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Channel: ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ(31DEC14まで/新ブログshiaoyama.comに移転済み)
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いま成田空港にいます

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▼これからインドネシア出張です。
 残念ながら、来週水曜のアンカー(関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」)は欠席です。
 今月は、このあと、フランス出張も控えていて、再来週のアンカーも欠席です。

 2週連続の欠席は初めてだと思いますが、いずれの日程も動かせないので、ごめんなさい。
 かつては、ぼくが生放送に出られなくても事前にロケをやって、「青山のニュースDEズバリ」のコーナーも、録画では休みなく放送していたのですが、この頃は、関テレの担当責任者の話によると「経費が出ない」ということで、ロケなどもありません。

 だから、ぼく自身も残念至極ながら、完全欠席です。


▼ちなみに、こないだ、「月曜から金曜までのアンカーのうち、コメンテーターがひとりだけなのは、青山さんの出る水曜だけ。つまり青山さんのギャラが高いんだ」という書き込みが、この地味ブログにあって、びっくりしました。

 ぼくと独研(独立総合研究所)は芸能プロダクションなどと一切、関係を持たないので、ギャラは極端に安いです。
 大阪へ毎週、通うアンカーは、独研にとっては明白な赤字です。ぼくは仕事がとても幅広いですから(大した仕事はしていませんが)、常に、同行の秘書が付いて連絡・調整をしないとなりません。その交通費などもあって毎週、毎週、赤字を計上しています。
 このためにいまだに、独研の総務部には、アンカー参加(出演)への反対論があるほどです。

 コメンテーター(ぼくはこう呼ばれるのが大嫌いですが、番組の公式HPにも確かこう書いてありますから、やむを得ませんね)が水曜に限って、ただひとりなのは、たまたまの経緯と、それから視聴者の方々にそれを望む声があったからです。


▼ついでに申しますと、ぼくと独研は、講演の仲介会社などとも、タレントのような契約関係を持ちませんから、講演依頼があるかたは直接、info@dokken.co.jp の公開メールアドレスにEメールをくだされば良いのです。
 独研の総務部が直接、対応します。つまり、仲介料、手数料などは要りません。
 ぼくの名前を、はっきり申せば勝手に「講師陣」の中に入れている仲介会社も沢山あるようですが、ぼくも独研も関知していません。


▼さぁ、まもなく搭乗です。
 機中では、例によって、休みなく原稿の執筆です。
 その原稿については、まもなくサプライズのお知らせがあります。
 それは、また、いずれ。

 今回のインドネシア出張からいつ帰るのかは、まだ知りませぬ。ふひ。
 独研の秘書室を信頼して、日程調整を任せていますが、もう今年に入ってからの忙しさはホントに異常とも言えるレベルで、その日程を確認する暇がないのです。
 しかし、独研の秘書室とはピタリ、志が一致していますから、問題はなし!
 もちろん、この下のエントリーでお知らせした西宮のサイン会などは、予定通りですから、誤解なきよう。

 行くぜ、ネシア。
 飛べ、聖なる光の鳥、ガルーダ。



(※超がつく蛇足ながら、ガルーダ・インドネシア航空は、インドネシアの国営エアラインですね。ぼくは日本と、イスラーム大国のインドネシアとの今後の関係はとても大切だと考えています)


ありのままに申しましょう

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▼こんな書き込みがありました。

〜ここから引用〜

青山さん、お疲れ様です。チャンネル桜。青山繁晴が、答えて、答えて、答える!の二月十七日公開分についてです。【青山繁晴】ある青年研究者の迷い、被災地での懸念[桜H24/2/17]が非公開になっています。どんな理由があったのでしょうか。青山さんが了解されたうえでの措置なのでしょうか。見たいのに見れないのが残念でなりません。

〜ここまで引用〜

 こうしたことに、ぼくが関知しているはずがありません。
 この番組はチャンネル桜の番組であって、ぼくはその番組に参加(出演)している立場です。

 非公開、ということが本当かどうかも知りません。
 そもそも、ぼくは自分の参加(出演)している番組も、ほとんど視ません。
   
 なぜ、ぼくにお聞きになる前に、チャンネル桜に問い合わせるということを、ご自分でなさらないのでしょうか。
 順番が、まったくもって、違いませんか。
 まず当該番組を放送しているチャンネル桜に聞き、万が一、「青山さんのご希望で非公開になりました」とかいう返事があれば、そこで初めて、ぼくにお聞きになるのが筋でしょう。

 また妙な、不可解な誤解がないように申しておきますが、そんな事実はまったく、カケラも、ありません。
 ぼくが、いったん話した話を「非公開にしてくれ」などというはずはありません。

 正直、とても安易な姿勢を感じざるを得ない書き込みです。
 海外出張中にまで、こうした書き込みが追いかけてくるのは、ほんとうに疲れます。


▼新刊書の「ぼくらの祖国」がなかなか書店に置かれないために、置いてある書店の情報を書き込みで頂いています。
 それだけ公開したのでは、不公平になるかと思い( ほんとうは不公平でも何でもないでしょうが )他の書き込みも公開するようになると、またぞろ、でたらめな中傷誹謗の書き込みも、事実無根のことが延々と書き込まれた書き込みも、他のサイトなどへ誘導しようとする書き込みも、たくさん来るようになっていますが、一見ふつうのように書かれている上記のような書き込みも、ほんとうにがっかりします。

 人に安直に聞く前に、ご自分できちんと調べ、確認してください。

 こうした書き込みも含めて、公開しない書き込みは、いくら何度、書き込まれても永遠に公開しません。
 中傷誹謗、事実無根、他のサイトへの誘導、自己顕示あるいは自己を誇張してみせることだけが目的と思われる、さらには言いがかりとしか考えられない…などの書き込みは、それだと分かった瞬間に、スパム通知をして削除し、頭の中に一切、残りません。
 いくらやっても、無駄なことです。


▼海外で、ふだんに増してぎりぎりの時間と日程で仕事をしています。
 ぼくなりに、ささやかに世に貢献するための時間を、このような書き込みで奪わないでください。


▼何度も、何度も、何度も申してきたように、ここはぼくの庭です。
 社会と繋がって、社会から少なくとも一部は見えるから、それなりの、一定の社会的責任があります。
 それと同時に、あくまで個人の庭ですから、いかなる理由であっても、個人の判断で庭への立ち入りをご遠慮願うことはフェアそのものであり、庭に植えられた草なども、当然ながら即刻、抜きます。
 外から植えた人が「美しい。この庭にふさわしい」と思う花であっても、庭を所有する個人にとっては、似合わない花であることも、あり得ます。


*それから、念のためですが、上記のようなスパムと言わざるを得ない書き込みでなくても、つまり、いわば正常な書き込みであっても、公開しないことは多々、あります。
 ご本人が「非公開でお願いします」と書かれていたり、そこに書かれてある内容(人や組織に対する批判、あるいは批判でなくても、なにかの情報であったり、さまざまです…)が確認できなかったり、確認する時間がとてもとても、なかったり、まさしくいろいろです。

 もしも公開されなくても、どうぞ、お気になさらないように。

 当然ながら、この、より分けにたいへん時間を食います。
 この個人ブログは「とりあえず当面は、継続」しているだけです。

直後に…

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…こちらでチャンネル桜に聞くと、即座に返事がありました。

 それによると「チャンネル桜の【ある青年研究者の迷い、被災地での懸念 H24/2/17】が現在、非公開になっているのは、青年研究者の名がフルネームでテロップに掲載されていたからです。本来は、姓のみテロップ上で紹介することが原則になっているために、修正作業を行っています。本日中にはUPできます」とのことです。

 こんな簡単な答えが、視聴者からの問い合わせであれば出てこない、返って来ない…などどいうことは考えられません。
 ふつうのテレビ局でも回答するでしょうし、ましてや視聴者の側に立つ良心派のチャンネル桜です。

 ぼくは海外主張先から独研(独立総合研究所)を通じて問い合わせるために、ずいぶんと時間と手間を掛けざるを得ませんでした。ちなみに、予定がひとつ潰れました。もう回復できません。
 書き込みをなさったかた、あなたはおそらく日本にいらっしゃるのでしょう?
 電話一本ですね。



敬意と決意

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▼みなさんご存知の通り、きょう2月22日は竹島の日です。
 わたしたちの竹島は、西暦1905年、明治38年の1月に島根県への編入が閣議決定され、その年の2月22日に島根県知事が島を所管することを日本と世界へ明示する「島根県告示」をおこないました。

 この日を、今から7年まえに「竹島の日」とする条例を制定した島根県議会、これを支持した島根県知事、そして島民みんなで竹島をフェアに取り返す最前線に立ち続けている隠岐の島のひとびとに、あらためて深い敬意を表します。


▼そして現在の竹島は、実用化にもっとも近い良質のメタン・ハイドレートを抱擁している日本海の一部として、世界の注目を実際には浴びています。

 去年7月に英国・エディンバラで開かれた国際ガス・ハイドレート学会に参加したとき、ぼくや青山千春博士、独研(独立総合研究所)の研究員が確認したのは、竹島を侵略している韓国が、その竹島の南の海底にも豊富に賦存するメタン・ハイドレートを2014年に実用化するという発表をなし、アメリカ合州国(※合衆国は上手すぎる誤訳)のDOE(エネルギー省)が資金援助しているということでした。
 ぼくはそれを、関西テレビの良心派の報道番組「スーパーニュース・アンカー」で、視聴者・国民に伝えました。

 ぼくと独研は、これからは、たとえば自治体との連携を強化して、この日本海のメタン・ハイドレートの研究開発に、新しいアプローチから取り組みます。
 なぜなら、竹島の問題も、隠岐の島を中心とした漁業者のかたがたの漁業権や生活権を韓国が侵し、日本政府も自民党政権、民主党政権を問わず、漁業者のかたがたや日本の国際法上あまりに正当な主権を護ってはこなかったという問題に加えて、まさしく、ぼくらの祖国の現在と近未来、未来を決するエネルギー・資源の問題であることを、日本国民により分かっていただくことに、寄与できると信じるからです。

