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日本語への、ささやかな信念のひとつ


▼この下のエントリーの末尾に関して、以下の書き込みがありました。

〜書き込みの引用〜

>文化人。ははは。こんな奇怪な日本語をいまも使うのは、テレビ界らしいナァ。

文化人は辞書に載っており、決して怪しい日本語ではありませんヨ
【文化人】
学問・芸術などの分野で活躍し、社会的にも名声を得ている人。すぐれた教養を身につけた知識人。

〜引用終わり〜

▼辞書に載っていようがいまいが、ぼくの日本語への愛情と信念からして「文化人」が奇怪な日本語であるという考えはまったく変わりません。
 日本の辞書、特に最近の辞書は、いわゆる新語を無批判に載せる傾向が強まっているとも、ふだんから考えています。
「文化人」というのは、一種の新語、造語です。
 新語、造語にも、もちろん認めるべき言葉はあります。言葉は生き物で、時代とともに変わっていくものですから。

 しかし、文化人というのは、わたしたちの大切な日本語としての品格に欠けた造語だと考えます。
 そして、テレビ界での使い方が、いちばん、いやらしい感もあります。

 「文化人」という言葉で、良く分からない話をするより、ほんとうのことだけ、ふつうに、さらりと言えば良いのに。


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