応えたのですが、それからしばらくして実際に腰が痛み出したのです。

 体調が悪いと、身体を支える腰や足に、微妙な変化が出るのでしょうね、これまで経験しなかったタイプの腰の痛みでした。
 いつものように、5時間強(午後1時すぎから午後6時15分ぐらい?)を立ったまま講演し、ご質問に答えていったのですが、後半には、珍しく立っているのが苦痛になっていました。
 心残りは、そのために、最後にみなさんにしっかりと頭を下げてお礼できなかったことです。腰が深くは曲がってくれませんでした。
 あの女性のかたの直感は凄いですね。
 そして5時間強を、ただひとりも居眠りなさらず、どんどん手を挙げて質問してくださった参加者のみなさん、みなさんは凄いです。

 講演が終わり、みなさんひとりひとりとの握手、たまにはハグ、それも終わり、さぁホテルに帰ろうとなったとき、どっと疲労が噴き出し、ホテルに着くと、ぶっ倒れて眠りました。それが午後7時前後だったでしょうか。高熱で汗びっしょりでした。
 そして午後9時過ぎに目が覚めたときには、もう7割方、回復していました。
 熱もかなり下がり、うどんを食べることができて、ホテルからもらった薬を飲みました。

 そのあと再び、眠り、今はもうほとんど問題ありません。独研(独立総合研究所)から会員制で配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の執筆に戻っています。
 講演中から、両足の土踏まずが痛み出したのも驚きでした。にんげんの身体って、面白いですね。全体のバランスがわずかに崩れていたのでしょう。
 その両足も、すっかり回復しています。
 身体の回復力は健在のようです。


▼今回の独立講演会のなかでは、拉致被害者の奪還に、長年取り組んできた良心派の情報当局者が、非常に厳しい、辛い見方をしていることを、あえて初めて紹介しました。
 しかし講演でお話ししたように、ぼくの見方は違います。
 長年、フェアに意見を戦わせて、その良心を信頼する相手であっても、意見の違いはあります。

 独立講演会にいらっしゃるかたがたは、みずから目を覚ましているかたがたです。
 意識の高いみんなだからこそ、楽観論や理想論に逃げることなく、厳しい現実と真正面から向かいあって、拉致被害者をひとり残らず取り返すということを、いちばん、伝えたかった。

 みなさん、ありがとうございました、こころの底から、ありがとうございました。
 みなさんがどれほど拉致被害者とそのご家族の苦しみを、我が事として捉えているか、それがぼくに深く伝わりました。
 それが日本国民にある限り、希望は途切れません。


▼さぁ、夜が明けてきました。
 写真は、ゆうべの夜景の神戸港の、きょうは夜明けです。

 このあと兵庫県加西市に向かって、講演です。
 ぼくには、ふるさとが3つあります。
 ひとつは、生まれた神戸ですね。

 ぼくの父は、繊維会社の経営者の8番目の子、末っ子でした。
 その繊維会社の神戸支店にいたとき、ぼくが生まれました。父のお兄さんがたが、落馬で亡くなったり、当時はまだ珍しかったオートバイに乗っていて川に転落して亡くなったり、次から次へと亡くなって、末弟の父に突然、社長に就任するという重い責任が回ってきたそうです。
 そこで父は、繊維会社のある兵庫県加西郡(現・加西市)に戻り、ぼくたち家族も神戸から引っ越しました。
 この加西市が、ふたつ目のふるさとです。

 ぼくはその加西市から、姫路市の淳心学院中・高等学校にバスで通いました。だから姫路市が、みっつ目のふるさとです。

 今日は、ふたつ目のふるさとで講演するわけです。
 講演のまえには久しぶりに、父のお墓参りにも行ってきます。

 父には申し訳ないけど、父の遺髪をぼくは仕事部屋に置き、水を捧げています。
 硫黄島の英霊のかたがたや白梅の少女たちに水を捧げるとき、最初に父とご先祖さまに捧げているのです。
 そのために父は、ふるさとならざる地にとどまっているのではないかと心配していたのですが、去年、この加西市で講演したとき、舞台で話しているぼくの傍らに父が来ているのをありありと感じました。

 あぁ、ちゃんと青山家のお墓にいるんだなと、安心したのでした。

日本はどこにも必ず良心派がいる

$
0
0


 みなさん、あまりにも時間が無いので、たった一言だけで申し訳ないけど、きょう5月9日発行(紙面上の日付は5月10日)の夕刊フジに、ぼくがフランスの原発の廃炉現場に入ったことについての詳細な記事が出ています。

 これを書いた記者は、まさしく良心的なひとです。
 ぼくに関する記事と言うより、良心派の記者が書いた記事というものを、できれば読んでみてください。

また…

$
0
0
…たった一言の書き込みで申し訳ないけど、このひとつ前のエントリーで触れた夕刊フジの記事は、夕刊フジが買えなかった人でも、夕刊フジのネット版「ZAKZAK」というサイトで無料で見ることができます。

 沢山のかたから、そのサイトのURLの入った書き込みをいただいたのですが、ふだん「他のサイトに誘導するURLの入った書き込みは原則、公開しません」というスタンスなのに、自分に関する記事になると急にOK、というわけにはいきませんから、これも申し訳ないけど、公開しません。

「ZAKZAK」の「政治・社会」というカテゴリーの、さらに「ニュース詳細」というところに記事があります。
見つけにくい場合は、「青山繁晴」と「ZAKZAK」というキーワードふたつで検索を掛けると、検索結果の上位の方に出てきます。

中東は地球の呼吸を感じる地でもあります(*ちょっと手直しをしました)

$
0
0



▼日本時間は今、5月20日、日曜の夜7時半になろうとするところ。
 みなさん、あす朝の金環日食を愉しみにしつつ、天気予報にやきもきされているのかなと想像しています。

 ぼくは中東カタールにいて、同じ日曜の午後1時半になろうという昼時ですが、中東は今回の日食からは外れています。
 実はぼくも金環日食を心待ちにして専用グラスもふたつ、買い込んでいたので、すこし残念です。

 カタールは、過去に何回か参加している国際戦略会議です。
 テーマは「アラブの春」から、ギリシャをはじめとするユーロ危機、イランとイスラエルの戦争危機と、重大事が盛り沢山で、しかも、中東での会議なのにイスラエル代表団も参加していることを含め、世界の危機の当事国(当事者)がずらり顔を揃える会議です。