 朝日新聞や一部の評論家、学者などが主張する「竹島はただの岩だから韓国に渡してしまってはどうか」という主張がいかにリアルな現場を知らない、現場を踏まない、愚かな考えであるか、それを、日本海のメタン・ハイドレートへの取り組みを通じて自然に、公正に、国民に理解していただきたいと願います。
 そして、日本海のメタン・ハイドレートの実用化を良きインセンティヴ(刺激)として、同じく日本国の建国以来初めての純然たる自前資源である太平洋側のメタン・ハイドレートの実用化を願う、和歌山県をはじめ太平洋側の自治体とも連帯していきたいと考えています。




ふたたび出発です

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▼インドネシア出張からいったん帰国して、ごく短いあいだ日本にいましたが、ふたたび成田空港から、今度はフランスに向けて出発です。
 福島原子力災害はまもなく発生から1年を迎えます。現在も続いています。
 今後のことを考えるために、フランスの原子力サイトなどを訪ね、議論してきます。


*書き込みをいただいた地方公務員の比嘉さん、子供たちの教育をめぐって印象的な書き込みなので公開したいのですが、文中にメールアドレスがあるために、公開できないでいます。
 あなたに変なEメールが来てはいけませんから。

 この地味ブログは現在、GOOを使っています(いずれ引っ越すかもしれません)。このGOOでは、書き込みにブログ管理者が修正を加えることができないのです。公開か非公開か、削除か、それからスパム通知をして削除か、それを選択するだけです。
 比嘉さんの書き込みからメールアドレスを抜いて公開するには、こうした本文に引用するほかありませんが、比嘉さんの書き込みはそうではなくて、ほかのかたがたの書き込みと同じく、そのままコメント欄に公開したく思います。

 もしよろしければ、メールアドレスを消して、もう一度書き込んでいただけませんか。
 

パリに着いたら…

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…たぶん、サプライズの書き込みができます。

 いや、パリからサプライズの書き込みができるよう、機内でふだんに増して睡眠も何もかも我慢して、努力します。
 ようやく書店にまともな冊数が並び始めた「ぼくらの祖国」(扶桑社)を完成させるために5週間、ベッドにも布団にも入らなかった時ほど…ではないけれど、ちょっとそれに近いぐらいのこの頃です。

 みなさん、3月20日の春分の日(祝日)を空けておいていただけませんか?
 うわー、お願いします。
 それを励みに、これから機内で頑張ります。


 成田空港にて、搭乗の直前

これです!

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▼いまパリ時間の2月29日午前3時55分です。
 きのうは早朝に、パリ東駅から、TGV(フランス国鉄の高速列車)に乗って、もうベルギーとの国境に近いシュー原発を訪れました。
 福島原子力災害をわたしたちが克服していくための、独研(独立総合研究所)の自主調査です。
 正直、費用がかかって苦しいですが、福島第1原発の冷却にも関わっているフランスでの現場調査、そして議論は不可欠です。

 このシュー原発は、加圧水型軽水炉(PWR)の廃炉作業を実行している現場をみてフランス側と議論するために、訪れたのですが正直、驚きました。
 軽水炉の、その格納容器の中に入ってしまい、蒸気発生器が取り外されてごろんと横になっているところとか、超エキスパートの作業員が、化学材や、それから手でごしごし拭くという除染作業をおこなっていところを直接、くまなく、すべての現場を案内してくれたのですから。

 世界の諸国の原発を見てきたぼくにとっても、廃炉作業中の格納容器の中に入ったのは、まったく初めての体験です。
 フランスは、諸国の中でも壁が厚く、なかなか原発の現場を見せてくれないのですが、いざ信頼したとなったら、こちらの専門性も充分に理解してくれて、本物の現場に丸々、入れてくれます。
 ぼくが民間人でも、一切、それは関係なかったです。
 フランスという国への見方も、すこし変わりましたね。


▼ちなみに、その現場をくまなく歩いた疲労は非常に激しかったのです。
 独研の自然科学部長として同行した青山千春博士は、帰りの列車内から吐き気を訴え、パリのホテルに帰ってからは凄まじい高熱を発して、ぶっ倒れています。
 ぼくは、いつものように疲れて眠いだけで、なにも変化はありません。

 考えれば、ぼくは去年2月の大腸癌で、検査のために総合計では、検査技師の話によれば160ミリシーベルトというかなり高い線量を浴び、去年4月15日に福島第1原発の周辺全域をくまなくひとりで歩いたことで、ふたたび浴び、その1週間後の4月22日に福島第1原発の構内に作業員のかたがた以外で初めて入って、また浴び、そして今回ですからね。

 ちと、放射線で誕生した怪獣の気分です。(ゴジラの気分なんて言うのは僭越なので、申しません)

 冗談はさておき、シュー原発でも、フランス側の線量管理は非常にきちんとしていたので、ほんとうはまったく、大丈夫ですよ。
 青山千春博士は、格納容器の中という凄まじい、想像を絶する雰囲気にショックを受けての高熱だろうと思います。
 このひとも、23歳のころに、日本女性で初めて大型船の船長の資格を取ったひとですから、帰国までには甦るでしょう。
 ぼくがずっと、ウォッチして、それなりのケア・看護もしているから、大丈夫です。


▼さてさて、サプライズのお知らせです。
 実は、いきなり、新しい本が出ます。
「ぼくらの祖国」(扶桑社)という新刊を上梓して、まだわずかな時間しか経っていません。
 自分でも、こんなに早く次の本を出せるとは、まるで思っていませんでした。
 タイトルは「救国 超経済外交のススメ」です。

 3月20日の祝日は、東京・新宿の紀伊國屋書店で、その新々刊の「救国 超経済外交のススメ」をめぐるイベントをやるのです。

 詳しいことは、まだ決まっていません。しかし、もう会場は確保され、イベントの実施、その直前の新々刊の発売は、もう決まっています。
…と、ここまで書いたところで、この「救国 超経済外交のススメ」を発刊する出版社のPHPの編集者Sさんから、独研の総務部あてにEメールが来ました。
 なんというジャスト・タイミング。

 それによると、こんな感じです(Eメールの文面の直接引用ではありません)。

▽3月20日(火、祝日・春分の日)、「救国 超経済外交のススメ」発刊記念トークイベント、「紀伊国屋新宿セミナー」(紀伊国屋書店・PHP共催)を実施!

▽青山繁晴の講演を14時より1時間半、やります。
 会場の紀伊国屋ホールは劇場で、300人ほど収容可能です。
 サイン会は、会場の使用時間に限りがあるためできませんが、代わりに、事前に青山繁晴がサインをした本を直売します。


▼ことしは元旦から、『こんな日程を人間がこなせるのだろうか』と真剣に思うほどのハードスケジュールになっています。
 だから、書きたい気持ちはたっぷりあっても、新しい本は当分、無理だと思っていたのです。
 ところが、PHPのひとりの編集者、すなわち上記のSさんの情熱にこころ動いて、原稿に取り組みました。

 そのために、たとえばパリに向かう機中はもちろん、パリに着いてからも睡眠もなく、風呂にも入る時間すらなく、食事は取らないと原稿を書くエネルギーも出ないから取るけれど、レストランでナイフとフォークを持ったまま身体をぐらぐら揺らして居眠りして、それを日本からの観光客のかたに写真に撮られるありさま。
(ちなみに、隣の席で青山千春・独研自然科学部長は、そんなぼく、つまり独研の社長をまるで気にせず、ばくばく食べていました。これは、いつも通りです。ふひ。もちろん、シュー原発に行く前のことですが、帰国までにそのような女船長に戻るよう、ぼくなりに手を尽くします)

 出張のほんらい任務に加えて、この原稿があるわけですから、こうなるのは当然の帰結です。
 ぼくは本来は、怠け者なので(謙遜じゃない)、かなり辛かった。

 しかし編集者Sさんのおかげで、すぐに次の本を出す決心をできたのだから、彼に感謝しています。
 ちなみに、前作の「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」(PHP)と前々作の「日中の興亡」(PHP)は実はロングセラーになっていて、「王道の日本…」などはつい最近、Sさんのプッシュもあって8刷に達しています。

 去年の11月から年末にかけて、「ぼくらの祖国」を完成させるために5週間ほど、ベッドにも布団にも入らない生活が続いたのに、それをまた繰り返すようなことだから過酷すぎるナァ…とは思ったけれど、いったん決めたんだから、最後までやり抜いて、パリ時間のおととい、正直な感じとして奇跡のように、全文を脱稿しました。

 3月20日のイベントまでには出版されます。


▼「ぼくらの祖国」は特別な本です。

 売れる、売れないと言うより、これまで祖国を知らなかったひと、小中高校生、大学生、大学院生、そしてお父さん、お母さん、教師のかたをはじめとする大人たちに、ひとりでもたくさん、読んでもらって、福島原子力災害、東日本大震災の被害が発生から1年近くを経てなお、続くなかだからこそ、祖国を甦らせる小さなきっかけにしていただきたい。
 その祈りは、ぼくのなかで、なによりも強いのです。

 だから、この編集者Sさんに最初に話を聞いたときには、「ぼくらの祖国を読んでもらうことに集中したいから、まだ次の本は出さない」と断りました。
 すると彼は、プロの編集者として、こう言いました。
「それは違うのです。ここでもう一冊、出せば、書店に青山さんのコーナーをつくることも可能になります。『ぼくらの祖国』が、話題の割に書店に並ばないという現実を、傍観できないから、提案しているのです。ぼくらの祖国にも、きっときっと、プラスになります。事態を変えます」

 謙虚な人柄の彼は、実際にはもっと柔らかな言葉でしたが、趣旨はこうでした。
 ぼくはプロの言葉を尊重します。
 今回の、意外な、ぼくにとってもサプライズの展開は、そこから動き始めました。

 とはいえ、前述したように、年が明けてからの忙しさは、去年、つまり大腸癌をはじめ4つの大病があり、東日本大震災と福島原子力災害が起き、「ぼくらの祖国」という新刊を2年半ぶりに発刊した年よりも、さらに、はるかに忙しくなっています。
 だから、原稿はなかなか進みません。