 ぼくは今回も、カタール政府からの公式招待です。
 会議開始にあたって配られた公式招待者の写真付き名簿によると、日本からの招待は、一民間人のぼくだけです。
 この会議ではかつて、現職の国会議員たちを含め日本から何人もの招待者があったのに、急速に日本の存在感が薄れ、とうとうひとりになったという感があります。
 しかし、いずれ、盛り返せるよう、ぼくなりに、民間人なりに、ささやかながら努力を続けます。
 ぼくは、独研(独立総合研究所)の研究員を同行しています。この研究員は、独研の自費参加です。正直、負担は痛いけど、広く世界を見る眼を育てねばなりません。

 ここカタールの首都ドーハの会場あたりは、最高気温48度、最低気温33度ほど。湿度も日本よりさらに高く、そうとうな環境ですが、ペルシャ湾のペルシャ湾らしい色を見ていると、暑さは気になりません。
 写真は、会場の窓から携帯電話で撮りました。


▼今回の中東出張は、5月19日土曜の朝に、まず羽田から伊丹に飛び、テレビ大阪の「たかじんnoマネー」という番組で、午後一番の生放送に出てから、6月に放送?する分の録画収録も出て、計2本のテレビがあってから、関西国際空港に向かいました。

「たかじんnoマネー」は、生放送はいいけれど、編集される録画の放送について、最近にさまざまにちいさな怒りを感じる出来事もあり、この地味ブログにも、それなりに書き込もうと考えています。…と言うか、途中まで書いているけれど、しっかり文章を定める時間がまだ、全くありません。そのうち、いつかアップできるでしょう。

 いずれにせよ、ほんとうは生放送も含めて、テレビにはもう出たくないという気持ちがますます強くなっています。

 ただ、「たかじんnoマネー」は、ご承知のように、たかじんさんが闘病中です。
 ぼくはタレントじゃないので、たかじんさんとも何の利害関係も無いけれど、男らしく闘病中のひとを横目に見つつ、ヤメルワケニハ、イキマセン。

 カタール政府が用意してくれた関西国際空港からのフライトは、出発時刻が深夜零時を回る予定だったから、テレビ番組参加での深い疲れもあって、ちょっとぐったりして空港内のスタバにいました。
 すると、いろんなかた、男女や年齢を問わず、さまざまなかたが「いつも視ています。元気が出ます」「さっきのナマ放送も視て、空港に来たんです」「勇気が出ます」と話しかけてこられるので、うーむ、自分個人の気持ちは別として、生きているあいだは、すこしは出ていなければいけないかなぁ、と胸のうちで思いつつ、求められたサインなどを、こころを込めて致しました。

 機中では、ちょうど日本の夜中にあたるフライトタイムになったから、見わたす限りの乗客のみなさんが、みごとに全員、熟睡されている雰囲気のなか、独研から会員制で配信しているレポートを、音を立てないように書き続けました。
 書きながら、「聯合艦隊司令長官 山本五十六」と「ALWAYS三丁目の夕日'64」の映画2本をちらちら視て、たくさんのことを考えました。
 映画そのものは、それぞれに腑に落ちないところもあったけれど、触発されて、考えることができたことはある、という感じです。
 ただし、ここ数年の日本映画に共通して、空虚な予定調和の傾向がずーっとあるのは、なぜだろう。
 小さくまとまって、予定調和で納得する。それは、いわば、おのれを見殺しにするような行為です。


▼このカタールの国際会議から、なぜ、ぼくに公式招待が来るようになったのか、その経緯は、まったく知らないのです。
 カタール政府とも、カタールのどことも、もちろん利害関係はありません。
 広い国際社会にはどこかに、戦略家の端くれとしてのぼくに、注目してくれるひとがいて、推薦してくれたようですが、それがどこの誰かは会議の事務局にもカタール政府にも一切、聞いていません。

 こういうことが起きるのは、関空でさまざまなかたが話しかけてこられたことと、どこかで通じている気も、ほのかにするのです。
 ぼくも、独研も、誰かに褒めてもらうためにやっているのでは無いので、すべてを天に預けきって、あるがままに生きて死のうと、砂漠の街にいます。


▼そういうわけで、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」とニッポン放送の報道番組「ザ・ボイス」に間に合うように、あっという間に帰国します。
 戦略会議が終わった、ほとんどその瞬間に空港に向かって、帰りの飛行機に飛び乗る感じです。
 それでも、近畿大学経済学部での講義は、やむを得ず休講です。

 帰国してからの日程のひとつに、鳥取市での講演があります。
 広く誰でも入れる講演で、講演料はすべて被災地に寄付される講演です。
ホームページがあります。


▼この書き込みを、ほぼ書いたあとに、急に手が離せなくなり、アップが遅れました。
 もう日本時間は、21日月曜の未明1時15分。
 いよいよ金環日食の日ですね。
 みなさん、朝を信じて、ぐっすり眠っていますか。
 ひとりでも多くのひとが、雲の切れ間からくっきりと金環を見ることができますように。

 ここ中東湾岸カタールの首都ドーハは、夜7時15分です。
 写真は、先ほどと同じく会場の窓からみた、今度は夜景ですね。



ぼくたちの、世界への任務

$
0
0



▽いま5月25日金曜の午前3時過ぎ。
 最高気温50度近い地から戻ってきたから、ずいぶんと涼しい夜です。
 ぼくは暑い、寒いをあまり意識しない体質だけど、おのれのこととは別に、深く感じるところがあります。

 みずみずしい四季を持ち、涼しい夜も暑い夜もあり、そうやって変化のある自然に育まれてきた日本のわたしたちの幸福を思います。
 おなじ地球の上には、四季もなく、夜も朝も昼もただただ暑く、湿気もいつもべったりと烈しく、という地があり、そこを訪れると、その地に生きるひとびとへの共感や、その風土を克服するための宗教への理解を感じます。
 そして、恵まれた地に生きてきた、わたしたちの責任を静かに痛感します。
 また、その日本の自然が、四季の乱れをはじめ壊れつつあることの、ほんとうの恐ろしさも考えます。


▽ぼくは、仕事の性質から、また、みずから選んだ生き方として、海外と日本を行き来することが多いのだけど、今回ほど、日本と国際社会の普遍的な常識がかけ離れていることを強く感じたことは初めてです。