 そこでSさんが大胆にやってのけたのが、イベント戦略でした。
 3月20日のイベント開催を、なんと勝手に、ぼくも独研も知らないうちに紀伊國屋書店と交渉して決めてしまって、「センセイ! みなさんがイベントを待っておられますよ、そのときに本がなくて、いいんですか」とぼくに迫ったのでありました。

 ぼくは、ふだんは、こうしておのれの自由意志を制限されるのが大嫌いです。
 ふつうなら、ぼくも独研も、これに大激怒して、話はおしまいです。

 しかし今回に限っては、彼の、もうひとつの小さな行動があったために、ぼくは赦し、そして、『こりゃどうしても3月20日までに本を出せるようにしないと』と、おのれをあらためてスーパー・フル回転させたのでした。

 その行動とは…ごめんなさい、それは立ち読みでもいいから、「救国 超経済外交のススメ」を見てください。

 写真は、その新々刊の装丁です。
 SさんからEメールで送られてきたものを、パソコン画面に出して、それをパリのホテルの一室で撮影しました。
 見にくいでしょうが、本物はいずれ、書店で手に取ってみてください。

 この装丁の原案は、いつものように、本文の書き手のぼく自身と、それから今回は長男の青山大樹くん(東大大学院)の合作です。大樹くんのアイデア部分のほうが強いです。
 それをもとに、プロが装丁化しました。
 Sさんは、最初ずっと、この装丁を拒否していたのですよ。
 うはは。


これで、次は、小説なのです。ぎゃー、たのしみです。

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▼いまパリ時間の2月29日午後2時半、フランス電力公社(EDF)の本社での議論を終えて、パリ市内の古いホテルのバーにいます。
 EDFは、シャンゼリゼの通りから、すこしだけ奥まったところ、あの凱旋門にも近い場所にあります。そこでの議論は、予想したよりさらに意味のあるものになりました。

 きのう訪ねたシュー原発でも、廃炉などの現場を克明にみたあと議論しましたが、ベルギーとの国境も近いシュー原発の現場では、英語が通じない場面も多く、いくつかは疑問も残りました。
 きょう巨大な多国籍企業であるEDFの本社では、さすがに昨日よりはずっと英語が通じて、シュー原発での疑問もかなり解けました。

 話題のひとつは、もちろん、福島原子力災害をどう捉えるかということ。
 日本人の奥さんを持つ、若手のEDF中堅幹部から、とても印象的で、本質的な質問も受けました。

 こういう成果は、さまざまに活かします。
 一切の費用を独研(独立総合研究所)が負担している、まったくの自主調査だけど…
 …内閣府の原子力委員会(そのなかの原子力防護専門部会の)専門委員や海上保安庁の政策アドバイザーといった公職を通じて政府に意見をするためにも活かすし、
 …独研が遂行している、北朝鮮によるテロの脅威などに真正面から対抗するための危機管理などの実務にも活かすし、
 …それから、独研から発行している会員制レポートには詳しく、ありのままに書き込むし、
 …そして、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の「青山のニュースDEズバリ」のコーナーをはじめ、つたない発信にも活かすし、
 …いろんな講演会にも活かします。


▼さて、このホテルはたいへん古いのに、バーではモバイル・パソコンがネットにつながります。
 繋いでみて、かなり、驚きました。

 ひとつは、この地味ブログへの書き込みが多く、そして、たくさんのかたが新々刊「救国 超経済外交のススメ」(PHP)の出版をわがことのように、一緒に喜んでくださっていることです。
「何だ、その程度のサプライズか」と言われるかな、言われるだろうなと思っていたのに、びっくりです。

 さらに、アマゾンでもう、すでに予約受付が始まっています。
 そこには発売日が3月14日となっていて、実は「3月半ばぐらい」としか知らなかったので、これもびっくり。

 これらを見ていて、ふと気づいたのですが、補足しておくことが、ふたつあります。

▽ひとつは、この新々刊は、経済誌に連載していたコラムが元になっていることです。
 しかし、ありのままに申しますが、その元があったから急ぎ、発刊できるのではありません。
 この本がどうやってできたかは、その「救国 超経済外交のススメ」のなかに詳しく記しましたが、いったんすべてのコラムをバラバラにして、句読点の打ち方ひとつにも徹底的にこだわって全面的に書き直しましたから、白紙の状態で書いていくより、時間と手間がかかりました。
 ぼくは、白紙の状態で書くのは、とても早いです。
 どんな原稿でも、今回に限らず、見直しにこそ非常に時間を掛けます。

 PHPの編集者Sさんには、ひょっとして「元のコラムがあるのだから、青山さんに無理を承知で出版を提案しても、どうにかなるのでは」といった考えがあったのかもしれません。
 しかし、ぼくが逆に徹底的に時間と手間を掛けているので、びっくりして『このままでは、原稿があがってこない』と心配し、あえて紀伊國屋のイベントを企画したのでしょう。

 そして、おそらくは、今となっては「青山さんはなるほど、そういう書き手なんだ」とあらためて考えているのかもしれませんね。

 実は、このあと飛行機に乗って成田に着いたら、空港にその編集者Sさんが来ている予定になっています。
 そしてSさんから、「救国 超経済外交のススメ」のゲラを受け取り、深夜までにすべてのページに最後の赤ペンを手書きで入れて、ふたたびSさんに手渡すことになっています。
 サーカスに近いようなことです。

 しかし、この苦行をくぐり抜けたら、物書きとしては、今度こそ小説を仕上げられます。
「平成」のあと、7年間ほど抱えたままで、実はほとんど完成している短編をまず、仕上げます。
 登場人物は、25歳の女性と、80歳を超えたおばあさん、ほとんどそれだけです。


▽もうひとつは、紀伊國屋のイベントは、この編集者Sさんから来たEメールによると、参加費が1500円ほどかかるそうです。
 このイベントは、紀伊國屋とPHPのジョイント・イベントであり、費用の設定などに独研は一切、関与していません。
 サイン会ではなく、ミニ講演でもなく、1時間半の講演会のイベントだから有料になるようです。
 またいずれ、無料のサイン会(つまり、本を買う費用だけのサイン会)もきっと、ありますから、この1500円がちょっと苦しいかたは、その機会を待ってくださいね。

 こんなことを、あまり言ってはいけないのかな?
 書店と出版社からすれば、イベント開催の邪魔になるかな?
 しかし、遠くから高い交通費をかけて新宿まで来られるかたもいるようですから、お伝えしておきます。


▼この午後のバーには、わんこも来ているし、子供もいます。
 おもしろいですね。
 これもパリならでは、です。

 格納容器に入ったショックからか、高熱が出ている青山千春博士は、すこしだけは熱が下がり始めています。
 プロの科学者である彼女も、ふだんの専門分野とは違う分野の激しい議論や、苛酷な現場での実地検分は、たいへんだったと思います。
 ぼくは帰国しても休みませんが、独研の自然科学部長である彼女には、すこし休むよう業務命令を出すつもりです。

 さぁ、祖国へ帰ります。
 そして、まもなく3月11日が、めぐってくる。

 ぼくは去年の3月11日から、黒ネクタイを続けてきました。
 喪われた2万人近い同胞(はらから)に、ろくに何もできないぼくとして、せめて一周忌が終わるまでは、弔意を示したかったからです。
 お正月にも黒いネクタイだったために、ひとに、迷惑もおかけしました。
 この一本の黒ネクタイを3月12日に外します。
 そして、そこからこそが、勝負です。

 祖国よ、甦れ。
 独研よ、戦え。
 おのれよ、胸のうちの青春のまま、駆け抜けろ。最期の刻(とき)まで、駆けてゆけ。
 
 


みなさん、エライことを忘れていました (*和歌山でのイベントについて修正があります)

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▼ニッポン放送のラジオ番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」の企画でトークショーがあります。
 参加自由ということです!
 つまり事前申し込みはなく、会費などもかかりません。

▼3月16日の金曜です。
 横浜高島屋8階の催事場で、午後1時にトークショーがスタートです。
 番組の飯田浩司キャスターとともに、トークしたあと、「ぼくらの祖国」の「即売会&サイン会」がスタートし、14時20分ぐらいまで、サイン会を続けるそうです。

 トークショーが始まるまえに、開催中のイベント「うまいもん祭り」をちらり、見るそうです。

▼こんな平日の昼間に、ひとが集まるのかなぁ。
 さきほど、ニッポン放送から確認のEメールが来て、そう言えば、そんな話があったなぁと思い出しました。
 ごめんなさい、ふたつの海外出張と、新々刊の出版などがあって、すっかり忘れていました。

 誰も来ないかも知れないし、来られる人は、ぜひ、来てくださいね。

 いま京都で講演した帰りの新幹線のなかです。
 正直、へとへとです。

 新々刊の「救国 超経済外交のススメ」(PHP)は発売日が3月17日に確定したそうです。
 実は、今日の午後2時半に京都駅のホテルで講演が始まる、その30秒前に、ゲラ直しが完了したのです。

 ふわい。超のうえに超がつく、ぎりぎりでした。


▼…つまり、いきなりこの3月から、イベントが盛りだくさんです。

 まず、明日の3月3日の土曜日午後1時から、阪急西宮ガーデンズで、ミニ・セミナーを午後2時まで、そして午後2時から午後6時ごろまで「ぼくらの祖国」(扶桑社)のためのサイン会です。
 これは先着150人です。

 それから3月16日の金曜日に、上記の、ニッポン放送「ザ・ボイス」のトークショー。事前申し込みなどは、なし。横浜高島屋の8階に、そのままお出でください。

 さらに3月20日の祝日に、「救国 超経済外交のススメ」(PHP)のための講演会。
 これは、3月6日から電話で予約開始です。キノ・チケットカウンター 03−3354−0141。定員は300名ほどで、〆切です。会場は、紀伊國屋書店(新宿)で、会費は1500円だそうです。
 この件は、すこし下の書き込みも見てください。