 わたしたちは、内向きになっている場合ではありませぬ。
 日本にしか、日本国民にしか、できないことが今、あります。





▽さて、夜が明ける前に、ひとつお知らせです。

 今、どんな疲労を押してでも、独研(独立総合研究所)が自主開催する「独立講演会」をできるだけ開催すると決めて、実行しています。
 ふつうの講演と何が違うかと言えば、なにより、ある意味で「時間無制限」であることです。
 聴衆のかたがたの多くにとって限界だろうなというところまで、つまりぼくの事情とは関係なく、やります。


 〜以下は、独研のホームページからの部分転載です〜

第7回 独立講演会  (2012年6月24日講演:申込受付中) ★NEW★


講演日 2012年6月24日(日)
開場:11時30分
開演:12時00分 〜 16時30分
講演内容 「日本の根本哲学を考える」
場所 三宮研修センター 10F

〒651-0085 神戸市中央区八幡通4丁目2番12号
TEL:078-232-0081

三宮駅中央改札口からフラワーロードを南へ徒歩5分。
地下道を利用する場合、神戸市役所方面の[C5]出口。

受講料 一般 5000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4000円
参加者特典【書籍特別販売】
希望者のみ、下記書籍を販売致します。
書籍代は、受講料と併せてお振込み下さい。

・ぼくらの祖国(扶桑社)1,600円

・救国 超経済外交のススメ(PHP研究所)1,500円


上記方法で購入いただいた書籍には、青山繁晴が事前に直筆で
サインし、講演会当日に会場でお渡し致します。

各書籍は、消費税サービスで販売致します。
定員 200名
※定員を超えた場合、抽選とさせていただきますので
ご了承下さい。

申込期間
2012年5月23日(水)正午〜 2012年5月30日(水)正午
※申込期間内のみ、申込を受付致します。
申込前には、必ず、ページ下部の「注意事項」をお読み下さい。
申込するには、独研ホームページの「申込フォーム」ボタンをクリックし、
リンク先のページよりお申込み下さい。
※上記以外の申込みは、受け付けておりませんのでご了承下さい。

抽選結果通知
5月31日(木)以降
申込者全員に、当落の結果をメールにて順次お知らせ致します。
入金方法 当選された方に、メールでお知らせ致します。弊社指定の銀行口座へ
受講料をお振込下さい。なお、振込手数料はご負担下さい。

振込期限
6月8日(金)までに、お振込み下さい。
※期日厳守でお願い致します。
※6月11日(月)に入金が確認出来ない場合は、当選権利を失います
ので、ご注意下さい。なお、期日後の振込については、ご返金が
できない場合もありますのでご了承下さい。

受講票
ご入金が確認できました当選者には、講演日の1週間前までに
受講票を記載したメールをお送り致します。
万が一、届かない場合は、講演会運営事務局に、メールで
お問合せ下さい。
講演当日は、弊社からの受講票のメールをプリントアウトして
ご持参下さい。またお名前が確認できるものもご持参下さい。
IDC会員につきましては、IDC会員カードをご持参下さい。
※受講票をお忘れの場合、入場できませんので、ご注意下さい。
※プリンターをお持ちでない場合は、弊社からのメールを携帯の
メールへ転送し、受付で携帯のメールをご提示下さい。


【注意事項】

今回の申し込みは、独研ホームページからのお申込みに限ります。
メールアドレスは、個人のメールアドレスを正確に記入して下さい。
全ての連絡は、メールにて送ります。メールアドレスが間違っていると連絡が取れなくなりますので、ご注意下さい。
FAX、メール、郵便でのお申込みは受け付けておりませんので、ご了承下さい。
おひとり様で複数のご応募は、すべて無効とさせていただきます。
ご家族等で、メールアドレスが重複している場合も、受付けできません。
申込完了後、ご記入いただいたメールアドレスに、申込受付の確認メールが届きますので、必ず確認して下さい。
確認メールが届いていない場合は、正常に申込が完了していない可能性がございます。
ご不明な点については、お早めに講演会運営事務局に、メールでお問合せ下さい。
電話でのお問い合わせは受付致しませんのでご了承下さい。


【問い合わせ先】

独立講演会 運営事務局
※電話でのお問い合わせは対応しておりませんので、ご了承下さい。
※独立講演会については、独研(独立総合研究所)の総務部では対応しておりません。

〜部分転載、ここまで〜



▽夜が明けてきてしまいました。
 みなさん、よい一日でありますように。

 独立講演会で、じかに、お目にかかりましょう。


日本の希望の現場 (修正しました)

$
0
0





▼みなさん、ぼくは今、日本海の洋上にいます。
 6月6日水曜の午前3時27分、海も空もまだ真っ暗です。

 ここは兵庫県の保有する漁業調査船「たじま」(199トン)船内の「調査区画」、すなわち調査を制御する一室です。
 歴史に残っていく歩みを今、刻んでいると考えます。

 われらの日本海が抱擁している、結晶状(かたまり)で良質な新資源メタン・ハイドレートを、日本が建国以来初めての完全な自前資源として実用化し、祖国のほんとうの独立につなげるよう、長いあいだ、既得権益の圧力などと戦ってきました。
 それを変わらず継続しつつ、同時に、より柔軟な戦いを進めることを決め、ふたつの新しい取り組みを、この6月から開始しています。

 そのうちのひとつが、自治体との連携です。
 おたがいの志を交わし合うような話しあいと準備を経て、兵庫県との連携が決まりました。
 そして兵庫県のまだ新しい、調査装備の充実した、きれいな漁業調査船「たじま」に、ぼくと青山千春博士が乗船して、おととい6月4日月曜に、日本海の香住(かすみ)という港から調査航海に出航しました。

 独研(独立総合研究所)の自然科学部長である青山千春博士が、メタンハイドレートのきわめて安価な探索について、日本の特許と、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、ロシアの特許を持っていることは、もうご存じのかたもいるでしょう。(ちなみに、特許料は1円も受け取っていません)


▼ぼくは神戸生まれで、大学に進学した18歳まで、同じ兵庫県の加西市にいました。加西市から、姫路市の淳心学院中・高等学校に通っていました。兵庫県がふるさとです。
 しかし、そのことと、今回、兵庫県と最初の連携を組んだことは関係がありません。
 兵庫県は、日本海側と太平洋側(正確には瀬戸内海)の両面に海を持つ県です。
 独研は、国際学会が「実用化にいちばん近い」と考えている日本海の結晶状のメタン・ハイドレートを実用化して、それをインセンティヴ(良い刺激)として、わたしたちの海である太平洋側の実用化も切り拓きたいと考えています。
 太平洋側のメタン・ハイドレートは、日本海と違って、その多くは海底深くに、砂と分子レベルで結合していて(つまり結晶、かたまりでは存在していなくて)、実用化に時間がかかると思われるからこそ、日本海を良き突破口にしたいのです。

 日本海側も太平洋側も等しく、われら日本国民の海です。


▼台風が近づくなか、航海は奇跡的に、無事に実行できました。
 今回の成果、すなわち有望海域の発見を踏まえて、すぐ再調査、さらに詳細な調査も行います。
 たじまの尾?為雄キャプテン(船長)以下、乗組員のかたがた、同乗の兵庫県庁の研究員、調査員のみなさんと、国際社会では良く知られた専門家である青山千春博士の連携は、気持ちがいいほど見事でした。
 だからこそ、再調査も船内で爽やかに、決まりました。

 国民に情報を提供するために、カメラも同乗しています。
 インターネットTVの「青山繁晴.TV」のカメラマンと、「ガイアの夜明け」のカメラマンです。後者は、長期取材の一環として撮影が始まりました。


▼たじまは、きょう早朝6時ごろに、香住に帰港します。
 ぼくはそこから大阪に向かい、関西テレビの良心派の報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送に参加(出演)したあと、そのまま休まず、日本海の別の遠い港に向かいます。

 これが、新しい柔軟な取り組みの、ふたつめです。
 その別の港から、独研が初めて独自にチャーターした調査船に乗り組み、独研だけの調査航海を行います。
 青山千春博士は、香住から、その遠い港に直行します。

 この、もうひとつの航海には、日本国の全国会議員のなかで、もっとも良心的だと確信する代議士が同乗する予定です。
 また、いわば生き証人として、ふつうの国民のかたも募って、何人か乗船していただきます。
 おかしな妨害を避けるために、まだ詳細は明らかにできません。
 独研が負担する費用は、そりゃ、たいへんです。

 独研がいつまで、こんな高負担に耐えられるのか、ぼくがいつまでこのような無理が続けられるのか、それは分かりません。
 天は、すべてをご存知です。
 ただ、独研の掲げる松明(たいまつ)だけは、灯しつづけます。


▼おとといの月曜は、早朝に空路、大阪に入り、大阪から単線の列車も使って、香住に入りました。
 ぼくが乗船すると事前に聞いていた地元のひともいらっしゃったようで、出港の時の見送りが嬉しかったです。
 またすべての乗組員との握手は、熱かったです。

 調査船「たじま」は、尾?船長の創意工夫が満ちている、素晴らしい船です。
 その現場のリクエストに応えて新しく船を建造した、井戸敏三知事をはじめとする兵庫県の「海を新しい視点で活かす」ということに対する高い志も、この航海を通じて、あらためてしっかりと知ることができました。
 日本の自治体の最前線には、生き生きとした挑戦があります。


*写真は、その後、たじまが陸に近づき、そして月光と旭日が共存した時間帯です。
 2012年6月6日水曜日、午前4時台です。ほぼ同時刻なのに、月の照らす右舷側と、朝陽が昇ろうとする左舷側の空気の色あいの違いがこんなにくっきりと表れています。

 さぁ、下船です。
 そして今夜にまた、乗船です。


不可解と、希望と

$
0
0


▼この個人HPに、勝手に、あるツィッターへのリンクが張られている、まるで青山繁晴のツィッターに飛ぶような設定になっているという通報メールがありました。
 みてみると、確かに、まったく知らない人物のツィッターに飛べるようになっていました。
 ぼくはツィッターを利用していません。
 また、この個人HPの管理画面には、ぼく以外には入ることができないはずです。

 いったい誰が、どうやって、このようなリンクを張ったのか分かりません。

 ぼくに対するアンフェアな妨害、中傷誹謗などなどは、山のようにあり、そのなかには、あまりに不可解と言わざるを得ないことも少なくありません。
 しかし、このケースは初めてです。
 したがって、まもなくこの個人ブログは移転します。


▼日本海のメタン・ハイドレートをめぐって、史上初めて自治体(今回は兵庫県)と連携し、これも初めて日本海の兵庫県域のメタンハイドレートを調査する航海は、先週の水曜朝にいったん終わりました。
 そしてその水曜に、大阪に強行軍で入って、関西テレビの良心派の報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送に参加(出演)し、その夜に新潟県の直江津港にたどり着き、今度は、これも史上初めて、独研(独立総合研究所)が独自でチャーターした民間の海洋調査船(今回は「日本海洋」の船)に乗船し、新潟県の海で調査しました。

 いずれの調査も、目を見張るような成果がありました。
 兵庫県との連携調査については、今回、発見した有望海域を詳細に調査するために、独研の自然科学部長である青山千春博士が、昨日の日曜から再び、兵庫県の調査船「たじま」に乗船しています。

 もっと詳しく書きたいですが、極度の多忙と、体調不良のために、今はこれ以上、書けません。
 また、あらためて。

急告  日本海の風、そして光

$
0
0



▼いま、6月12日の火曜日、午前3時38分。今夜も仕事の山が崩れてくるのを懸命に押し戻しつつ、夜が明けそうです。

 とりあえず、お知らせします。
 日本海の抱擁する、日本の初めての完全なる自前資源メタン・ハイドレートを実地調査した、ふたつの航海には、いくつかのテレビ・クルーも乗ってもらいました。
 ほんとうのこと、ほんものの希望を広く国民に知ってもらうのが、今回の新しい試みの目的の、大切なひとつだったからです。

 最初の航海、すなわち自治体と初めて連携し、兵庫県の漁業調査船「たじま」に乗り組んだ航海は、船が小さい(199トン)ために、乗ったカメラは一部でした。
 その次の航海、独研(独立総合研究所)が、これも初めて独自・単独でチャーターした民間の海洋調査船「第7開洋丸」(日本海洋)は、すこし大きい(499トン)ので、今回、参加した全カメラ(関西テレビ、テレビ大阪、テレビ朝日、チャンネル桜、日経映像、そして独研のネットテレビ「青山繁晴.TV」)が乗りました。


▼まず今週の水曜日、6月13日に、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送でオン・エアになる見通しです。
 航海中のすべての映像に、ぼくは疲れの上にも疲れ切った顔で映っているようですが、今は航海中よりずっと体調が悪いので、生放送でそれに負けずにしっかり話すことだけが、この「アンカー」では課題です。