 そして4月15日の日曜に、和歌山市で「ぼくらの祖国」(扶桑社)のイベントがあります。
 詳細は3月11日以降に公表です。

(* この和歌山のイベントについて、この地味ブログに書き込むのは3月11日以降にしてほしいという要望が、出版社サイドからあったのに気づかず、いったん掲載していました。
 しかし、さきほど編集者からのEメールに気づきましたので、修正します。
 正直申して、なぜ3月11日以降でないといけないのか、よく分からないのですが、詳細が確定していないのかもしれませんね。
 ここは個人のブログであり、編集者であれどなたであれ、指図を受けるいわれはありません。
 だから、そのままにしようかとも考えましたが、詳細があとで変更になったりして、読者のかたがたや書店に迷惑がかかってもいけないので、修正しました。
 また3月11日以降に、しっかりアップしますね)


いまニッポン放送のスタジオから

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▼まもなく、ニッポン放送の報道ラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送が始まります。

 急ぎ、お願いしたいことがあって、放送直前の打ち合わせを飯田浩司アナウンサーと一緒にやりながら、書き込んでいます。

 あす3月16日金曜の午後1時から2時まで、横浜高島屋8階の催物会場にて、飯田さんとのトークショーがあり、午後2時から、「ぼくらの祖国」(扶桑社)のサイン会が開かれます。
 そのあと新幹線に乗って兵庫県姫路市での講演に行かねばなりませんから、サイン会は、ふだんよりはるかに短くなりますが、必死でやります。

 いま飯田アナと話していたら、ひとが集まるかどうか分からない感じなので、「みなさん、来てくださいぃ」というお願いです。
「ぼくらの祖国」も、もともと祖国の行方に関心をお持ちのかたは読んでくださいますが、そこから先、すなわち祖国のありかたをあまり考える機会のなかったかたにこそ、ぱらぱらとめくってみるだけでも見ていただきたいのです。
 それは、ぼくの非力のせいで、まだほとんど実現していません。

 飯田アナたちの誠実な努力に報いるために、「みなさん、来てくださいぃ」とお願いする、それだけではなく、この「広がり」をすこしでも実現するためにも、すみません、お願いします。

 

その細き一筋の道が消える危機

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▼みなさん、お元気ですか。
 いかが、お過ごしですか。
 からだやこころに、具合の良くないところはありませんか。

 今年は、あまりに日程が詰まっていて、この地味ブログを記すのも、なかなか思うようにいきません。

 去年は、大腸癌をはじめ四つの大病をしました。
 ということは、動くことのできる時間がすこし減ったわけですね。
 そこへ福島原子力災害、東日本大震災が起きましたから、日程の詰まり具合は凄まじかったのです。
 だから、「ぼくらの祖国」を年末に出版するためには、5週間ほど布団やベッドに入らずに、おのれを叱咤激励して書き続けることにもなったのでした。

 ところが、今年は、その去年をはるかに上回っています。
 ふはは。
 まぁ、ぼくのささやかな人生はずっとそうですけどね。

 共同通信の記者を辞して、三菱総研の研究員になるとき、「これですこしは人間らしい生活ができる」と思ったら、トンデモナイ、記者時代よりも、はるかに忙しくなった。
 政治記者時代は、「夜討ち取材」を終えると午前3時以降ぐらいに、いったん帰宅し、朝5時半から6時半ごろのあいだにまた「朝駆け取材」に出ていく生活でした。
 ところが三菱総研の時代には、とにかく家に一瞬も帰れない!
 ひどいときは週末も含めて1週間まるまる、当時、大手町にあった三菱総研本社に泊まり込み、それもフロアに新聞紙を敷いて枕などもちろんなく夜明けに仮眠し、朝、秘書さんのハイヒールが目に入って起きる、という凄絶な研究員生活だったのです。
 その後、独研(独立総合研究所)を創立するとき、「今度こそ、すべての時間を自分で決められるのだから、余裕も出るだろう」と思いきや、ぼくの時間を決めるのは、ぼくではなく独研の秘書室になったのでありました。
 そして、今のぼくがあります。
 複雑で煩雑そのものの日程調整に苦心してくれている秘書室に深く感謝しつつ、とにかく物書きとして原稿を書ける時間だけは、欲しいっ。

 さて、そのぼくも、みなさんと共に、震災から1周年を迎えました。
 2万人近い同胞(はらから)への弔意として締め続けてきた黒ネクタイ(単にブラックカラーのネクタイというのではなく、まさしく葬儀用のネクタイでした)を外し、ふだんのネクタイに戻しました。
 まずは、拉致被害者のために西陣の職人のかたが創ってくださったネクタイ、ブルーリボンを織り込んだネクタイを締めました。

 1周忌を過ぎた、これからこそが勝負です。
 まず復興のための本勝負であるのは、言うまでもありません。
 けれども、それだけではないのです。
 日本ではなぜか、東日本大震災と同じか、近い震源域から地震が起きて、同じ規模か、近い規模の津波が東北や福島第一原発、第二原発を襲うということは、社会でも政治でもほとんど想定されていません。
 しかし、真のリスクのひとつが、それです。

 現状の被災地に、もう一度、津波が来たら、どうなるか。
 また、野田総理が残念ながら無責任に言った「冷温停止」ではなく「冷温破壊」である福島第1原発に、もう一度、津波が来たら、どうなるか。
 復興を進めるのが右腕としたら、この危機への備えを急ぐのが左腕でなければなりません。つまり同時に進めねばなりません。
 もしも来なければ、それは単に僥倖(ぎょうこう、思いがけない幸運)に過ぎません。
 そして、さらに同時に、首都圏直下型地震、富士山の噴火、東南海地震、南海地震といった新しい災害にも備えねばなりません。
 黒ネクタイを外したあとこそ、それらが問われます。

 そのために、ぼくなりに、フランスの原発廃炉の現場に入ったり、あらためて宮城県の南三陸町に入って青年漁師たちと膝を交えて話しあったり、みなのために命を賭して最期まで踏ん張った遠藤未希さん、三浦毅さんたちの上司のかたがたと、いまだ語られざる真実について話しあったり、しています。
 遠藤未希さんと三浦毅さんたちのことは、もうご存知ですね。

 これらのことは、また別の書き込みでお話しするかもしれません。


▼ほぼ毎日、日本の国内と、そして海外をさまざまに歩きながら、ぼくの胸には、2冊のちいさな書籍のことも常にあります。
 この2冊の運命、あるいは2冊のごくささやかな、わずかながらの天命について考え続けています。

 去年の年末、押し詰まったときに世に問うた「ぼくらの祖国」(扶桑社)と、きのう3月17日土曜に書店に並び始めた「救国 超経済外交のススメ」(PHP)の2冊です。
 この2冊は、いわば兄弟本です。

 ぼくの仕事のひとつは、プロの物書きですから、気になるのは当然ではないかと思われることでしょう。
 その通りです。
 ただ、この兄弟本は、ぼくにとって、あまりに特別な書籍であるとも言えます。

「ぼくらの祖国」は、たったひとつの祖国の根っこをみんなと一緒に考えるための、僭越ながらいわば基礎テキストのつもりで、書きあげました。
「救国 超経済外交のススメ」は、その根っこの上に立って、具体的な解決策を、みんなと日々、一緒に探す本です。


▼「ぼくらの祖国」は世に出てしばらくの間は、驚くほど多くのかたに読まれました。
 そして現在は、やや潮が引いたようになっている印象です。

 書き手のぼくがいちばん懸念していたのは、実はこれでした。
 なぜか。
 祖国の行方をみずから心配し、その根っこは何なのかを、これまでの教育やマスメディアのつくりだした常識に囚われずに、みずから考えていこうとする日本国民が、世代を超えて、増えています。
 これは凄いことです。明らかに、日本の新しい希望です。

 ただ、日本社会全体からすれば、まだまだ絶対の少数派です。
 わたしたちの祖国について「敗戦後の日本のままにしておけ。その方が都合がいい。その方が儲かる」という国内外の不当な力を打ち破るには、現状ではまったく足りない少数派です。

「ぼくらの祖国」が、こうした少数派のかたがたに読まれることも、思わず眼を閉じて天に感謝を捧げるほどに、素晴らしいことです。
 しかし、そこにとどまれば、「ぼくらの祖国」が本来はわずかでも果たさねばならない務めは、果たすことができません。

 このぼく自身も受けてきた敗戦後教育、たった今も、幼い子から大学院生に至るまで続いている敗戦後教育、いまだそのなかに居て、たとえば、『日本は戦争に負けたんだから、同胞(はらから)を北朝鮮ごときにやすやすと拉致されても、取り返すために実力部隊を出したりしてはいけないんだ』と、ほとんど無意識に思い込んでいる、ぼくらと同じ国民のかたがたにも読んでいただけるかどうか、それが、たいせつです。

 しかしいまだ、そうしたかたがたには、ほとんど読まれていません。
 これが、ありのままの現実です。
 このままでは、細きに細い道ではあっても、わずかに引かれた一筋の道が消えてしまいます。


▼そこで、すでに「ぼくらの祖国」を手に取られたみなさんに、お願いがあります。
 口コミやネットを活かして、できれば語っていただけないでしょうか。
 そこに何が書かれ、みなさんが何を感じられたか。
 それだけでいいのです。
 みなさんの感じられたことを、そのまま、語っていただくだけで、いいです。褒めてください、というのでは、ゆめ、ありませぬ。
 ありのままに語っていただければ、それを聞いた100人のうち、ひとりぐらいは「自分も、その本をぱらぱらめくって、何か引っかかるところがあれば考えてみようか」と思うひとが出てくると信じます。

 ぼくはぼくなりに、イベントなどを活かして、ひとりでも多くのかたが、考え始めてくださるように、これからも誠(まこと)をもって力を尽くして努めます。

 おととい3月16日金曜に横浜高島屋で開かれたイベント(…ぼくも参加しているニッポン放送の報道ラジオ番組「ザ・ボイス」の飯田浩司キャスターとのトークショー、そして「ぼくらの祖国」のミニ・サイン会)には、ほんとうにたくさんのかたが駆けつけてくださいました。
 ぼくよりも、ニッポン放送の人気アナ、飯田浩司さんの顔を見に来た人の方がずっと多かったと思います。
 だけども、「ぼくらの祖国」応援のために来てくださったかたも、確実にいらっしゃるのを強く感じました。
 こころの底から、ありがとうございます。