 その次は、6月16日土曜日に、テレビ大阪(テレビ東京系列として、いくつかの道府県でネット)の「たかじんNOマネー・ゴールド」の、これも生放送で放送されます。

 テレビ朝日は、「TVタックル」の3時間スペシャルで放送される予定ですが、ディレクターによると「政局に動きがあれば延期も…」ということだそうです。

 チャンネル桜は、どのように放送されるか、すくなくともぼくは聞いていなかったのですが、きのうの6月11日付でユー・チューブに2本、アップされているそうです。これは視聴者からの情報です。チャンネル桜から独研には何も連絡がないので、ぼくはまだ視ていません。
 これはあくまで速報版なのか、このあとにも別の放送があるのか、それは独研では分かりません。

 日経映像は、「ガイアの夜明け」の撮影です。
 これは1年ぐらい、「トイレとお風呂以外はすべて撮り続けます」(ディレクターのNさん)ということですから、番組としてオン・エアされるのは、そのあとです。

 「青山繁晴.TV」はいずれ、できるだけ長編にしてアップします。


▼テレビ番組では、大幅にカットされて編集されます。
 編集権はテレビ局にあり、ぼくや独研は一切、干渉しませんから、どのように国民に伝えられるのかは、まったく分かりません。

 たとえばテレビ大阪(テレビ東京系列)では、「次世代エネルギー総選挙」と銘打って放送されるそうで、海外の新資源であるシェール・ガスなどと比較し、競争させる趣向だそうです。
 こんな地道にやっている現場の調査について、また評論家やコメンテーターの方々と怒鳴り合いをしなければならないのかと、ぼくは実は、やる前から、正直に申して、げんなりしています。

 ふつうの国民にどうやって真実をお伝えするか、苦しみ抜いた末に新しい試みを始めて、テレビカメラにも乗船してもらったのですから、できるだけ、真っ直ぐにやってもらいたいのが本音です。
 テレビ大阪のスタッフたちの良識に、ささやかに期待するだけです。

 TVタックルは、ほんとうに放送されるのかどうか分からないなと、上記のディレクターの言葉から感じました。
 無事に放送されても、どんな風に扱われるかは分かりません。
 タックルのスタッフは、いつも申してきたように勉強熱心ですから、その勉強に基づいてやってくれることを、これも期待するだけです。

 まぁ、もう今さら、何があっても驚きはしません。
 これだけネットが浸透した時代にあっても、多くの善男善女はまだ、テレビをご覧になりますから、広く伝えようとするのなら、怒りも悲しみも最終的には押し殺さねばなりません。
 ぼくはいつも怒っているようにテレビでは放送されているそうですね。ほんとうは、いつも哀しみが先に立ちます。
 ただ、タレントじゃないので、どのようなイメージになっても問題ありません。
 テレビは、ほんとうは出たくない。さっさと、やめたい。伝えるべきを伝えるために、ごくわずかな番組に出ているだけですから、ほんとうのことが真ん中から伝わる、それだけを祈ります。

 ちなみに、日経映像のNディレクターの上記の言葉に、ぼくは「いや、お風呂もどうぞ撮ってください」と答えました。
 冗談でも皮肉でも何でもなく、まるまる本気です。
 トイレはもちろん、やり過ぎですが、船内の小さな風呂に工夫を凝らして入るところは、ぼくだけではなく海洋研究者や船乗りたちの労苦の実感が伝わると思ったのです。
 それに、ぼくらには一切、日本国民に対して隠し事がないので、どうぞ何でも、という気持ちを込めました。

 Nディレクターは、祖国への志のあるひとで、その真意をちゃんと分かってくれました。
 うれしいですね。

 写真は、「たじま」の上部甲板上の、ぼくです。
 撮ってくれたのは、ぼくを撮り続けているプロ・カメラマンのYさんです。
 美しく翻るのは、兵庫県の県旗です。
 そして、カメラが捉えたのは、ぼくよりも、日本海の風、そして、たおやかな光です。
 その風と光に、どんな希望があるか、さぁ、一緒に考えませんか。

希望への渇望

$
0
0



▼この地味ブログを訪ねてくれる、みなさん、おはようございます。
 いま6月14日木曜の朝、4時半過ぎです。
 きのうの水曜、たいせつなテレビ報道(報道番組への参加)をおこないました。

 さらりと、おさらいしますと…
 わたしたちの祖国が今、建国から2千数百年を経て初めて、完全な自前資源を抱擁しています。
 それが「燃える氷」と呼ばれるメタン・ハイドレートであることを、知るようになったかたも、もう、かなりいらっしゃるでしょう。
 日本海側にも太平洋側にも賦存(ふぞん)します。
 特に日本海には、国際社会(国際学会)が「実用化に近い」とみている結晶状、すなわち純度のとても高い白い塊となって大量に賦存(ふぞん)しています。
 これを実用化すれば、太平洋側にも、たいへん良いインセンティヴ(刺激)になります。
 太平洋側の多くは、メタン・ハイドレートが海底からさらに深くに、砂と分子レベルで混じり合っているから、調査も実用化も、コストと時間が日本海側よりはるかに掛かるのです。
 だから太平洋側のメタン・ハイドレートを実用化するには、日本海側からのインセンティヴが大切です。

 ところが、自民党、民主党を問わず日本政府は、経産官僚と石油工学の学者たち(つまりメタン・ハイドレートの専門家ではなく、旧来型資源が専門である学者のかたがた)が中心になって進めてきた太平洋側ばかりに、わたしたちの税を投じ、日本海の調査を不当に軽んじてきました。
 独研(独立総合研究所)の青山千春博士が研究調査船に乗れなくなるという信じがたい事態まで起きました。
 青山千春博士は、海中のメタン・ハイドレートをきわめて安価に探索できる技術を持ち、日本と、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、ロシアの特許を取っていますから、国際社会にとっては、ぼくが感じるよりもっと信じがたい、呆れた事態です。

 困った、困ったではなく、みずから切り拓くのが希望ですから、独研はこの6月から、日本海での新しい試みふたつを開始しました。
 ひとつは、自治体(まずは兵庫県)との連携による調査航海です。
 もうひとつは、独研が独自でチャーターした海洋調査船(日本海洋の第7開洋丸)による調査航海です。
 それについて国民に伝える最初のテレビ報道をきのう、おこないました。


▼去年の4月にぼくが福島第1原発に作業員以外では初めて入ったときと同じく、最初の放送は、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送になりました。

 この生放送では、関テレの信頼する若手ディレクターから「青山さんのコーナーでは、メタン・ハイドレートの調査航海の話は半分にして、半分は消費税政局をやって欲しい」という提案を受けて、愕然としたことも、ありのままに話しました。
 そして、その提案は拒絶して、メタン・ハイドレートの調査航海のためにフルに時間を使うという決心も、そのまま語りました。
 ほんものの希望を語る、みんなが従来の立場を超えて連携できる希望を語る、滅多にない機会だったからです。

 この若手ディレクターには、放送の前に「あなたの提案もありのままに話す」と直接、伝えました。
 このディレクターは記者出身で、海外特派員も経験しています。同じく記者出身であるぼくとしては、有望な彼に、これまでのテレビの枠から良きステップをさらに踏み出して、日本国民に根づいてしまっている強烈なメディア不信を、フェアに克服することに役立つ人材になってほしいのです。
 だから遠慮しませんでした。

 と同時に、ぼくが生放送で自由に語るコーナー(スーパー・ニュース・アンカーの「青山のニュースDEズバリ」を、きのうで298回も放送してくれた関西テレビといえども、特別な遠慮は一切しません。


▼放送の直後から、びっくりするぐらい沢山のかたから、この個人ブログへの書き込みや、Eメールをいただきました。
 そのすべてに共通しているのが、「希望への渇望」です。

 みんながどれほど、ほんものの希望に飢えているか、それが胸に迫って、ぼくは伊丹空港へ向かうタクシーの車内ですでに、ひそかに涙しました。
 常に同行している独研の若手秘書Yも、気づかなかったようです。

 いつものように嫌がらせ、中傷も来るだろうと思いますが、今のところはそれもなく、みなさんの清い祈りと願いだけが真っ直ぐ伝わってきています。


▼次の放送機会は、今週の土曜日、6月16日の「たかじんnoマネー」(テレビ大阪の制作/放送はテレビ東京系列としてかなりの道府県でネット)の生放送です。
 正直に申して、今から気が重いのです。

 番組の趣向として、「シェール・ガスなどと競わせる」ということになっています。ぼくが知る前からの決定事項で、番組のホームページなどですでに告知されています。
 シェール・ガスは、特にアメリカが国を挙げて売り出している新エネルギーです。
 新エネルギーということでは、メタン・ハイドレートと同じですが、日本では今のところ採れず、これまで通り、アメリカをはじめ外国から一方的に買う、買わされるという点では、旧来の天然ガスや石油とまったく同じです。

 それをなぜ、同じ土俵に上げるのでしょうか。
 なぜ、日本の自前資源を真っ直ぐ、真正面から取りあげられないのかと思います。「え? エネルギーの比較をして番組を盛り上げるだけです」
 番組のスタッフはきっとこう考えているでしょう。
 そういう発想しかないから、みんなが、こころあるひとほど、テレビ離れを起こしていくのです。
 趣向を凝らしてやるのも、いい。
 しかし、それは一度、真っ直ぐに日本の自前資源を、じっくり時間をフルに使って放送してからやるのがホントじゃないかと考えます。

 だからこそ、ぼくはいつテレビ参加(出演)をやめるとも限らないのです。
 ほんとうは、個人の好き嫌いで言っているのではありません。

 今回は、みっつの理由で、土曜の番組に参加します。
 ひとつ、とにかく日本が隠れた資源大国であることを、国民に知ってもらう機会は、ぼくの義務として活かさねばなりません。
 ふたつ、調査船に一緒に乗り込んで、立場と任務と仕事内容は違っても、不眠不休の苦労を共にした、テレビ大阪の撮影クルーの努力を無駄にしないために。
 みっつ、癌と闘っているたかじんさんへの、ささやかな友情として。


*写真は、冒頭の写真が、兵庫県の漁業調査船「たじま」の「調査区画」(調査の集中制御室)にて。
 ぼくの顔は、疲労と睡眠欠如で、凄まじくむくんでいます。
 きのうの「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送中にも、おのれの映像を見ながら、実はそれをつくづく実感していました。
 まぁ危険信号なのでしょうね。
 そのうち、すこしはまともな顔になるでしょう。

 下の写真は、独研がチャーターした第7開洋丸(日本海洋)のデッキでのライフジャケット訓練です。
 甲板に、いい緊張感が満ちています。



深く感謝しつつ、「誤解なきように」と、お願いもいたします。

$
0
0


▼なにか書き込みをすると、多くの場合、「え? そんな受け止め方があるんだ」と、ちょっとだけ、びっくりするコメントも少数ながらいただきます。

 下掲のエントリーの中に、次の一文があります。
「日本海のメタン・ハイドレート調査航海をきっかけに、「寄付をしたい」という申し出を、びっくりするぐらい沢山いただいています。
 どうすればいいのか、いま独研の内部で議論しています」

 すると、「寄付の話が進んでいて、嬉しい。早く振り込みたい」という素晴らしい積極的な書き込みをいただきました。


▼その志、ほんとうに嬉しく思います。
 ただ、この一文の真意は「寄付を受け入れるのかどうかをはじめ、どうすればいいのか、独研内で議論しています」ということです。
 寄付を受け入れると決めたわけでは、全くありません。

 独研が株式会社であるのは、自分たちの食い扶持(ぶち)をすべて自分で稼ぎ、常に、誰にも遠慮することなく一切のタブーなく研究し、調査し、国民を護るための実務に携わるためです。
 坂本龍馬さんが、亀山社中を、日本最初の民間会社として設立したのと、基本的に同じ考えです。

 なにも利害関係のない一般の国民のかたがたから、祖国の希望のために寄付をいただくのは、たとえば補助金を受けたり云々とはまるで違うことは、もちろんよく分かっています。
 同時に、「すべてみずからフェアに賄うから、誰にも、いつまでも遠慮する必要がない」というのは、独研が独研たるゆえん、日本初の独立系シンクタンクであることそのものですから、ここは、じっくり考えさせてください。



ところで 【→修正があります】

$
0
0
▼伊丹空港のANA側出発ロビーにあるブック・コーナー「スカイブック」に、サインをした「ぼくらの祖国」(扶桑社)と「救国 超経済外交のススメ」(PHP)が、いまも、この先も、あります。