 コウちゃんこと飯田浩司アナの名リードに助けられて、すこしつたない話をいたしましたが、みなさん、眼に光を湛(たた)えて聴いてくださいました。
 ミニ・サイン会は、新幹線の時間ぎりぎりまで、おひとりおひとりと短くはあっても目を見交わし、言葉を交わし、座右の銘と、そのかたのお名前と、そしてぼくの名を小さめに入れることができて、うれしく思いました。

 実は扶桑社の編集者からは「用意した50冊が全部、捌(は)けるかどうか分からない」と何度もメールで言われていたりしたのですが、実際は50冊ではまったく足りませんでした。
 魂から感謝します。

 この日は新幹線で、新横浜から姫路(兵庫県)へ向かい、姫路市が主催の「はりまフォーラム」でミニ講演をし、パネルディスカッションに参加し、そのあと夜の10時10分頃まで、「ぼくらの祖国」のサイン会も急遽(きゅうきょ)、開きました。
 この時も、扶桑社が用意してくれた100冊ではまったく足りず、諦めてお帰りいただくひとがたくさん出ててしまいました。
 祖国をどうにかしたいという、それぞれの熱気をこの身に感じることができました。
 ありがとうございました。


▼そして、きのう3月17日土曜から、兄弟本の「救国 超経済外交のススメ」が書店に並び始めました。
「ぼくらの祖国」で根っこを考え始めたかたにこそ、日本国を甦らせる具体的な手立てを、日々の出来事に即して記していったこの小さき書を、読んでいただければと願います。

 あるいは逆に、まずこの「救国 超経済外交のススメ」で、ひとつひとつのニュースへの、これまでとは違う見方を見ていただいて、それから「ぼくらの祖国」によって、『ではその根っこは何なのか』を考えていただくことも、深く願います。

「ぼくらの祖国」は、本が出た当初にたくさん問い合わせがあったのに、なかなか刷ってもらえなくて、本が書店に出回らず、たいへんに辛い思いをしました。

「救国 超経済外交のススメ」は、その体験を踏まえて、PHPの編集者のSさんが事前に良心的に奮闘してくれて、かなり刷られているはずです。
 彼の志が裏目に出ないためにも、順調に滑り出すように祈る心境ですが、「ぼくらの祖国」とは対照的に、こちらは出だしから苦しんでいるような印象もあります。


▼そのうえで、以下のようなイベントがあります。

▽まず目前に迫った3月20日火曜(祝日、春分の日、本来は春季皇霊祭)に、「救国 超経済外交のススメ」(PHP)発刊記念のトークイベントを開きます。
 すなわち「紀伊国屋新宿セミナー」(紀伊国屋書店・PHP共催)が実施されます。
 会場は、紀伊國屋書店(新宿)で、会費は1500円だと聞いています(会費は独研に入るわけではありません)。
 電話で予約を受け付けているのですが、まだ席が埋まっていなくて編集者のSさんから心配するEメールが来ました。
 電話予約は、キノ・チケットカウンター 03−3354−0141。定員は300名ほどです。

 ぼくの講演を14時より1時間半おこないます。
 サイン会は、会場の使用時間に限りがあるためできませんが、代わりに、事前に青山繁晴がサインをした本を直売します。これは100冊限定です。


▽そして4月15日の日曜に、和歌山市で「ぼくらの祖国」(扶桑社)のイベントがあります。
 午後1時から、ぼくが講演し、2時ごろからはサイン会です。
 場所は、宮脇書店和歌山店で、定員は100人です。この書店で、「ぼくらの祖国」を買われたかたに、参加整理券が配布されます。
 問合わせ先は、宮脇書店和歌山店 TEL 073-422-2151です。


▽「ぼくらの祖国」は、順調に調整できれば5月に都内でふたたび、イベントを開催できるかもしれません。


▽さらに、独研(独立総合研究所)が主催する「独立講演会」の第5回を開催します。
 ふだんの講演は、長くても最大2時間、短いと30分ほどに時間設定が、主催者や会場のやむを得ない都合でどうしても、なされます。
「もっと聴きたかった」というかたが、あまりに多いので、独研の総務部とぼくが開催を決意して、続けている自主講演会です。
 5時間前後、みなさんに一気に話して、対話しています。

 以下は、独研(独立総合研究所)の総務部から提供された情報を、ほぼそのまま記します。


*講演日
2012年4月28日(土)

*講演時間
開場:12時30分
開演:13時00分 〜 17時30分

*今回のメインテーマ
「拉致をどうやって真に解決するか」

*場所
三宮研修センター 605号室 〒651-0085 神戸市中央区八幡通4丁目2番12号 TEL:078-232-0081
三宮駅中央改札口からフラワーロードを南へ徒歩5分。地下道を利用する場合、神戸市役所方面の[C5]出口。

*受講料
一般 5,000円/ IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4,000円

*定員
150名限定
※定員を超えた場合、抽選とさせていただきますので、ご了承ください。

*申込期間
2012年3月19日(月)正午〜 2012年3月26日(月)正午
※申込期間内のみ、申込を受付致します。

*申込方法
募集期間になりましたら、独研(独立総合研究所)の公式ホームページに「申込フォーム」ボタンを表示します。「申込フォーム」ボタンが表示されましたら、ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申込みさい。
※独研の総務部は人員が足りないのが実情で、上記以外のお申込みは、受け付けることがどうしても不可能です。ご了承ください。

*抽選結果通知
3月26日(月)午後以降
申込者全員に、当落の結果をメールにて順次お知らせ致します。

*入金方法
当選された方に、メールでお知らせ致します独研指定の銀行口座へ、受講料をお振込ください。なお、振込手数料はご負担ください。

*振込期限
4月2日(月)正午まで

*受講票
ご入金が確認できました当選者にのみ、順次、受講票を記載したメールをお送り致します。講演当日は、独研からの受講票のメールをプリントアウトしてご持参ください。またお名前が確認できるものもご持参ください。IDC会員は、IDC会員カードをご持参ください。

*ご注意事項
・受講票をお忘れの時、入場できませんのでご注意ください。
・プリンターをお持ちでない場合、独研からのメールを携帯のメールへ転送され、受付で携帯のメールをご提示ください。
・今回の申し込みは、独研ホームページからのお申込みに限ります。FAX、メール、郵便でのお申込みは受け付けておりませんので、ご了承ください。
・おひとりで複数のご応募は、すべて無効とさせていただきます。

*担当
独研・総務部長代理(自然科学部長と兼任) 青山千春
独研・総務部員 玉川


▽独立講演会の第6回は、東京で行います。


…さてさて、ぼくはこれから都内で自治体の主催で開かれる、「中国をはじめ外国資本から日本の水資源を護るための検討会」(正式名称では全くありません)に、参加してきます。
 胸の底にはいつも、この2冊の運命と、わずかなながら天命があります。

 ぼくは、謙遜などといった格好の良い話ではなく、非力な存在にすぎません。
 非力なりに、命のしずくの一滴まで、祖国を甦らせ、アジアと世界に役立てたいという志だけは貫いています。
 この、小さな2冊には、それを凝縮しています。


 写真の1枚は、大阪・伊丹空港1階の「スカイブック大阪空港店」で「ぼくらの祖国」にサインした時です。一緒に写っているのは、この書店の優しい店員さんです。うしろには、店員さんたちがつくってくれたポップアップも写っています。
 飛行機に乗らない人でも誰でも入れる書店です。
 数に限りがあります。よろしければ、早めにどうぞ。

 もう3枚は、「救国 超経済外交のススメ」です。書店に並ぶ直前に、出張先のホテルの部屋で撮りました。

吉田昌郎さんは健在です

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「注目度の高い有名サイトをはじめ、ネットで『福島第1原発の吉田昌郎・前所長が亡くなったのに報道管制で隠されている』という情報がアップされている。事実かどうか答えて欲しい」というEメールや、この地味ブログへの書き込みが、相次いでいます。

 ふだんは、申し訳ないけど、このような問い合わせには原則として、お答えしません。
 ネットには膨大な情報が溢れ、そのなかにはとても有益な情報もあるし、一方でデマや嘘も山盛りにあることは、どなたでもご存知の社会常識だし、たとえ有名なサイトであっても名誉毀損に当たる嘘、あるいは単なる思い込みが書き込まれることがあるのも、知っている人は知っています。

 そうした書き込みが真実かどうかは、当然ながら、それを書き込んだ人に立証責任があり、ぼくがいちいち関与したり答えたりする理由が乏しいのです。
 その書き込みをしたご本人に、話の出所、証拠などについて、お聞きになるのが基本です。

 しかし、今回は例外として、ひと言だけ記しておきます。

 この件のEメールや書き込みには、興味本位ではなく、こころから吉田昌郎さんのことを心配されているものも沢山ありました。
 そこで念のため、吉田昌郎さんご本人に直接、確認しました。
 返ってきた吉田さんの言葉のうち、以下の部分だけを公開します。
 なお、この言葉は、2012年3月18日・日曜午後4時12分に、吉田さんから発せられました。


「吉田は何の問題もなく生きておりますのでご安心ください。
 一昨日から同様の問い合わせが何件かありまして気づきましたが、何の目的でデマを流すのか全くわかりません。」

速報

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▼おととい3月20日の春分の日に、紀伊國屋ホール(新宿)で「救国 超経済外交のススメ」(PHP)のために、ちいさな講演会を開き、最後に「5月に東京で、またイベントをやれそうです」とお話ししました。
 幸いに、5月4日に新宿の別の書店で、今度はサイン会も合わせた講演会をおこなうことが決まりました。
 これは、「ぼくらの祖国」(扶桑社)のためのイベントです。


▼どこの書店かも、もう決まっているのですが、詳しいことが決まる前にそれを記すと、その書店にどっと問い合わせが来てお仕事のたいへんな邪魔になってしまうのが通例なので、まだ書かないでおきます。
 申し訳なく思います。
 詳しいことが決まれば即、このブログにも書き込みます。