 若い店員さんが、志を持って置いてくれているので、ぼくも飛行機に乗るときに、この「スカイブック」に駆け寄って、できるだけサインすることを続けているからです。

 
▼あと、「救国 超経済外交のススメ」は、PHPの担当編集者の熱意を受けて、全国の書店で、読者の要望があればサイン本をいつでも買えるように、100冊サインしてPHPに渡しました。
 もしもよろしければ、近くの書店を通じて、PHPにリクエストしてください。

【→そのPHPから電話とEメールが来ました。
  個別対応はできないそうです。
  そして、このブログで、下のような書き込みをして欲しいそうです。

青山繁晴のサイン本
●●書店 冊数○冊

この全国書店の内訳をPHPから知らせてくるそうです。

個人ブログにアップする内容を、出版社だろうが何だろうが、他者から要請されるのは、本来なら、決して受け付けません。
一切、お断りします。
ただ、今回は、個別対応がたいへんなのは理解できるのと、なによりも読者のことを考えて、そのようにすることにしました。
PHPから知らせてくれば、その情報をアップします。】




*なお、この個人ブログは、まもなく移転します。

100冊の祈り

$
0
0
▼ちょっと楽しいお知らせがあります。

「ぼくらの祖国」(扶桑社)の兄弟本、「救国 超経済外交のススメ」(PHP)のサイン本が、きょう6月30日の午後に、次の書店に入荷します。

【東京】
■八重洲ブックセンター本店 10冊
■丸善日本橋店 9冊

【関西】
■アバンティブックセンター京都店 5冊
■ジュンク堂書店大阪本店  10冊
■ブックファースト阪急西宮ガーデンズ 5冊

 書店は、今後も増えるかもしれません。


▼それから、PHPの編集者によると、この地味ブログでサイン本のことに触れるとあっという間に、51名のかたから、PHPに電話をいただいたそうです。
 それでPHPは大混乱となり、「個別対応はできません」という知らせが、ぼくに来たわけですね。(そして、ブログの記載を修正しました)

 PHPは、この51人のかたがたには、すでに対応してサイン本が入手できるようにしたそうです。
 51人のみなさんに、感謝しています。


▼サインは、独研(独立総合研究所)の社長室で、深夜に一冊、一冊、みなさんへの深い気持ちを込めて、いたしました。
だから無事、みなさんに届くことになって、こころから嬉しいです。

 これまでに100冊、サインしました。
 そのうち、上記の51冊がすでに読者に届いているわけですから、残りは49冊。
 その49冊のうち、39冊が上記の書店に入ります。
 まだPHPで出番を待っているのが10冊ということになりますが、書店に入る39冊のうち返本されてくる分があるかもしれません。

 もしも100冊がすべて、いいペースで読者に渡っていけば、またサインしたいとも考えています。

増えました

$
0
0


▼「救国 超経済外交のススメ」(PHP)に、ぼくがみなさんへのサインをしたためた本、それを置いてくれる書店がひとつ、増えました。

■ブックファースト梅田店 10冊

 すこしでも手に入りやすくなれば、と願います。


▼ゆうべの「TVタックル」で日本海のメタン・ハイドレート調査航海が取りあげられました。
 想像以上に編集されて舌足らずになっていましたが、それでも、「日本は戦争に負けた、資源のない国だから…」という思い込みが、すこしでも変わっていくことだけを、願います。

「TVタックル」の収録が終わったとき、いつもよく勉強しているHディレクターが近づいてきて、「メタン・ハイドレートと領土問題の新しい関わりは、いずれ、きちんとやりますから」と話しました。
 うーむ。それは正しい。


お台場で会いましょう、再会しましょう

$
0
0



▼ほとんど「時間無制限」と言っていいような長尺の講演会を、独研(独立総合研究所)の自主開催で開いています。
 それが、独立講演会です。

 もう第8回を数えます。東京で、あるいは関西で、どうにか場所を確保して、ありのままに言えばぼくの疲労も何もかも押して、開催を続けています。
 願いはひとつ、祖国が甦ることへの、ささやかな貢献です。


▼その第8回独立講演会の申込み受付が始まりました。
 独研の事務局が、独研公式HPにアップした内容の前半部分を、ほぼそのまま掲げておきます。
 実際の申し込みは、このページでOKです。


【講演日】
2012年7月29日(日)

【講演時間】
開場:13時30分
開演:14時00分 〜 18時30分

【講演内容】
「TPP、財政赤字などなど政治の直面する現在のテーマを考える 」
(*これは、あくまで仮決めの内容です。実際には、その場で臨機応変にやります)

【場所】
タイム24ビル 研修室 3F 西1〜4
135-8073 東京都江東区青海2-4-32
TEL:03-5531-0024
ゆりかもめ「テレコムセンター」駅下車徒歩約2分
詳細は、こちらへ。

【受講料】
一般 5000円 / IDC会員 4000円

【定員】
210名
※定員を超えた場合、抽選とさせていただきますのでご了承下さい。

【申込期間】
2012年7月5日(木)〜2012年7月10日(火)正午

※申込期間内のみ、申込を受付致します。

【抽選結果通知】
7月10日(火)午後以降
申込者全員に、当落の結果をメールにて順次お知らせ致します。



*写真は、大阪での独立講演会のひとこま、ひとこまです。

きょうは7月8日の日曜日です.東京は朝の雨があがっています。

$
0
0


▼いま、テレビ朝日の日曜日の生放送から帰ってきました。
 この番組からのオファーは、週末に入ってから急に来たものだったから、独研(独立総合研究所)の総務部は対応せず、だから独研のホームページにもお知らせがアップされていません。
(独研の社長・兼・首席研究員であるぼくや、取締役自然科学部長である青山千春博士は、週末も一切、休みませんが、役職のない社員は逆に、週末はなるべくきちんと休んでもらうようにしています)

 そして、ぼくのこの地味な個人ブログも、テレビ番組への参加(出演)のお知らせ掲示板ではないので、こうした番組参加はあまり、ひとつひとつはお知らせしません。
 知らせてほしいという意見も沢山いただきますが、ごめんなさい、「たまたまテレビをつけたら、あおやまが話をしていた」というのもありだよね、というふうに考えていただければ嬉しいです。
 ちなみに、きょうの番組参加は、9分間ほどでした。
 これぐらいの短さだろうと予想していましたから、あえて、このブログでお知らせしませんでした。