▼ぼくはこれから、福井に向かいます。
 原発がテロに弱い、そして福島原子力災害でさらにテロリストに情報を与えてしまった、という現実を、すこしでも改善するために自主的に何度も福井入りしていますが、今回は違います。
 青年たちに、つたない講演をし、対話します。

 昼夜を分かたない、この激しい移動がぼくの大きな負担になっているのは事実ですが、どこでもドアはないし、それがあったら経済はむしろ破綻するし、淡々と足を運ぶしかありません。
 ふひ。


▼写真は、北海道の根室湾に臨んで、JC(青年会議所)の青年たちと雪のうえに立ち、わたしたちの国後島を指差しているところです。
 1枚目は、いちばん奥にぼくがいます。
 大きくて緑豊かな国後島は、まさしく手の届きそうなすぐそこにあり、しかしロシアの武装船が自在に行き来もしていました。

 青年たちの心意気が感じられる写真なので、1枚目はかつても一度、この地味ブログにアップしたし、実は「ぼくらの祖国」にも載せようとしたのです。
 しかし携帯電話の写真であり、出版社から「画質が荒くて、どう工夫しても載せられない」という回答で、断念しました。

 そこで、「ぼくらの祖国」の兄弟本として新たに世に問うたばかりの「救国 超経済外交のススメ」には、この時とはまた別の機会に、やはりJCの青年たちと今度は嵐のなかの納沙布岬から北方領土を指差しているところを、載せることができました。

 いずれも主役は、ぼくでは、ゆめ、ありませぬ。
 主役は、志を抱きつつ、いわばごく普通の仕事に日々従事する、青年たちです。
 祖国のために自分なりにできることを戦おうと決意している青年たちと、ぼくは短い命のある限り、魂から連帯します。

 さぁ、福井へ、青年たちと会いに行きます。



ごめんね

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 みなさん、このひとつ下のエントリーに記したように、いま福井へ向かう列車の中です。3月22日木曜の午後2時過ぎです。

 ということは、きょうのニッポン放送の報道ラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送には参加できません。
「ザ・ボイス」の木曜日は、レギュラーなのですが、この新番組が始まる前から決まっていた講演とぶつかるときには、参加できないのです。
 ぼくの講演会はこのごろ、数年前から決まっていることが、そう珍しくはありません。そして講演会をキャンセルすると、主催者はたいへんです。ずっと前から、チラシを配ったり、新聞広告を出したりして、聴衆を集められているのですから。決してキャンセルしません。

 きょうのようなことは、どんどん減っていきますから、どうかまた来週を待ってください。
 ちなみに、本日の「ザ・ボイス」には、ぼくの友だちのエコノミスト、三橋貴明さんが生出演してくれますから、ぼくが出るときに増して、どうぞ、お聴きください。

確認とお詫び

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▼このひとつ前のエントリーにおいて、すでに公開している書き込みで、以下のような書き込みがあります。

〜ここから引用〜

先ほど、風力発電について、青山さんが言い間違いをしたのでは無いかとコメントさせて頂いた者です(もしかしたらコメント出来ていないかも知れません。)。
いま、YouTubeで確認して来ました。

以下その部分の書き起こしです。
「自然エネルギー絶対じゃないっていうのは、ぜんぶ話す時間は無いけれども、風力だって太陽光だって太陽熱だって無尽蔵じゃなくて、実は限りがあるんです。
 風をどんどんどんどん使ってしまえば、例えば私たちのこの大地のちょうど良い湿り気が乾いて行く事ももちろんあり得ます。そして日本は平地が少ないですから...(以下略)」

(※青山による註 ここに原文ではURLがありますが、それは略します。このブログでは、他のサイトに誘導するURLは、なるべく記さないことを原則としています)

やはり、正しく『再生可能エネルギー(?)』なるものの危うさを、広く国民が共有するためには正しい認識というものが絶対に不可欠だと思うので、「風が無くなり、大地がどんどん湿って行ってしまう」という風に訂正を何らかの形で行って下さいませんか。お願いします。

青山さんへの心からの敬意を込めてこのコメントをお送り致しました。若輩者のぼくが少し生意気なことを言ってしまい申し訳ありません。
これからも、祖国のために共に頑張りたいです。

〜引用、ここまで〜


▼ぼく自身は、番組のなかで「良い湿り気が変わっていくことも、もちろんあり得ます」と発言したつもりでしたから、この書き込みを見たときは、すこし驚きました。
 そして、『ぼくの滑舌のせいだろう。ごめんなさいね』と考えました。

 ぼくは実は、自分の出ている番組、画面というのは気持ち悪いので、ほとんど見ません。
 先ほどまでは『このかたにはそう聞こえたのだろうなぁ。申し訳ない。しかし、まさか、風がなくなって、そのために土が乾くということがあるはずもなく、その逆なのは誰でも分かるだろうから、そのように聞き取る人は少ないのではないか』と、とりあえずは考え、ほかの急ぎの仕事を優先させていました。

 けれども、この書き込みをされたかたは、明らかに良心的なひとであり、もしも誰が聞いてもそう聞こえるのなら、大問題ですから、今しがた確認してみました。
 すると、確かに聞こえますね。「変わっていく」と発言したつもりが、「乾いていく」に聞こえます。
 ぼくが聞いても、聞こえます。
 ありゃ、りゃ。困りました。

 ぼくは、この風力の話をするとき、「乾いていく」とも「湿っていく」とも、できるだけ言わないようにしています。(例外はあります)
 なぜなら、現在の日本の大自然の風力のあり方が崩れると、単純に直ちに「すべて湿っていく」のではなく、おそらく複雑な過程を経て、現在の日本を支える大地のちょうど良い湿り気のバランスが失われていくだろうと考えているからです。
 最終的には、乾くべきところも乾かない、すなわち異常に湿っていくことが確実に起きるでしょうが、まずは「変わっていく」と表現することが、現時点ではいちばん適切だと考えています。

 だから「変わっていく」とできるだけ発言するようにしています。今日の放送でもそのように言ったのです。
 しかし一方で、録画を視る限り、悲しいことに「乾いていく」と聞こえます。

 したがって、ぼくの滑舌の悪さを深く、深くお詫びし、「風をどんどんどんどん使ってしまえば、例えば私たちのこの大地のちょうど良い湿り気が変わっていことも、もちろんあり得ます」という発言内容であることを、ここに確認させてください。

 このコーナーは普段から時間が無いのですが、今日のコーナー後半、特に、問題の部分あたりではすでにカメラの前にフロア・ディレクターが座り込んで、「OK」と書いた紙、すなわち「もう充分です。時間切れです。直ちにやめてください」という意味の紙をぼくに見せていた…ぼくの正直な気分としては、突きつけられている気分でしたから、ただでさえ下手な喋り、悪い滑舌がよけいに乱れたのだと思います。

 全責任は、ぼくにあります。
 ごめんなさい。
 こころから、ごめんなさい。


いただいたコメントについて

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▼つたない新著の「ぼくらの祖国」がなかなか印刷されず、置いてある書店がぼく自身にも見つけられない情況があったために、「ここなら置いてありますよ」というコメントを公開するようになりました。
 そのとき、自分の本の話だけを公開するのは、おのれに納得がいかないので、そのほかのコメントでも公開するようになりました。


▼ただ、きわめてアンフェアな中傷誹謗のコメントなどは、公開しません。また、そのコメントだけでは誤解を招く怖れのあるコメントや、コメントされたかた自身が非公開を望んでおられると判断すべきものも当然、公開しません。
 こうした判断は、ていねいに行っています。コメントを書かれたかたは、そのかたなりに真摯に何かを伝えようとされているのだと考えるからです。
 だから、時間を要します。
 したがって、この選択作業をいつまで続けられるかどうか分かりません。
 作業がどうにも無理となったときは、ふたたび、すべて非公開に戻します。

 また、ていねいに選択していても、ご本人が公開を望まれていないのに誤って公開してしまうことも、あり得ます。いつもそのミスをこころのなかで深く、心配しています。
 ですから、絶対に余人に読まれたくないコメントは、できれば控えていただければと思います。ここは誰でも訪問できる地味ブログですから。


▼つねづね申してきたように、ここはぼくの庭です。
 道を行き交うひとの目に入りますから、(一定の)社会性があります。同時に、あくまでも個人の庭ですから、どんな花を咲かせるかは、ぼくの選択です。

 中傷誹謗であることが明らかであるコメント以外にも、公開しないコメントはあります。
 たとえば、ぼく以外のどなたかに対して批判が向けられていて、その批判の根拠があまり確かではないコメント、他のサイトに誘導するURLが多く含まれているコメント、そのコメントを書かれたかたと(ぼく以外の)他者のやりとりが、他者の諒解を経ないでそのまま記されているコメントなどです。

 いいご意見だなぁ、参考になるなぁと考えても、他のサイトに誘導するURLが多く含まれてれば、公開しません。
 他のサイトのURLが記されていても公開したことはありますが、それはURLが最小限度になっている場合などです。そして、たとえひとつで記されていれば公開したくないのが、ほんとうはぼくの気持ちです。
 
 それから、コメントをされるかた同士で論争、議論されるのも、できれば最小限度にしてください。
 自宅の庭で、よそのひと同士が論争されている光景というのも、あまり自然ではありませんからね。

 そして、「これを沢山のひとに読んで欲しい」、「自分の意見を多くのひとに理解して欲しい」というコメントは、この地味ブログには向きません。すなわち、公開されることそのものが目的となっているコメントは、ご自分のブログでアップされることをはじめ、他の手段をお考えください。
 この地味ブログにひっそりと設けているコメント欄は、そのかたとぼくのささやかな対話のためです。庭を道からご覧になったかたが、庭の手入れをしているぼくと、生け垣越しにわずかひとこと、ふたことを交わす、それだけです。


▼こうした注意書きのたぐいは、できるだけ書きたくないので、どうかこれ一回で、済みますように。
 この地味ブログは、とりえあず当面は継続しているだけの状態です。
 コメント欄のことであれ何であれ、ほんらいの仕事に影響が大きくなり過ぎれば、永遠に休止します。
 ぼくは45歳で記者を辞めるとき、「以下、余生なり」と決めました。その通り、それからずっと、余生を生きているだけです。その余生においては祖国を甦らせるためにささやかに寄与しようと決めて生きてきましたから、その本分に影響が強くなりすぎれば、ブログであれ何であれ、断念します。


いただいたコメントについて その2

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▼このひとつ前のエントリー「いただいたコメントについて」をアップしてから、「わたしの書き込みがきっと青山さんの迷惑だった」という趣旨の書き込みを、4月3日火曜午後4時すぎ現在で、4通いただいています。
 その全員が、ちっとも迷惑じゃないかたがたです。


▼まず、「この書き込みについてはアップしないでください」と記されたうえで、書き込みをくださったかた、おふたりへ。

 女性のTW(名/姓)さん。(ひよっとして姓の読み方が違っているかも。素敵な名前のかたです)
 謝る必要はありません。あなたのコメントを楽しく拝読していますよ。


 それから、男性のYA(名/姓)さん。
 あなたのコメントで怒ったりしていません。そもそも、ぼくはそう簡単には怒りません。
 テレビのおかげで、すっかり「いつも怒ってるひと」というイメージが定着していると思いますが、ふだんは下手なジョークを垂れ流しつつ、日々、仕事しています。
 もちろん、いざ怒ったときは、相手の真正面で大噴火しますが。

 あなたのコメントには、「青山は政治家になれ」という趣旨が確かに明記されていますが、それはあなたの大切な意見であり、強制でも何でもないことがよく伝わりますから、怒る理由がありません。
(ただし、もちろん、ぼくが政治家になるという意味ではありません。ふひ。…自己宣伝が大嫌いなので、選挙に向いていません)


▼次に、新聞配達員の白鳥卓也さん。人生に真っ直ぐ取り組む姿勢が素晴らしいです。
 それから、ころんさん、あなたのコメントも楽しいです。


▼ぼくがほんとうに首を傾げるかたがたからは、このような謙虚な書き込みは来たことがありませぬ。
 ふはは。
 人の世は、こういうものなのでしょう。

時間が変わります

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▼RKB毎日放送(福岡)のラジオ番組「スタミナラジオ」で、人気のメインキャスター・中西一清さんとぼくが語るコーナーは、これまで毎週水曜朝の7時18分ぐらいから生放送でしたが、あす4月4日水曜から朝8時35分ぐらいの開始に変わります。
 ぼくとスタジオを電話で繋いでの生放送であることは、変わりません。

 この時間変更は、ラジオ局のご希望です。

ホントは大急ぎ

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▼このごろ日々、以前に増して、心残りが尽きないのです。
 たとえば、講演会のあとは、「時間の制約で、あれを、これを、聴衆のみなさんと一緒に考える機会をつくれなかった」と胸のうちで苦しみます。

 ぼくがつたない講演を始めたのは、もう14年ほども前です。
 報道機関である共同通信社を辞して、シンクタンクの三菱総合研究所に入って間もないころ、外部から講演依頼があり、当時の秘書役アシスタントのHTさんと「へぇ、講演依頼なんて来るんだ」と、ちょっと驚いて、顔を見合わせたのをよく覚えています。
 どこでぼくのことを聞かれたのか、実際、不思議に思ったのでした。ラジオ・テレビにまだ参加していませでしたから。

 そのときから現在まで、何も変わっていません。
 講演は、自然にやって来る依頼を、日程が合うかどうかを中心に検討するだけです。

【*ついでに申せば、商売の邪魔をするつもりはありませんが、講演仲介業者などに委託したりすることも一切ありません。
 だから、講演に来てくれないかというご希望があれば、独研(独立総合研究所)の総務部へ直接、EメールをくださればOKです。独研の定型フォームがありますから、それに記入され、Eメールに添付くだされば、それがどなたでも検討します。
「講師一覧」などとして、ぼくの写真や名前を挙げている、ぼくらの知らない講演仲介業者が複数いらっしゃいますが、無断掲載です。ぼくや独研とは無関係です】

 14年のあいだに、日本でも世界でも、どうしても話さねばならないことが年々歳々、増えていき、なかでも福島原子力災害が始まってから、どう工夫しても時間が足りません。
 特に、硫黄島の英霊についてほとんどお話しできなくなっているのが、このごろ何よりいつも、心残りです。
 だからこそ、去年の年末に世に問うた「ぼくらの祖国」(扶桑社)のなかで、硫黄島をめぐることどもをすべて、記しました。
 しかし、ほんとうは、講演に足を運んでくださったみなさんと眼を合わせながら話すことで、より深く「ぼくらの祖国」のなかに記された事実についても、共に考えられると思うのです。

 独研が主催する自主講演会の「独立講演会」を始めた理由は、まさしく、これです。
 これは実質、時間無制限です。
 とは言っても、ぼくよりも、聴衆のかたがたに時間的な限界はあります。
 心身ともに健康で元気なひとから、心身いずれかの病、あるいは両方と戦っているひともいますし、中高生から90歳に近いかたまでいらっしゃいます。
 だから5時間から6時間の講演で終了しますが、講演時間というのは、ふつう90分(1時間半)ですから、それに比べると、ほとんど無制限と言っておかしくありません。

 だから講演については、この独立講演会に来てくだされば、話し手、聴き手、おたがいの心残りが、すこしは解消できるのです。
 ところが、最近のもうひとつの大きな心残りは、「サイン」です。


▼この地味ブログを、わざわざ訪ねてくださるひとなら、ご承知のかたもいらっしゃると思いますが、ぼくはひとりの物書きとして、「ぼくらの祖国」(扶桑社)と「救国 超経済外交のススメ」(PHP)という「兄弟本」を世に問うたばかりです。

「ぼくらの祖国」、通称「ぼくそこ」(命名者は青山千春博士)は、ぼくにとって永遠の書ですし、「救国 超経済外交のススメ」は、その「ぼくそこ」が、ささやかなりに提示している祖国の理念と哲学を、具体的にどう実践するかを積み重ねている書ですから、この兄弟本を読んでくださるかたは、ぼくには特別なひとです。まったく特別な存在です。

 だから、講演会場でこの2冊の販売があるときは、講演開始時間が切迫していても、たとえ10冊でも15冊でもサインしますし、講演が終わったあとに飛行機や新幹線に乗るために出発するまでに5分でも10分でもあれば、サインします。
 しかし、当然ながら、時間がまったく足りません。
 たくさんのひとが長い列を作ってくださるのに、その大半を残したまま、講演を始めねばなりません。
 そして、再び大半を残したまま、駅や空港に向かうタクシーに、同行の秘書さん(独研・総務部秘書室第二課のY0秘書)と、あるいは青山千春博士と、必死の形相もの凄く乗り込みます。

 実際、ちょーギリギリで、こないだついに、名古屋駅で新幹線のドアに挟まれました。
 手にしていたモバイル・パソコンごと挟まれたので、パソコンを守ろうとドアの閉まる力を跳ね返そうとしたせいもあって、普通なら手の甲を骨折したのじゃないかと思うほど、恐ろしいほどの力で目いっぱい挟まれました。
 もちろん、駆け込み乗車になってしまったぼくがすべて悪いので、日本の誇りである新幹線に一切、問題はありませぬ。
 ちなみに、YO秘書は半歩先に車内に入っていたので、無事でした。警視庁のSPより足の速いぼくの先を行くとは、大したものじゃ。


▼さて、このサインをめぐる心残りをすこしでも補うために、ふたつの、お知らせがあります。

 ひとつは、「救国 超経済外交のススメ」のファイトマン編集者、Sさんが、京都でのサイン会を企画してくれました。
 ところが、実は開催まで、もう時間がないのです。(だから、このエントリーのタイトルは「ホントは大急ぎ」です)

 凄絶と言うほかないぐらい詰まりに詰まった、現在の日程に押されて、この地味ブログにお知らせをアップできずにいました。
 これまで、版元(PHP)のホームページだけで告知してきたために、開催が危ぶまれるぐらい?まだ申し込みが少ないそうです。

 以下は、その詳細です。

◆日時:4月18日(水)午後7時から
(関西テレビの報道番組)「アンカー」の生放送が終わって駆けつけます)

◆会場:アバンティブックセンター京都店
〒601-8003 京都市南区東九条西山王町31(京都駅の南側、すぐ目の前です)

◆参加方法:アバンティブックセンター京都店にて「救国 超経済外交のススメ」(PHP研究所、税込み1,575円)を買われたかた、もしくは予約されたかたの先着100名のみなさんにレジにて整理券を配布します。

◆電話での予約も大丈夫です。
075−671ー8987(京都アバンティブックセンター)

「サイン会参加希望」とおっしゃってください。書店が、「救国 超経済外交のススメ」を取り置いてくれます。そして、当日はサイン会の開始時間(上記)までに京都アバンティブックセンターのサービスカウンターにいらしてください。整理券とともに、本をお渡しします。
詳細はこちら



*それから、断腸の思いながら、「救国 超経済外交のススメ」に以下の誤植が見つかりました。
 サイン会においでのみなさんには、PHPから正誤表もお渡しします。

p34  4行目(誤)内蔵  → (正)内臓
p39  6行目(誤)胡錦涛 → (正)胡錦濤
p106 6行目(誤)胡錦涛 → (正)胡錦濤
p326 13行目(終わりから4行目)
    (誤)官政権 → (正)菅政権
p335 1行目(誤)2012年3月11日→(正)2011年3月11日

「救国 超経済外交のススメ」は現在、3刷です。この3刷から、すべて修正されています。
 こころからお詫びします。



▼サインをめぐる心残りをすこしでも補うための、もうひとつのお知らせは、大阪の伊丹空港にある書店「スカイブック」でまた、何冊かサインしました。

 この「スカイブック」大阪空港店、つまり空港1階にある書店でサインすることは、たまにあります。
 すこし前のエントリーで、写真付きで書いている通りですね。
 その後にも立ち寄って、「ぼくらの祖国」と「救国 超経済外交のススメ」の両方にすこしサインしてきました。
 まだあると思います。
 ご関心のかたは、よければ電話して聞いてみてください。
 この書店は、飛行機に乗らないひとでも、どなたでも利用できます。