▼今週の水曜日、7月11日の関西テレビ「スーパー・ニュース・アンカー」は、サッカー放送のために、番組自体がお休みです。
 午後6時台のローカルニュースの枠はちょっと分かりませんが、ぼくの参加している午後4時48分から5時台の全国ニュース枠は、お休みです。だから、蛇足ながら「青山のニュースDEズバリ」もありません。

 再来週の7月18日水曜は、ふつうに放送されます。
 実は、おととい、東京都内の東京工業大学のキャンパスで、中国の天安門事件で若きリーダーだった王丹さんと対談をしました。
 それを7月18日水曜の「青山のニュースDEズバリ」で放送することになると思います。


▼王丹さんは、中国の民主化運動家では、世界でもっとも知られた指導者のひとりです。
 中国で逮捕されたあと、アメリカに亡命し、ハーバード大学で歴史学の博士号をとったひとです。

 したがって、いつもの外国人へのインタビューと同じように英語でやろうとしたのですが、王丹さんの希望で、挨拶だけは英語、中身は中国語で通訳付きでおこないました。
 ハーバードの博士号は、伊達にはとれません。王丹さんも10年の苦節を経てとっています。だから論文などの英語はたぶん完璧だろうと想像しますが、話すのは、それほど得意ではないようです。
 語学が苦手というのでは、もちろん、なく、それだけ亡命先でも中国人のなかに入って、中国共産党の独裁を倒すために闘っているのだろうと考えています。

 王丹さんには、尖閣諸島の問題をどう考えるか、また、チベットや東トルキスタン(ウイグル)の独立をどう考えるかも、真っ直ぐに聞きました。
 中国の民主化運動家に日本人がインタビューするとき、なぜかこういう話題を避ける傾向があるように感じていました。
 だから、対談時間はごくごく限られていて、しかも通訳付きだから時間が実質半分になってしまったけれど、ここにも力点のひとつを置きました。

 王丹さんは、誠実に答えてくれたと考えます。
 ぼくに同行し対談を聞いていた独研の研究員は「抽象的な答えだった気がする」と感想を話していましたが、いや、知らないことは知らないこと、分からないことは分からないことと、誠実に答える姿勢だったと考えます。
「中国共産党の独裁を倒す」と、そこは、眼に力を込めて明言されたのが印象的でした。

 ぼくは王丹さんの目を覗き込んで、「悲しみを湛えていると感じる」と思わず、対談の冒頭に言ってしまいました。
 祖国から、意に反して遠ざけられた亡命者の悲痛を、そこはかとなく感じたからです。

 王丹さんは、ちょっと苦笑して「いや、疲れているから、そう見えるだけでしょう」とおっしゃいました。
 王丹さんは、歴史学者であると同時に、いまも現役の政治的リーダーですから、こんな質問には当惑されたと思います。

 ぼくのいつもの、いわば癖なのですが、対談の後半から、王丹さんの中国語がすこし分かるようになりました。
 ぼくは、外国語は耳から直接、脳に入るタイプなので、こうしたことが起きます。
 それだけに、もっと話したかったですが、王丹さんは、東工大での特別講義などの時間が迫っていたようでした。

 放送では、当然、編集されます。
 いつも申しているように、編集権はテレビ局にありますから、ぼくは干渉しません。
 できれば、7月18日に、視てみてください。


▼テレビ繋がりで思い出しましたが、先日、TBSの「タカトシの時間ですよ」という番組の収録に参加してきました。
 タカトシさんらお笑いタレントのみなさんや麻木久仁子さんの質問、それも宇宙論から日本人論まで、森羅万象の質問に答える番組です。
 ぼくのほかに、現役の宇宙学者、流通ジャーナリスト、雑学の泰斗といったパネラーが並んで答えていくのですが、正直、ぼくは「国際情勢の専門家」という番組が付けた看板にこだわらず、宇宙論をはじめ何事にも、あえて答えました。

 これも当然、編集されるので、どうやって放送されるか分かりませんが、できればこれも視てください。
 ぼくの本音を、すくなくとも収録の段階では、かなり出せた面があります。
 子供の頃は、作家、物書きになるとは決めていましたが、その仕事と一緒に、バスの運転手さんか、宇宙科学者か、四輪のレーサーか、新聞記者か、社会改革者か…などなどをやるつもりでしたからね。

 放送は、7月25日水曜の深夜11時50分からの予定だと聞いています。


紀の国の心意気

$
0
0


▼和歌山県の書店主に、心意気を感じさせてくれるひとがいます。
 わかやまは、仕事で訪れるたび、紀州の城の毅然とした美しさが印象深いところです。
 そこに、こんなひとが居てくれるのは嬉しいですね。

 本のサイン会というのは、その本が出版されてからまだ間がないときに限るのがふつうです。
 ところが、この書店主は、そんな慣習は気にせず、「やりましょう!」と言ってくれます。
 ぼくも、胸のうちでは『いつ出版されたかは、ほんとうは関係ないのにな』と思っていましたから、すぐに応えました。

 というわけで、以下のようなお知らせが「救国 超経済外交のススメ」の版元であるPHPのホームページに掲載されました。
 以下は、その転記です。
 

〜ここから転記〜

『救国』(3月17日発売)の刊行を記念して、青山繁晴先生のサイン会を開催することが決まりました。

◆開催日: 平成24年7月23日 (月)
◆開催時間 : 18:30〜
◆会場 :宮脇書店和歌山店 〒640-8128 和歌山市広瀬中ノ丁2-97 
◆定員 :100名
◆参加方法 :宮脇書店和歌山店にて『救国』(PHP研究所、税込み1,575円)をお買い上げの方、もしくは予約された方、先着100名様にレジにて整理券を配布いたします。
尚、お電話での御予約も承っております。
サイン会参加希望と言われますと、対象商品の御取り置きをいたします。当日(サイン会開始時間)までに、宮脇書店和歌山店にご来店ください。整理券とともにお渡しいたします。
※キャンセルはできかねます。もし参加できなくなった場合は、下記連絡先まで必ずご連絡ください。

◆お問合せ・連絡先(宮脇書店和歌山店) :TEL 073-422-2151/FAX 073-422-2152

・イベントの日時・時間については急な変更等ある場合がございます。詳細はお問い合わせください。
・定員になり次第、整理券の配布を終了させていただきます。

〜ここまで転記〜


▼このごろ自然災害で苦しむことの多い、紀州。
 梅雨が明けるまえの大雨も、正直、心配しています。
 無事に、みなさんとお会いできますように。

Viewing all 463 articles
Browse latest View live