*営業時間:6:30〜20:30
 定休日:年中無休
 電話 :06-6856-6647

 それから、新しいお知らせとしては、ANAの搭乗ロビー内にあるブックコーナーの「スカイブック南店」でもサインしてあります。
 ここは、飛行機に乗る人か、飛行機を降りた人が利用できます。伊丹空港のANA搭乗口10番と9番の間にあります。

 先日、飛行機に乗る直前に、「ぼくらの祖国」と「救国 超経済外交のススメ」それぞれ1冊づつだけサインしました。
 きょう4月7日土曜日も、テレビ大阪の「たかじんNOマネー」の収録のあと、飛行機の出発直前に寄ってみると、その2冊が、レジの背後の棚に高く掲げられたままです。
 若い男性の店員さんに「あぁ、売れてないんですね」と言いました。
 いま、「ぼくらの祖国」も「救国 超経済外交のススメ」も、最初の勢いはどこへやら、大きな姿なき壁に阻まれるように苦戦していますから、『ここでもそうなのか。サインした、たった2冊すら売れないのだから、さらにサインしようなんて、なんて僭越なんだろう、俺は』と考えたのです。

 すると青年は「えっ? 売ってもいいんですか」と言うのです。
 なんと彼は、お店のたいせつなディスプレイで飾っておくべきだと考えてくれていたのです。
 その純粋さに、胸のうちで驚きながら、「いや、売ってください。ご希望のかたにはどうぞ、売ってください」と応えました。

 彼は「え、ほんとに、いいんですか」と目を丸くしています。
「そうです。これからも、飛行機に乗るときに立ち寄って、すこしづつサインしますから、よろしくね」と言うと、彼は、ほんとうに嬉しそうな顔になって「はい!」と応えてくれました。

 スカイブックの店員さんたちはみな明るくて、積極的で、しかもさらりとしています。
苦戦のなか、その笑顔が胸に響きます。

 さぁ、できれば京都で会いましょう。
 そして、できればサイン本を通じて、ともに祖国に生きる歓びを考えませんか。


 写真は、小型ジェットの機内から、ぼくの撮影した硫黄島です。
 もっともっと工夫を尽くして、講演会で再び、硫黄島の英霊たちのことを語りたいと思います。


会うチャンス!

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▼ぼくは、ひとりのプロの物書きとして、読者のかたとお目にかかる機会、それが一瞬のごく短い時間であっても眼を見て、書き手と読み手がきもちを通わせる機会はすこしでも増やしたいといつも考えています。
 なぜなら、読み手がいらっしゃって、初めて書く意味があるからです。

 もしもプロではなく、自分の愉しみのために書いているのなら、読み手がいなくても成り立ちます。それが趣味で書くことの良い点でもあります。
 しかし、プロのスポーツ選手が観客なくして成り立たないのと同じように、ぼくの書くものに、ささやかな意味が生まれるとしたら、それは読者のおかげです。
 ちょっと余談ですが、ぼくは楽天のマーくんこと田中将大投手の真正面から立ち向かう投げっぷりが好きだったのですが、彼が、サインを求める親子連れを避けて、振り切っている写真をたまたま見てから、その投球そのものに関心を失ってしまいました。
 ただし、田中投手にはきっと、そのときたまたま何か理由があってのことでしょうから批判はしません。

 …話を戻すと、だから、サイン会やトーク・イベントはなるべく積極的に開きたく思っています。
 ところが、今のぼくは、ほとんど隙間のない日程で週末、平日を問わず動いていますから現実にはなかなか機会を作れません。

 今後かろうじて、関西で2回、首都圏で1回、それぞれ予定を入れることができています。


▼首都圏(東京)でのそれは、新しく決まったばかりの、ほやほやです。
 以下は、出版社から提供された情報をそのままアップします。

〜ここから出版社からの情報〜

『ぼくらの祖国』著者・青山繁晴さん講演会開催!

 ベストセラーとなっている『ぼくらの祖国』の著者、青山繁晴さんの講演会を開催いたします。
『ぼくらの祖国』の内容を中心に、日本の現在・未来についてお話いただきます。

日時:5月4日(金)
第一回 【講演時間】13:00〜14:00
第二回 【講演時間】14:30〜15:30

場所:ブックファースト新宿店・地下2階Fゾーンイベントスペース

参加ご希望のお客様は、ブックファースト新宿店・地下2階Eゾーンレジカウンターにて整理券(税込1,000円)を事前にお買い求めください。
各回先着40名様にイベント参加整理券をお渡しいたします。

※なお、当日はサイン本の販売も実施いたします
※お電話でのご予約、整理券のお取り置きは承れません。
※整理券はお一人様一枚限りとさせていただきます。
※当日は整理券を忘れずにお持ちください。
※当日のお席はご来場順の自由席です。
※整理券一枚につき一名様のみご参加いただけます。お子さまのご同伴はご遠慮願います。
※写真・動画の撮影および録音、Webでの配信はお断りさせていただきます。※質疑応答およびサイン会はございません。サイン本の販売のみとなります。
※サイン本には、為書き・添え書きはできません。
※サイン本のお求めも、お一人様一冊限りとさせていただきます。詳細はブックファーストHP、またはブックファースト新宿店まで
ブックファースト新宿店 TEL03-5339-7611(代)

〜出版社からの情報ここまで〜

 電話での予約ができないことをはじめ、いろいろ制約があって、そこは残念に思います。
 ただこれは、出版社が書店と調整した結果なので、ぼくは関与できないのです。


▼関西の2回のうち1回は、こないだお知らせした京都の分です。
 ショート・ノーティス(直前のお知らせ)になってしまって、申し訳なく思います。
 ショート・ノーティスの影響なのか、まだ空きがありますから、再掲しておきます。

◆日時:4月18日(水)午後7時から
(関西テレビの報道番組)「アンカー」の生放送が終わって駆けつけます)

◆会場:アバンティブックセンター京都店
〒601-8003 京都市南区東九条西山王町31(京都駅の南側、すぐ目の前です)

◆参加方法:アバンティブックセンター京都店にて「救国 超経済外交のススメ」(PHP研究所、税込み1,575円)を買われたかた、もしくは予約されたかたの先着100名のみなさんにレジにて整理券を配布します。

◆電話での予約も大丈夫です。
075−671ー8987(京都アバンティブックセンター)

「サイン会参加希望」とおっしゃってください。書店が、「救国 超経済外交のススメ」を取り置いてくれます。そして、当日はサイン会の開始時間(上記)までに京都アバンティブックセンターのサービスカウンターにいらしてください。整理券とともに、本をお渡しします。

詳細はこちら


▼関西でのもう1回は、今週の日曜日に開催が迫った和歌山でのイベントです。
 次のような書き込みがあって、大袈裟に言えば…ほんのちょっとショックでした。

〜書き込みを引用〜

いつもアンカーを楽しみにしています。
4月15日の和歌山での某書店でのサイン会はなくなってしまったのでしょうか?一時フライング掲載された記事を読んで楽しみにしていたのですが。3月11日以降にお知らせ出来るとたしか、青山さんがおっしゃっていたと思いますが、僕が見落としてしまったのでしょうか?3月11日以降の記事を読み返してみてもなかなか見つからなくて。
何か都合により変更か中止になったのでしょうか?
何よりお身体を大切にしてください。

〜書き込みはここまで〜

 もちろん、とっくにこのブログで告知してあります。ていねいに時間をかけて書き込みました。
 まぁ、それでもいつも、ちょっと不思議な質問は受けますから、書き込んだかたにまったく問題はありません。

 この和歌山のイベントは、お申し込みが定員を大きく(およそ20%)オーバーしたところで、もうどうやっても会場に入らないという書店側の判断で、その後に申し込まれた方には、無念ながらお断りしているそうです。

 関西で申し込み可能なイベントは、前述の京都でのイベントだけです。
 京都以外のかたには電車賃も時間もかかって、こころから申し訳なく思いますが、できれば京都へお出でください。


▼もうひとつ、残念無念のこととして、「救国 超経済外交のススメ」(PHP)に今ひとつ、誤植が見つかりました。
 104ページの5行目に、「アメリが」とあるのは「アメリカが」の間違いです。

 版元(PHP)の担当編集者Sさんから「自分の頭をたたきながら、胸が痛み、穴が開きそうです。誤植、一体何を見ていたのか、とても校正と呼べない(中略)…言葉が出ません」と、良心派のSさんらしいEメールが来ました。

 この「救国 超経済外交のススメ」も、極端に執筆時間が限られるなかで完成させねばならなかったので、Sさんから「校正は、PHPのチームで完璧にやりますから、こちらに一任してください。とにかく書き進めて、そのまま送ってください」という提案があり、ぼくはそれを受け容れて、約束が成立していました。
 だからSさんは、上記のようなメールを送ってきたわけです。

 しかし、この事実関係のうえで、ぼくは著者として、重い責任があると考えます。
 読者のみなさんに、あらためて深くお詫びします。

 以前もお知らせしたとおり、サイン会においでのみなさんには、PHPから正誤表もお渡しします。

p34  4行目(誤)内蔵  → (正)内臓
p39  6行目(誤)胡錦涛 → (正)胡錦濤
p104 5行目(誤)アメリが→ (正)アメリカが
p106 6行目(誤)胡錦涛 → (正)胡錦濤
p326 13行目(終わりから4行目)
    (誤)官政権 → (正)菅政権
p335 1行目(誤)2012年3月11日→(正)2011年3月11日





*きょう(4月11日水曜)の関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」でも申しましたが、ぼくは沖縄を訪れていました。
 写真は、そのとき、「白梅学徒看護隊」の自決の地である白梅の塔を、いつものように訪れ、碑に刻まれた少女たちと教職員のかたがたの名を、ひとりひとり清水で洗いつつ、感謝の祈りを捧げていった、静謐(せいひつ)な時間です。
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